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  • ゼロの使い魔―銀眼の戦士― 7

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの使い魔―銀眼の戦士― 7

最終更新:2007年10月01日 13:07

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
一部を除いた貴族からは距離を保たれ、平民からは妙に人気が出てきたイレーネだったが、若干戸惑い気味である。
今までは、依頼を受けた相手。つまり一般人からも距離を置かれていただけに、こういう扱いは初めてだからだ。
「昔では考えられんな…」
テレサ程ではないが、歴代ナンバー1に匹敵するだけあって、高速剣という二つ名は仲間達からも畏怖されていたのだ。
まして、一般人からこうも平然と応対されるなどと。
むしろ常に微笑を浮かべているだけあって一般人からなら、テレサの方がまだとっつきやすいだろう。
仏頂面を通り越して鉄仮面という表現が最も似合う戦士。それが高速剣のイレーネ。
嫌いというわけではないが、今までなかっただけに苦手というとこだ。

そんな具合に夜、例によって突き刺したデルフに背を預けていると音に気付いた。
小さいものだが戦士の鋭敏な聴覚にはしっかりと聞こえている。
「相棒、どうした?」
(…覚醒者…ではないな。妖気は感じない…だが…巨大だ)
デルフリンガーを床から抜き窓の外を見るが、ここからは何も見えない。
「なに?どうしたのよ?」
「ここに居ろ。すぐに戻る」
それだけ言うとデルフリンガーを背負ったイレーネが、ルイズが静止するのも聞かずに窓から飛んだ。
「…ちょ!…ここ結構な高さなんだけど」
落ちたのではなく、文字通りに窓から跳躍したのだ。その姿はあっという間に見えなくなってしまっている。

「置いていっていいのか?」
「構わん。邪魔だ」
さらりと微塵の遠慮もなく言ったが、本人が聞けばキレる事確実。だが、聞こえてくる大きさからしてそう判断した。
そして、その判断は正解だったようだ。
「これ程のものとはな…」
視界に映るのは外見だけなら十分覚醒者と言っても通じる巨大な人型。
動きこそ、覚醒者に比べれば緩慢といっていいほどだったが、大きさに関してはどの覚醒者をも凌駕している。
さすがに、この巨大さを前にしては背負ったままでは少し厄介だとし、デルフリンガーを手に取った。
「ありゃあ確か…いや多分そうだ」
「知ってるいるのか?」
「実際に見るのは初めてだけどな。ありゃ『土くれのフーケ』っつー盗賊だ
  屋敷の壁やドアを土くれに錬金したり、あのゴーレムで屋敷を破壊したりするんだ」
「なるほど…土か」
そう呟くと跳躍し、一気にゴーレムとの距離を詰めた。

「物理攻撃が弱点だって…?あのコッパゲ…!こんなに分厚かったら私のゴーレムでも破壊できやしないよ!」
誤算だった。
宝物庫の壁に『固定化』の呪文しか掛かっておらず、物理的な力でブチ破れると聞き出したまではよかったが、これ程までに頑強だとは予想外だった。
「あんなのが居る以上、さっさと『呪いの大剣』を盗みたかったけど…もう少し、下準備をしとくべきだったかね…」
あんなのというのはご存知イレーネの事だ。
「あれは…エルフなんかじゃない。もっと別の…化物だね」
そう思った理由は、ここから遠く離れた地に居る少女の事だ。
確かに、姿形はエルフのそれだったが、自分が知っているものと比べると明らかに何かが違う。
ギーシュのワルキューレが細切れにされた後、片付けと称して破片を少し調べた。
『エア・カッター』などの類で切断されたものではない。
剣で斬ったのだろうと判断したのは、砕けて放置されてあったギーシュが作った青銅の剣だ。
こちらも砕けてはいたが、同じ程度の硬度の物質と激しい衝突を繰り返した際に砕けたものと見た。
同じ硬度。つまり青銅。即ちギーシュのワルキューレと。
他の者には見分けは付かないだろうが、土系統のエキスパートであるフーケの目には切断面を別の物として捉えたのだ。
剣を持っていた事も手伝い、先住魔法などではなくワルキューレを切り裂いたのは剣だと確信したが、それだけに寒気がした。
誰の目にも映らない…抜き身すら見えない高速の連撃。そんな化物が居る以上さっさと目的の物を盗んで逃げたかったのだが、この有様だ。
「……ゴーレムを出したのは失策だったか」
先に壁の強度を調べればよかったと思ったが、後の祭りだ。
並みの壁ならブチ破れるというこれまでの自信と、イレーネというエルフとは違った化物の存在に焦った事が仇になった。
この場でゴーレムを土くれに戻しても次の日には発見される。かといって、移動させれば音で気付かれる。
まだバレてはいないだろうが、どうしたものかと腕組みして考えたが、人外の速度で迫ってくる影を見付けた。
「あれは…まずい…!あいつだ!」
剣を抜き疾駆してくるのは、デルフリンガーを携えたイレーネだ。
「なんて速さだい!」
ここに来て久しぶりにフーケの顔に焦りが浮かんだ。
少なくともゴーレムの攻撃が当たるような速度ではない。

