~プロローグ~
そこは恐ろしき悪魔の巣
「殿下ぁ、暇ですねぇ」
屈強な悪魔達に守られし世界
「暇なら城の掃除でもしてろエトナ!」
故に人々は畏怖の念を込め、ここをこう呼ぶ
「だーめーでーす!この前は私がしましたから、次はラハールさんの番ですよ!」
【魔界】と
「フロン!お前は俺様を何だと思ってる!俺様は魔王!いや、今では超魔王なんだぞ!」
様々な事件は過去のものとなり、魔界はひじょーーに平和だった。
つまり暇なのである。
そんな中、いつもの様に超魔王ラハール、魔神エトナ、堕天使フロンの三人がぎゃーすか騒ぐという魔王城の室内に見慣れないモノが突如現れた。
つまり暇なのである。
そんな中、いつもの様に超魔王ラハール、魔神エトナ、堕天使フロンの三人がぎゃーすか騒ぐという魔王城の室内に見慣れないモノが突如現れた。
「殿下、鏡ですね」
エトナが驚きもせず言う。
「鏡だな」
特に驚きもせず返すラハール。
「はー…天界と違って魔界だと鏡が突然出てきたりもするんですねえ…流石は魔界!」
フロンが変な方向性で納得する。
「いやいやフロンちゃん、魔界でも流石に鏡は突然出たりしないって」
少し呆れた様子でエトナがフロンにそう言い、その突如現れた銀色の鏡をじっと見つめていると、その鏡をぽけーっと眺めていたフロンがぽつりと漏らす。
「あの…この鏡、誰か呼んでませんか?」
そうフロンに言われ、ラハールとエトナがじっくり鏡を見てると…
「エトナ様ー、掃除終わったッスよー。って、何スかその鏡?」
と言いながら、トコトコと鏡に向かって歩いていく変なペンギン、もといプリニー。
んで、運が悪いというか、そういう運命みたいなもので、短い足を滑らせて鏡に突っ込むプリニー。
更にそれを見て思わず手を出しちゃったご主人様のエトナが
んで、運が悪いというか、そういう運命みたいなもので、短い足を滑らせて鏡に突っ込むプリニー。
更にそれを見て思わず手を出しちゃったご主人様のエトナが
「ちょっとアンタ!それはアンタを呼んでんじゃな…」
そこまで言って、プリニーと同じように鏡に突っ込んで行き
「あのー…ラハールさん?エトナさんとプリニーさんが行った後、鏡が消えちゃった訳なんですけど…」
その誰かを呼んでいた鏡は、一人と一匹(?)を飲み込んで、綺麗さっぱり消えた。
呆然とする超魔王と堕天使を残して。
呆然とする超魔王と堕天使を残して。