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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • ゼロの赤ずきん-01

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロの赤ずきん-01

最終更新:2008年05月10日 06:47

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ゼロの赤ずきん一話

春の使い魔召喚の儀式、魔法使いであるメイジが己のしもべとするべく使い魔を呼ぶ儀式である。
その儀式がメイジの学園で今行われていた。
生徒たちは次々と自分唯一の使い魔を召喚し終えて、生涯を共にする相手と得がたい出会いを果たしていていた。
しかし、その中の生徒で未だに使い魔を召喚出来ていない者がいた。その生徒をからかうような声が辺りに響く。
「ルイズ、いい加減にしろよ、僕らいつまで待てばいいんだ?」
ルイズと呼ばれた少女はその言葉に、顔を紅潮させ叫んだ。

「だまってなさい、今に召喚してみせるんだから!」

誰もその言葉を真に受けない。できるはずがないと踏んでいるからだ。
その様子見て取ったルイズは怒りに肩を震わせた。

絶対に絶対に呼んでみせる。

ルイズは、すでに何度も失敗している召喚の魔法を唱える。

「お願い出てきて……!もうこの際、悪魔でもなんでもいいから……!」

その願いは切実であった。そして起こる爆発、しかしそれは今まで失敗し続けてきた現象と同じであった。
ルイズは顔をふせた。また失敗した、やっぱり自分には無理なのだと、この上なく落胆した。
だが、生徒の中の一人が、爆発したことにより立ちのぼる煙を指差し、言葉を放つ。
「あ、あれなんだ?何かいるぞ!」
その言葉で、その場の全員がその指差す方向をみた。
「嘘だろ、ルイズが成功させるなんて……」
皆驚きどよめく。一方ルイズは嬉しさにあふれていた、そして一体どんなすばらしい使い魔か想像を巡らせるので忙しかった。
煙が晴れてくると、その姿が次第に明らかになる。それと同時に周囲のどよめきが大きくなった。
それは正しく人であったからだ。
「おいおい使い魔に人を呼ぶなんて!さすがルイズだ!」
一人の生徒がそう言い放つと、それに呼応するように笑いが起こる。
呼び出された使い魔は自分が今置かれている状況を掴めていない様子だった。
容姿は金髪蒼眼、エプロンドレスを着ており、腕にはバスケットをさげている。
背丈はルイズよりも低く、顔には幼さがある、そして一番眼を引いたのは、頭部を覆い隠す赤一色のずきんであった。

ルイズが呼び出したのはどう見ても人間の、しかも平民であった。
「ミスタ・コルベール!もう一回召喚させてください!」
コルベールと呼ばれた男はこの場を監督する教師であった。中年の男性で、黒いローブを身に着けている。
コルベールはルイズを嗜めるように言った。
「それはダメだよ。君たちは呼び出した使い魔で今後の属性を固定し、それにより、専門課程へと進むんだ、
 一度呼び出した使い魔は変更することはできない」
一息ついてから、さらにコルベールは続けた。
「なぜなら、春の使い魔召喚は神聖な儀式だからだ。好むと好まざるに関わらず、彼女を使い魔にするしかない」
「でも、平民を使い魔にするなんて聞いたことが……」
ルイズは話している途中で急に口を噤んでしまった。呼び出した使い魔に異変が見られたからだ。
先刻まで立っていた使い魔はその場に座り込み、大粒の涙を流しながら泣き始めている。
一体何がどうしたのだろうか、その場にいる全員がそう思った、しかしその後の赤ずきんの少女の言葉で合点がいった。


「ここどこぉ?おうちは?えーん!えーん!おばあちゃーん!グスンっ、おうちに帰りたいよーーー!えーん!えーーん!」

それは、まさに悲痛の叫び。その姿をみて全員、無理もないことだと感じざるをえなかった。
突然何の因果で呼び出されたかわからないのに加え、どこか知らぬ土地で一人ぼっちとなれば、
この年頃の少女には耐えられるものではないだろう、それに少女の泣く姿は誰もが同情の念を抱かずにはいられぬ、
ある種の強い説得力のようなものがあった。普段強情なルイズでさえ、少し憐れんだ。