だが表情に出してはいないが、イレーネもそれは同じだ。
相手は身の丈よりも約15倍以上も差がある敵だ。
巨大な覚醒者を相手にする場合、まず足か手を切り落とすのがセオリーなのだが、これは巨大すぎる。
30メートルもあろうかというゴーレムを支える手足は当然それ相応に太い。
いくらイレーネの腕が前の半分の強さで振るえるとはいえ、デルフリンガーの刀身を考えると一撃で切り落とすのは不可能だからだ。
「仕方あるまい…」
こうなれば、ダメージを蓄積させ四肢をもぐか首を狙うしかない。
妖力の回復が遅い以上持久戦は避けたいということで、首狙いでいくことにしたが、まずは目に入った脚に一撃を加える。
高速剣ではないが、それでもゴーレムの足に数撃が加えられ、裂け目が入ったが、動じず傷口が再生している姿を見て内心で舌打ちした。
「再生か…動きは素早くはないとみたが、厄介だな」
再生される以上、手足をもぐのは不可能になった。首を狙うしかないと判断したのだが、さすがにそこまで一気に飛ぶ事はできない。
ならば、ゴーレム自身の体を足場にしようとしたが、敵もそれをさせようとはしない。
「このままでは埒があかんな」
そう呟く。持久戦は避けたい以上、五割の妖力解放で一気にケリを付けることにした。

「致命傷は与えられないみたいだけど、あれが出てくるなんて予定外もいいとこさね」
もう既に結構な音が出ている。学院から人が出てこないのは巨大なゴーレムを見てビビッているからだろう。
今すぐにでも逃走に転じたいところだったが、ゴーレムを残したまま自分だけ逃げるにしても
あの化物がそれを見逃すかどうかという不安がそれをさせないでいた。
だが、遅かれ早かれ、このままここに居れば、あの化物に斬り殺されるか、オスマンあたりに捕らえられるかだ。
化物が空を飛べない事を祈ってフライを詠唱しようとしたが、フーケの後ろの壁で爆発が起きた。
「「何だ!?」」
二人の声が重なるが、その疑問は両者ともすぐに解けた。
この学院において、あのような爆発を起こせる唯一の人物。
「残れと言ったはずだ。なにをやっている」
ルイズが杖をゴーレムに向けてそこに居た。
「そ、それはこっちの台詞よ!あんた一人で『土くれ』と戦うなんて!」
置いていかれた事に対してかなり怒っているようだったが、そんな事イレーネには知ったこっちゃあない。
確かにルイズの爆発は威力は高いが、生身の人間があのサイズの大きさの攻撃を喰らえば即死である。
だから置いていったのだが、ルイズの方は聞きやしないでいた。

