(やったわ! 成功よ!!)
まばゆい閃光の中、ルイズは確かに見た。
黄金のたてがみに巨大な牙、鷹のごとき翼を持つ獅子
筋肉はゴリラ! 獲物を捕らえる猛禽の眼光
まばゆい閃光の中、ルイズは確かに見た。
黄金のたてがみに巨大な牙、鷹のごとき翼を持つ獅子
筋肉はゴリラ! 獲物を捕らえる猛禽の眼光
そして・・!
(え・・・!! そ、 そんな!?)
「グワオオオオォォォォォ!!!
ナメんじゃあねえええええええぇぇぇ!!
俺はまだ くたばっちゃあいねえぞおおおおおおおオオォォォ!!!!」
ナメんじゃあねえええええええぇぇぇ!!
俺はまだ くたばっちゃあいねえぞおおおおおおおオオォォォ!!!!」
(コイツ コイツは魔獣・・・? それとも・・・)
ルイズが我に返ると、爆風は既に収まっていた。
立ち上る白煙の中から現れたのは、長い黒髪の少女
見るからに平民といったみすぼらしい格好だが、吸い込まれそうな程に大きな瞳が愛らしい。
立ち上る白煙の中から現れたのは、長い黒髪の少女
見るからに平民といったみすぼらしい格好だが、吸い込まれそうな程に大きな瞳が愛らしい。
「ちょっ、ちょっと! 平民がどこから入り込んだの!?
私の使い魔はッ!? あのおっきな魔獣はどこに行ったのよ!!」
私の使い魔はッ!? あのおっきな魔獣はどこに行ったのよ!!」
「・・・あなたが、私を呼んでくださったの?」
少女の一言に、場が静まり返る。
本来なら「ゼロのルイズが平民を召喚した」と囃し立ててもよい場面だったが、
少女の妙に落ち着き払った態度が、その場の空気を制していた。
少女は膝を屈し、三つ指を突く。
(その作法の意味を、その場に居合わせた面々が知るべくもないが)
本来なら「ゼロのルイズが平民を召喚した」と囃し立ててもよい場面だったが、
少女の妙に落ち着き払った態度が、その場の空気を制していた。
少女は膝を屈し、三つ指を突く。
(その作法の意味を、その場に居合わせた面々が知るべくもないが)
「私は、あなたの使い魔を務める、真理阿と言います。
少しの間ですが、よろしくお願いします。」
少しの間ですが、よろしくお願いします。」
そう言ってふかぶかと一礼すると、少女はルイズを見上げ、ゆっくりと瞳を閉じた・・・。