「ちょ、ちょっとあんた、……なにもそんなに泣くことないじゃない」

そう語りかけ、赤ずきんの少女に歩み寄り肩に手を伸ばそうとした瞬間事態は思わぬ方向に急転した。
赤ずきんの少女が突然身を翻し、眼にも留まらぬ速さで、近づいてきたルイズの後ろ手をとったのだ。
ルイズの首にはナイフが当てられている、そしてそのナイフを握っているのは先ほどまで泣き崩れていたはずの、赤ずきんの少女であった。
突然すぎる事態に、全員がその状況を理解するのに数秒かかった。そして理解したところで怒声が響く。

「うごくんじゃねぇっ!!」

先刻とはことなり、声に少女を思わせるものは一切残ってはなく、相手を威圧するのに相応しいものであった。
生徒たちは、その声にすくみあがり、この事態に対しどう反応すればいいかわからず立ち尽くしていた。
コルベールは全身の血が引いていくのを感じた。これは不味い非常に不味い。コルベールはその場にいた生徒達よりも
さらに詳しく状況を理解していた。演技によりこちら側を欺き、生徒を人質にとった。その事実は確かに不味い。
それよりも驚くべきは、突然呼び出されたにも関わらず、状況を打破するため手を講じるまでのその速さ、
そして、とても人間の動きとは思えぬ素早さと流麗さを兼ね備えた身の動き、コルベールでさえ、いつナイフが抜き放たれたか
分からぬほどであった。素人ではない、つまりは少しでもこちら側が何か判断を誤るか、相手の意にそぐわぬ行動を為した時
赤ずきんの少女はこちらが杖を抜く暇を与えずに、容赦なく慈悲なく人質の命をとるであろうという事実であった。
そして今、その得体の知れない赤ずきんの少女に、この場の主導権を完全に握られている。
事態は最悪の方向に進むかと思われた。

「一体何なのよ、平民が!使い魔が!こんなことして許されると思ってるの!?」

ルイズの叫びを赤ずきんの少女は完全に無視した。無駄な応答はしないらしい。
赤ずきんの少女は、その場に居る人間の中で一番見識がありそうな者を見つけていた。

「そこの、おハゲのおじちゃんちょっといーい?質問に答えてくれるとうれしいの」

遠慮のない罵りの単語を聞き額の眉がわずかに上がるが、コルベールは生徒の安全のため冷静に応じた。
「なにかね、生徒の安全が確保されるのであれば、私の答えられる範囲で答えよう」
「それはそちら次第ってとこねぇ、ということで早速質問ね♪」
赤ずきんの少女は、まるでこれから花を摘んで、お花のかんむりをつくるかのような、
ニコニコと朗らかな顔をしてルイズの首にナイフをつきつけている。誰がみても不調和そのもの、異様であった。
その赤ずきんの少女は、ナイフを持ってないほうの手で人差し指を立てて言う。
「ここはどーこ?それと、何で私がここに来たのか教えて♪」
当然の質問であった。コルベールは思った、もしやこれはこちらに敵意があると思っているのだろうか、
その上でのこの行動であるならば、合点がいく。そうだとしたら誤解を解けば事態を収拾できるのでは……と。
「君は何か勘違いをしてるかもしれない、私たちは君のて……」
コルベールの言葉を遮るように赤ずきんの少女は口調は変えずに凄みを利かせて言った。

「質問の答えはどーしたの?」

そう言いながら、手に持つナイフの刃をわずかに傾けた。ナイフがルイズの首に触れ、肌に食い込む。金属の冷たさが伝わる。
「ちょ、ちょっと切れる!首が切れちゃうわよ!!やめなさいよ!このクソずきんっ!!」
コルベールは慌てて喋り始めた。
「……わ、わかった答えよう、此処はハルケギニアのトリステイン、そして此処はトリステイン魔法学院だ。
君は春の使い魔召喚の儀式で、使い魔として呼び出されたのだ、君が今人質に取っているミス・ヴァリエールによって」