「なんて威力…私のゴーレムでも破れそうに無い壁にひびが入ったじゃないか」
正直おったまげたが、逆に考えると好機だ。
ヒビが入ったのなら、このゴーレムでも壁を破れる。
瞬時にそう判断し、壁にゴーレムの拳を打ち下ろす。
インパクトの瞬間に拳が鉄へと変化し、ヒビの入った壁を容易く打ち抜いた。
そしてそのまま、その腕を伝い宝物庫の中へ侵入する。
様々な宝物があったが、狙いはただ一つ。鉄製のプレートに『呪いの大剣持ち出し不可』とご丁寧に示されている。
「あった…これだね。使い手に恐ろしいまでの力とを与えると同時にその身に呪いを与える剣。呪いはともかく好事家に高く売れそうじゃないか」
全長は長く、重量もそれ相応のものだったが、今は気にしている場合ではない。
去り際に杖を振ると『呪いの大剣。確かに領収いたしました。土くれのフーケ』という文字が壁に刻まれた。

「話は後だ。今は、あのデカブツを倒すぞ」
話を聞かないルイズだったが、さすがに宝物庫が破られ、逃げられたのでは洒落にならない。
その巨体だけあって、一歩ごとに進む距離が長い。
ゴーレムを追撃しようとしたが、腕をルイズに掴まれた。
「…なんだ?」
「また一人で行く気?」
要は連れて行けという事である。
連れて行けば追撃速度が落ちるのだが、如何に睨み据えても視線を外そうとしないルイズを見てイレーネが先に折れた。
「まったく…お前というやつは…掴まれ」
背中にルイズがしがみつくと、走り出す。
結構な速度だが、本来の速度とは比較にならない。
背負ってるとはいえ、常人より軽いルイズだ。
変わらない速度を出してもよかったが、そうなるとルイズが落ちる。
なんだかんだで結構気にかけていたりするのだが、相変わらず顔には出さないのは流石と言ったところだろう。

学院の壁を乗り越え草原を歩くゴーレムの肩の上に乗っていたフーケだが、ルイズを背負って走りながら追ってくる人影を見て薄く笑った。
「どうやら、あいつは飛べないみたいだね。私のゴーレムにも大した傷を与えられなかったし、どうにでもなるね」
素早い事は素早いが、それだけでは、このゴーレムを倒す事はできない。
目的の物も奪えたし、それが分かっただけでも上場だ。
草原の真ん中まで歩くと、ゴーレムが潰れ、土くれと化した。

少し遅れて、その場に走ってきたイレーネだが、その場にあるのは土の山だけで、肩に乗っていた黒ローブのメイジの姿は確認できない。
「…どうやら逃げられたようだな」
そう言うと、ルイズが俯く。
イレーネ自身、責めているつもりは全く無いが、『ゼロ』という二つ名を持つルイズは、そう受け取ったようだ。
とりあえず、何が盗られたのかにもよるが、妖気を探知する事もできないし、何よりルイズが居る。
一先ず、戻る事にしたのだが、ルイズは俯いたままだった。

翌日、学院は覚醒者に襲撃されたかのような騒ぎだ。
もちろん、そんな状況下でも一切ペースを乱さないでいのが高速剣の使い手たるイレーネだ。
「盗まれたというものは、そんなに重要なものか?」
「……詳しくは知らないんだけど、宝物庫に収められてる宝物の中でも、オールド・オスマンが持ち出し禁止って言ってるぐらいだから」
「それで、あの有様か」
そう言って視線を移す先には、好き勝手に喚いている教師陣。
特にテンパっているのは昨日の当直のシュヴルーズだろう。
そんなシュヴルーズを特に強く責めている教師を見たが、なんとなく気に入らない。
責めている事が気に入らないのではなく、見た目や雰囲気が、組織の幹部連中に似ているとこがあり気に入らないのだ。
「…こればかりはどうしようもあるまいな」
当人の主観でしかないため、仕方ない事なのだが、戦士で組織の幹部連中を好ましく思っている者など一人も居ないだろうと思っていると
外見だけなら仙人の領域に達しているオスマンが現れた。
「そう女性を苛めてはいかん。この中でまともに当直をした事のある教師が何人おられるのかな?」
オスマンが辺りを見回すが、教師達は顔を見合すと顔を伏せた。
つまり誰もまともにやった事が無いという事だ。
「呆れたものだな…組織ならば粛清対象だぞ」
その教師達を見てイレーネからそう言葉が漏れる。
任務を受ければ、敵を斬り殺すか自分が死ぬか。まして放棄などすれば粛清の対象となる。
放棄していなくても、組織に戻らないというだけでもそうなるのだ。
そんな感想が出るのはごく当然の事だ。

