私の使い魔は、はっきり言ってかなりの変人だ。ある種の変態と言っても良いかもしれない。
口が悪く、一見喧嘩っ早そうにも見えるが、自分の方から手を出した事は一度もない。
いつだったか。ギーシュに妙な言いがかりを付けられ、決闘騒ぎにまで発展したのだが。
あの時も、結局最後まで手を出さず、向こうが根負けするまでずっと攻撃を躱し続けていた。
まぁ、それだけなら別に良いんだけど。
その間ずっと歌い続けていたのに息切れ一つしないとは、どういう肺活量だ。
口が悪く、一見喧嘩っ早そうにも見えるが、自分の方から手を出した事は一度もない。
いつだったか。ギーシュに妙な言いがかりを付けられ、決闘騒ぎにまで発展したのだが。
あの時も、結局最後まで手を出さず、向こうが根負けするまでずっと攻撃を躱し続けていた。
まぁ、それだけなら別に良いんだけど。
その間ずっと歌い続けていたのに息切れ一つしないとは、どういう肺活量だ。
何を考えているのか全く分からないし、聞いても教えてくれない。
肝心なことは何も言わず、ひたすら『ギター』とか言う楽器をかき鳴らし、歌い続けるばかり。
睡眠時間より歌ってる時間の方が長いような気がする。
肝心なことは何も言わず、ひたすら『ギター』とか言う楽器をかき鳴らし、歌い続けるばかり。
睡眠時間より歌ってる時間の方が長いような気がする。
「熱いハートを叩きつける! それが歌だ!!」
意味がわからない。
さらに分からないのは、段々と彼に固定ファンがついてきたこと。
……まぁ、キュルケやギーシュはまだいい。
が、タバサが無表情のまま「ボンバー」とか口走った時は、流石に正気を疑った。
……私自身の。
さらに分からないのは、段々と彼に固定ファンがついてきたこと。
……まぁ、キュルケやギーシュはまだいい。
が、タバサが無表情のまま「ボンバー」とか口走った時は、流石に正気を疑った。
……私自身の。
それにつけても、土くれのフーケによる『破壊の杖』盗難事件。
あの時は本当に参った。
迫り来るゴーレムに対し何をするのかと思えば、彼はやっぱり歌うだけ。
何か「今日こそ動かしてやるぜ!」とか妙なことを口走っていたが。
あの時は本当に参った。
迫り来るゴーレムに対し何をするのかと思えば、彼はやっぱり歌うだけ。
何か「今日こそ動かしてやるぜ!」とか妙なことを口走っていたが。
何というか、私が抑えに回るようになっちゃお終いだと思うんだ。自分で言うのもなんだけど。
……あぁ、結局フーケは私が倒した。
いや、私が倒したと言うか……『破壊の杖』を適当に弄ってたらゴーレムが勝手に吹っ飛んだと言うか。
まぁ、単なる偶然なんだけど。勝ちは勝ちかと。
いや、私が倒したと言うか……『破壊の杖』を適当に弄ってたらゴーレムが勝手に吹っ飛んだと言うか。
まぁ、単なる偶然なんだけど。勝ちは勝ちかと。
でも何故か怒られた。納得いかない。
さて。ここで話が一気に飛ぶがご容赦を。
色々あって、敵はアルビオンの軍勢。その数はなんと七万。
どうしろと言うのか、というかむしろ清々しい程にどうしようもない。
そして、こんな時にやたら気合いが入っているのがウチの使い魔。
一体何をする気なのやら。
色々あって、敵はアルビオンの軍勢。その数はなんと七万。
どうしろと言うのか、というかむしろ清々しい程にどうしようもない。
そして、こんな時にやたら気合いが入っているのがウチの使い魔。
一体何をする気なのやら。
と、ここで出番となるのが『火竜の羽衣』。
うん。何それ? とか言われても困る。私だって全然分からない。
見た感じ、鋼鉄で出来た真っ赤な鳥、いや竜? ……と言ったところか。
何故だかさっぱり分からんが、彼はこいつを動かせるのだそうだ。
見た感じ、鋼鉄で出来た真っ赤な鳥、いや竜? ……と言ったところか。
何故だかさっぱり分からんが、彼はこいつを動かせるのだそうだ。
「七万人の観客とはな……燃えてきたぜ!!」
何か言ってる。……とにかく、戦う気になってくれた、のか?
ついに、この男の隠された実力が明らかになる時が来たわけだ。
ついに、この男の隠された実力が明らかになる時が来たわけだ。
『火竜の羽衣』は天高く舞い上がり、操縦者の声を地上の我々の元へと送り届けた。
「戦争なんてくだらねえぜ! 俺の歌を聴けぇぇ――――ッ!!」
……まぁ、そんな気はしていた。
――『マクロス7』より、熱気バサラを召喚。