赤ずきんの少女である“自称”バレッタは首をかしげた。何一つ自分の知識に当てはまる単語がなかったからだ。
かといって、目の前のハゲが嘘をついているようには思えない。人間界ではあるらしいことはわかったが。
「わたし、ワンちゃんと一緒にいたはずなんだけど、愛犬のハリーよ、どこにいったのかなぁ?」
「それはわからない、おそらくは君だけが呼びだされたのだろう、残念ながら」
バレッタはそれを聞くと少しの間沈黙した。これからどうすべきか。

しかし、結局バレッタはそれら全ての問題を一度棚上げした。
なぜならば、自分がどこに身を置いたとしても、やることは一切変わらないからだ。
自分の持ちうる力を行使し、必要とあらば誰であろうと駆逐し、日々の糧を得る、それだけであった。
故に、この時点でバレッタは元の場所に戻ることなどは頭の片隅にもなくなっていた。
此処でどうやって金を稼ぐのか、それだけに考えを傾けていた。
バレッタは、金こそが行動理念の全てであり、それに基づいて行動する。
いわゆる、金の亡者であった。ただし、金を多く得るためならば手段は選ばない、本人とっては善も悪もないからだ。
とりわけ、善は一切ない。
ハリーは置いてきぼりになってしまったが、おそらく大丈夫であると考えた。
あらゆる戦場を共にしてきたあの子ならば一匹でも元気でやっていける、多分。

バレッタがそこまで考えを巡らせたところで、ルイズが痺れを切らせて騒ぎ始めた。
「貴族に、こんなことしてただで済むと思ってるの!!?今すぐ離しなさい!!!」
ルイズの存在を忘れかけていたバレッタは目を丸くした。
「貴族?おねぇちゃんは貴族なの?」
「ええ、そうよ、由緒正しい旧い家柄をもつ公爵家ヴァリエールの三女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ!」
早口で捲し立てるように言い放った。頭に血が上って、もはや首もとのナイフのことは忘れているらしい。
バレッタはその言葉を聞き、公爵家というところに興味をもった。この性格、家柄。
ルイズの評価を改めた。コイツは何かと利用できるかもしれないと。

そういえば、わたしを呼んだのもコイツとかいう話らしいし、何かと都合がいい。

バレッタはニッコリと満面の笑みを向けながら、年下の妹が姉に甘えるような口調でルイズに喋りかけた。
「ルイズ…ヴァリエール……、呼び方はルイズおねぇちゃんでいいかなぁ?で、ちょっとお話しがしたいんだけどぉ?」
ルイズにも分かるぐらい相手の敵意がなくなったのがわかった、だがそれが余計に不気味さを増長させていた。
「な、なによ急に……」
バレッタはルイズの耳に口を近づけ本人だけに聞こえるように、そして低いトーンで囁く。
「ここの通貨の単位ってなーに?」
ルイズにとってそれは思いがけない問いかけであり、身構えていたのにもかかわらず素直に答えてしまった。
「え、エキュー、スゥ、ドニエよ、それが一体どうしたっていうのよ……」

これもまたバレッタが全く聞いたことがないものだった。
それはバレッタにとって重要なことであった。ある程度予想した上での質問ではあったが、答えは落胆に値するもので、
今持ち合わせている金銭がなんら価値のないものになってしまったという事実と、
バレッタが無一文になったということも示していた。
新たに金を稼ぐにしても、ここについては何もかも知らない、それにどう動くにしても、資金なしではあまりにもリスクが高い。
そのことを踏まえ、問題解決に手近で簡単に利用できそうなルイズに取引を持ちかけた。