「責任があるとすれば、我々全員にあるのじゃ。ほとんどがメイジの学院を賊が襲うなどとは夢にも思わんからな。
  だが、賊は大胆にも忍び込み、『呪いの大剣』を盗んでいった。我々が油断していたのじゃ。責任があるとすれば我々全員にあるといわねばなるまい」
中々の長っぷりを見せているオスマンだが、言いながらシュヴルーズの尻を触っているあたり、威厳は一切無い。
周りの真剣な目を見て咳払いをする。突っ込み待ちだったのだが誰も突っ込んでくれない。スルーされたボケというものは悲しいものである。
「で、犯行の現場を見ていたのは誰だね?」
「この二人です」
コルベールが進み出て、後ろに控えていたルイズとイレーネを指差す。
使い魔なのだから、数に入れなくてもよかったが、相変わらずのエルフ扱いである。
「見ていたというよりは、戦っていたと言った方が正しいのだろうが」
「ふむ…詳しく説明してみたまえ」
「僅かだが音と振動がしたんでな。覚醒…いや、これはこっちの事だ。
  とにかく駆けつけてみればゴーレムとやらが居て、壁を破って何かを持っていった」
「それで?」
「そのまま、後を追ってみれば残っていたのは土しか残っておらず、肩に乗っていた黒いロープのやつは居なかった…というわけだ」
「後を追おうにも手掛かり無しか…ときに、ミス・ロングビルはどうしたのかね」
オスマンとコルベールがそんな話をしていると、ロングビルがやってきた。
「申し訳ありません、フーケが現れたという事で、朝から調査をしていたもので」
「ほっほ、慌てているだけの誰か達とは違って仕事が早いの。ミス・ロングビル」
誰かとはもちろん教師達の事である。それを感じ取ったのかコルベールが続きを言うようにと慌てた調子で促した。
「そ、それで、結果は?」
「はい。フーケの居場所が分かりました。近在の農民に聞き込んだところ近くの森の廃屋に入っていった黒ずくめのローブの男を見たそうです」
「黒ずくめか…」
一々頭に浮かぶのは組織の連中なのだが、特に印象深いのがルヴルだ。
大分前から、組織に身を置いているはずなのだが、外見が全く変わっていない上に、どこか飄々としていて他の連中とは違っているところがある。
「そこは近いのかね?」
「徒歩で半日。馬で四時間といったとこでしょうか」
「すぐに王宮に報告し、王室衛士隊に頼んで兵を差し向けてもらわねば!」
コルベールがそう叫んだが、逆にオスマンに怒鳴られる。さっき思いっきり尻触ってたジジイとは思えない迫力だ。
「たわけ!そんな事している間にフーケに逃げられてしまうわ!
 その上…学院の宝が盗まれたからには我らの手で解決せねばならん!捜索隊を編成する。我と思う者は杖を掲げよ」
オスマンが辺りを見回すが、教師達は顔を見合わせるだけで、誰も杖を揚げようとはしない。
「おらんのか?おや?どうした!フーケを捕らえて名をあげようと思う貴族はおらんのか!」
呼ばれてから俯きっぱなしだったルイズだったが、杖を顔の前に掲げた。
「ミス・ヴァリエール!あなたは生徒ではありませんか!ここは教師に任せて…」
「誰も掲げないじゃないですか!」
ルイズは唇を強く結んで真剣な目をしている。こういう目をしているヤツが弟子だっただけに止める事はできないだろうと悟った。
「止めたところで行くんだろうな、お前は…だが、その前にだ」
そう言いながらイレーネが扉の前へと向かい扉を開ける。
そうすると、そこにタバサとキュルケが居た。
「…あら〜〜、バレちゃったわねタバサ」
「そう思うなら少しは気配を消す事だ」
「な、なんで、あんたがここに!」
「ふん。ヴァリエールには負けてられないのよ」
つまらなそうに言ったが、それだけで扉に耳つけて盗み聞きにするような真似はできまい。