「ねーぇ、さすがにこのまま喉を掻っ切られて死んじゃうのはイヤだと思うのぉ、
 だからしばらく大人しくしてあげるからぁ、代わりにわたしにお金を恵んでちょーだい♪」

ルイズは絶句した。この使い魔は何を言っているのかわからなかったし、わかりたくもなかった。
使い魔と金銭の取引をするなんて聞いたことがない、それも片方の天秤の皿に乗っているのは、主人であるメイジの命。
平民なのに、無力なはずなのに、異常だ、この使い魔は異常すぎる。ルイズは眩暈がしそうになった。
だが、ルイズはこの今置かれた自分自身の状況を早くなんとかしなければならない。使い魔にこうも手玉に取られていては、
恥さらしどころではないからだ、ルイズは焦った。幸い今さっきの取引の持ちかけについては、ルイズ本人にしか聞こえていない、
無論、これはバレッタがルイズの思考を考慮に入れていたためではあるが。

だが、ルイズにはこれ以上ない好都合であった。上手く立ち回れば、まだ周りを誤魔化せるに違いないからだ。
金銭の取引があったことは隠せばいい、そして使い魔にはあとで金を握らせておけば自分に従えさせることが出来る。
なんだ、簡単なことじゃない。ルイズは自分の考え出した答えに満足した。

「いいわよ、払うわよ、払えばいいんでしょ、その代わりちゃんと話を合わせなさいよ!」

にんまりと笑うと手にしていたナイフを何処かにしまい、ルイズから離れた。

「はぁーーい!わかった!ルイズおねぇちゃん♪」

それと同時にコルベール以下生徒数人が杖を抜き放ち、危険因子であるバレッタに向けた。
バレッタは縮こまり目に涙を溜めながらオロオロとしてみせた。イヤーン、ダメぇ、怖いよぉ、などと震えながら言っている。
だが、コルベールが冷たく言い放った。
「どういうわけか知らないが、このまま見過ごすわけにはいかないな」
慌ててルイズが止めに入る。放っておけば、せっかく呼び出した使い魔が魔法の餌食になるからだ。

平民なのはこの際仕方ないとして。

「待ってください!!もう害はありませんミスタ・コルベール!」
「そうなのぉ、もう大丈夫よ、わたし、びっくりしてあんなことしちゃっただけなの……、そのね、あのね、ごめんなさいっっ……」
バレッタは深々と頭を下げ、精一杯の反省をその場にいる者達全員に示した。
だがコルベールは、とてもではないが信じられる心境ではなかった。
びっくりして貴族であるメイジを人質をとり、脅すなどということがあってたまるかと。コルベールは顔をしかめる。
「えと、その、お互いの誤解が解けて折り合いがついたんです、証拠に『コントラクト・サーヴァント』を今からします」
ルイズがバレッタの方へ向き直り近づいて周りに聞こえないように言った。
「今からすることは別に害はないから大人しくしててよ、お願いだから…」
バレッタは無言でうなずいた。それを見てとったルイズは目を瞑る、そして杖を振った。
「わが名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴンこの者に祝福を与え、我が使い魔となせ」
呪文を唱え終えたのち、ルイズはバレッタにくちづけをした。
これはバレッタにも予想の範囲外の出来事であったが故に、ルイズの行為を許してしまう結果になってしまった。
唇をごしごしと拭き取りながらバレッタは言った。
「なにすんのよっ!わたしにそんな趣味はねーっつ……」
そこまで言うと、周囲に奇異の目で見られているのに気がついたバレッタは慌てて取り繕った。

「い、いやだよルイズおねぇちゃん、バレッタにキスするなんて
 ……女の子同士だよ?それにバレッタね、ファーストキスだったのよ?
 大切なファーストキスは運命の人と、ってちゃんと決め……っっいィってえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛!!!?」

バレッタの体に耐え難い高熱が走り、恥も外聞もない叫び声が辺りに響かせる。
痛みが治まるや否や、バレッタは原因と思われるルイズに鬼のような形相で詰め寄った。

「てめぇっ!!わたしに何しやがった!!?あぁん!?ブチ殺すぞ!オラァ!!!」

怒声を張り上げながらルイズを組み倒した。首にはナイフ、額には銃口が突きつけられている。
「ま、待って、待ちなさいってばっ!!『使い魔のルーン』が刻まれてるだけよ!誓う!誓うから!!その物騒なものしまってよ!」

バレッタは考えた。今のところは左手の甲に見慣れぬ文様が浮かんできただけであったし、他に身体に異常はないようだった。
なのでルイズにつきつけていた武器をしまい、舌打ちをしながらだが、大人しくルイズから離れた。
この場でこれ以上騒ぎを起こすのは時期尚早であったからだ。


「殺す。後で殺す」

バレッタは誰にも聞こえないように、声を殺してつぶやいた。
「い、今あんたなんかとんでもないこと言わなかった?」
「んーん。あのねぇ、ルイズおねぇちゃんの髪がとっても綺麗で長くてサラサラでいい匂いがしてぇ、
 今まで見た中で一番!って言ったのよ?」
ルイズは、満面の笑みを浮かべて話す少女に対し、問いただす気力は失せた。
コルベールがバレッタに近づき、左手の甲に刻まれたルーンをみて、もの珍しげに言った。
「ふむ、珍しいルーンだな。……それはともかく『コントラクト・サーヴァント』は一度で成功したようだね」
ならば、この使い魔に関しても、必要以上に危惧することはないものと、コルベールは判断した。
通常呼び出された使い魔は、召喚主に対し友好的であるはずだからだ。確かに色々と不安の種はあるが、
ルイズが苦心の末呼び出した使い魔を取り上げてしまうのは心苦しいものがあったのが一番の理由であった。
だが一応は、自身の使い魔の危険性について後で教えておかねば。コルベールはそう考えていた。
他の生徒たちは、事態が収拾し、困惑していた状態から抜け出していた。コルベールが言う。
「さてと儀式も、なんとか無事に終わったことであるし、皆教室に帰るぞ」
言い終わると宙に浮かび、石造りの大きな建物へ飛んでいった。生徒たちもそれに続いた。
「お騒がせルイズ、お前は歩いて来いよ!」
「あいつ『フライ』はおろか、『レビテーション』さえまともに出来ないんだぜ」
「その平民、あんたの使い魔にお似合いよ!」
口々にそう言って笑いながら飛び去って行く

その場に残されたのは、ルイズとバレッタだけになった。
ルイズは二人っきりになると、ため息をついた。
「……そういえば、あんたの名前聞いてなかったわね、なんていうの?一応聞いてあげる」
バレッタは飛んでいった者達に目を奪われていたが、その言葉にルイズの方へ向いて答えた。
「わたしはバレッタよ、よろしくねルイズおねぇちゃん。」
「バレッタね、わかったわ。はぁ……それにしてもなんで人間なのかしら、幻獣とまではいわないけど、せめて犬、猫ほうが……」
ルイズは自身の不幸を呪っていた。そのルイズにバレッタが思っていた疑問をぶつけた。
「ねぇ、ルイズおねぇちゃん。あの人達空飛んでたけど、もしかして人間じゃないの?」

何言ってるのかしらこいつ、もしかしてとんでもないド田舎から来たんじゃないでしょうね。

バレッタの言葉に驚きを隠せないルイズが答えた。
「正真正銘人間よ、人間で魔法使い、そして貴族。あんたは人間で平民。わかった?」
ふーん、とバレッタは生返事をした。いまいち納得できていない様子であった。
「まぁいいかなー。ところでルイズおねぇちゃんは飛んでいかないの?」
その言葉に怒りをあらわにして罵るように吐いて言った。
「いかないわよっ!!悪かったわね!!歩いていくのよ!!」
「残念♪こうね、クレー射撃の要領で飛んだところを……どっかーん!って、打ち落とそうかとおもってたのになぁ」
バレッタは肩をすくめながら本当に残念そうに言った。
「あ、改めて思ったけどあんた考え方が物騒よ……それに平民にそんなこと出来るわけないじゃない」
言い終わるや否やルイズは肩を落とした。

平民が呼ばれるにしたってもっとまともなのにしてよね……まったく。

ルイズはこの先どうなるか一抹の不安を抱きながら学院に向かい歩きはじめた。
一方、意気消沈しているルイズとは対照的に、バレッタは鼻歌を歌いながらスキップで後に続いた。


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