(ノエルとソフィアみたいなものか)
二人を見てそう思う。互いにライバル視しているが、他から見ればじゃれ合っているだけのようなものだ。
この事を言えば、恐らく同じように否定されるだろう。
もっとも、ノエルとソフィアはプリシラに殺されているのだが…
「タバサ。あんたは別にいいのよ。関係無いんだから」
「心配。それに興味がある」
心配なのはキュルケで興味があるのはイレーネなのだろうが、キュルケは未だ何か勘違いしているようだ。
キュルケが生暖かい目をタバサに送っているのを無視して、ルイズが礼を言う。
教師陣は反対していたが続くオスマンの
「では、君達が行くかね?」
という言に一斉に黙った。揃いも揃ってヘタレである。
「ミス・タバサは若くしてシュヴァリエの称号を持ち
   ミス・ツェルプストーはゲルマニアの優秀な軍人を数多く排出した家系の出で、彼女自身もかなりの炎の使い手と聞く。そして、ミス・ヴァリエールは…」
ルイズが自分の番だと言わんばかりに可愛らしく胸を張ったが、オスマンが言葉に詰まる。褒めるところが見当たらないからだ。
「こいつの事は、私が保証してやるよ。攻撃力だけなら、この三人の中でも一番だろうさ」
褒めてない。それ褒めてないからという視線がイレーネに集まったが、実際そうなのだから仕方ない。
ルイズは不満そうな目を向けているが、オスマンにとっては助け舟で急いで話を続ける。
「う、うむ。そのとおりじゃ!そしてその使い魔はエルフ!これが彼女の実力を証明する事になっておる」
それにガンダールヴなら、あの大剣を使いこなせるかもしれん。
そこは口に出さないが、空気読まないコルベールが『ガンダールヴ』と言い掛けて口を押さえられた。
「この四人に勝てる者がという者がいるなら、前に一歩出たまえ」
三人だけなら誰か出るかもしれないが、残りの一人。即ち、未だエルフ扱いのイレーネの存在が大きいのだろう。誰も出ようとはしない。
「魔法学院は、諸君らの努力と貴族の義務に期待する」
ルイズとキュルケとタバサが真顔になって直立し「杖にかけて」と唱和したが、イレーネの思うところは別の次元にある。
(あの時の二の舞だけは避けねばな…)
あの時というのはナンバー2からナンバー5までがテレサ討伐に向かった時の事だ。
プリシラの精神の未熟さを考慮にいれておかなかったおかげで暴走し、テレサ、ソフィア、ノエルを殺され、自身も左腕を失い瀕死の重傷を負った。
ルイズがプリシラ並みというわけではないが、同じように精神的に未熟ということは、まだ短い間付き合っただけだが理解している。
魔法を使えば爆発しか起こせないというコンプレックスを抱えている以上、追い込まれれば暴走し取り返しの付かない事になるかもしれない。
失敗といっても、並以下の妖魔なら吹き飛ばせそうな威力だ。なまじ強力なだけに誰かがバックアップする必要がある。
イレーネがルイズに着いて行く理由はこんなとこだ。

「では、馬車の用意をしよう。魔法を温存するために、それで目的地に向かうのじゃ。ミス・ロングビル、彼女達を手伝ってくれたまえ」
「もとよりそのつもりですわ」

ルイズは、自分のせいでフーケを逃がしてしまったと思っている責任から。
キュルケは、ルイズへのライバル意識を兼ねた、遠まわしな気遣いから。
タバサは、親友が心配なのと、エルフどころかハルケギニアの、どの亜人とも違うイレーネへの興味。
そしてイレーネは、同じ過ちを繰り返させないために。
各人それぞれの思いを乗せ目的地に向かう。ただ一人。違った目的を持つ者も含めて。
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