…食事って「みんなを笑顔にする魔法でもあるアルヨ!」っておじいちゃんが言ってたこともあったなぁ…
「本来なら、使い魔はこの食堂にすら入ることを許されないんだからね!」
…目の前には豪華な食事が(狩猟祭の後みたいだ)…
「あんたは私の特別なはからいで入れたのよ?感謝しなさいっ!」
…周りの学生さんたちがクスクスこっちを見て笑ってる…
「えーと…ボクの食事って…」
「そこにあるでしょ?」
…足下にはスープとパンだけ…
「あ、う、うん…ありがとう…」
…とりあえず、お礼を言う…うーん…
「本来なら、使い魔はこの食堂にすら入ることを許されないんだからね!」
…目の前には豪華な食事が(狩猟祭の後みたいだ)…
「あんたは私の特別なはからいで入れたのよ?感謝しなさいっ!」
…周りの学生さんたちがクスクスこっちを見て笑ってる…
「えーと…ボクの食事って…」
「そこにあるでしょ?」
…足下にはスープとパンだけ…
「あ、う、うん…ありがとう…」
…とりあえず、お礼を言う…うーん…
…使い魔って、やっぱり大変なのかもしれないなぁ…
―ゼロの黒魔道士―
~第三幕~笑顔の魔法 前半
~第三幕~笑顔の魔法 前半
…あわただしい朝食前の支度が終わって(女の人の服って複雑なんだなぁ…)
アルヴィーズの食堂ってところに来たんだ…
「おっきぃなぁ…」
頭をぐぅ~っとそらして天井を見上げる(ちょっとだけよろけちゃった)
お金持ちって、こんなおっきなところでご飯食べるんだ…
「貴族として、これぐらい当然よっ!」
…ルイズおねえちゃんが胸をはってそう言う
…このおっきさなら、自慢したくのは分かるけど…みんな、こっち見てるよ?
しかもクスクス笑ってるし…
「あ、ほら、さっさとイスをひくっ!気が利かないわねっ!」
…笑われてるのに気づいたのか、ルイズおねえちゃんは慌ててボクに指示を出す
「う、うn…はい!」
…返事は『はい』、返事は『はい』…『うん』と『はい』ってそんなに違うのかなぁ…?
アルヴィーズの食堂ってところに来たんだ…
「おっきぃなぁ…」
頭をぐぅ~っとそらして天井を見上げる(ちょっとだけよろけちゃった)
お金持ちって、こんなおっきなところでご飯食べるんだ…
「貴族として、これぐらい当然よっ!」
…ルイズおねえちゃんが胸をはってそう言う
…このおっきさなら、自慢したくのは分かるけど…みんな、こっち見てるよ?
しかもクスクス笑ってるし…
「あ、ほら、さっさとイスをひくっ!気が利かないわねっ!」
…笑われてるのに気づいたのか、ルイズおねえちゃんは慌ててボクに指示を出す
「う、うn…はい!」
…返事は『はい』、返事は『はい』…『うん』と『はい』ってそんなに違うのかなぁ…?
「ごちそうさまでした…」
…スープもパンもすっごく美味しかった
うん、これはやっぱり「笑顔にする魔法」なんだろうなぁ…もうちょっと量があったらうれしいけど…
…ルイズおねえちゃんはまだまだ食事の最中だった
…こういうときって、どうすればいいんだろ…立って待ってればいいのかなぁ…
「あ、あの、ルイズおねえちゃん…ボク、どうすればいいの…?」
…こういうときは、ちゃんと聞くのが多分正解だよね?
「何?あんたもう食べ終わっちゃったの?」
「う、うん…」
…ルイズおねえちゃんが鳥肉をフォークとナイフできれいに切りながらこっちに顔を向ける…
…おいしそうだなぁとちょっと唾を飲み込んだのはナイショだ
「しょうがないわねぇ…そこにいても給仕の邪魔になるし、中庭にでも出ていなさい。終わったら私も行くから」
「うn…はい!」
…うーん、やっぱり返事は『はい』って慣れないや…
…スープもパンもすっごく美味しかった
うん、これはやっぱり「笑顔にする魔法」なんだろうなぁ…もうちょっと量があったらうれしいけど…
…ルイズおねえちゃんはまだまだ食事の最中だった
…こういうときって、どうすればいいんだろ…立って待ってればいいのかなぁ…
「あ、あの、ルイズおねえちゃん…ボク、どうすればいいの…?」
…こういうときは、ちゃんと聞くのが多分正解だよね?
「何?あんたもう食べ終わっちゃったの?」
「う、うん…」
…ルイズおねえちゃんが鳥肉をフォークとナイフできれいに切りながらこっちに顔を向ける…
…おいしそうだなぁとちょっと唾を飲み込んだのはナイショだ
「しょうがないわねぇ…そこにいても給仕の邪魔になるし、中庭にでも出ていなさい。終わったら私も行くから」
「うn…はい!」
…うーん、やっぱり返事は『はい』って慣れないや…
「…わぁ、モンスターでいっぱいだぁ…」
中庭に出ると、そこはモンスターのでいっぱいだったんだ
おっきいのから、ちっちゃいの、かっこいいのや、なんだかよく分からないのまで…
…これ、全部使い魔なんだ…
みんな大人しくエサを食べたり、日向ぼっこしてたりしてた
…平和な世界って、やっぱりいいなぁって思ったんだ…
「あ、フレイムだ…昨日はゴメンね?」
…キュルケおねえちゃんの使い魔のフレイムは、木陰のところでおっきな骨をくわえてしゃぶっているところだった…
…ちゃんとしたごはんを食べてるみたいで、ちょっとだけうらやましかった…
「ブフォッ」
フレイムは炎を小さく吐いて「気にするな」って言ってくれたみたいだ
…いつか、ルイズおねえちゃんに本当のことは言わないとなぁ…機嫌のいいときに…
…火を吐くと、トカゲでもあったかくなるんだなぁ…って考えながらフレイムをなでていたんだ
中庭に出ると、そこはモンスターのでいっぱいだったんだ
おっきいのから、ちっちゃいの、かっこいいのや、なんだかよく分からないのまで…
…これ、全部使い魔なんだ…
みんな大人しくエサを食べたり、日向ぼっこしてたりしてた
…平和な世界って、やっぱりいいなぁって思ったんだ…
「あ、フレイムだ…昨日はゴメンね?」
…キュルケおねえちゃんの使い魔のフレイムは、木陰のところでおっきな骨をくわえてしゃぶっているところだった…
…ちゃんとしたごはんを食べてるみたいで、ちょっとだけうらやましかった…
「ブフォッ」
フレイムは炎を小さく吐いて「気にするな」って言ってくれたみたいだ
…いつか、ルイズおねえちゃんに本当のことは言わないとなぁ…機嫌のいいときに…
…火を吐くと、トカゲでもあったかくなるんだなぁ…って考えながらフレイムをなでていたんだ
しばらくたって…フレイムがお腹いっぱいになって眠くなっちゃったのか「ボフッ」と煙のあくびを出したころ
「きゅいきゅい?」
おっきな影が、とんがり帽子に模様を作ったんだ…ゆっくりそっちを見上げると…
「わわっ、ど、ドラゴン!? …あ…きみも…使い魔なの…?」
思わず「ブリザド」を唱えようとしたけど…よく考えたら、ここにいるのって使い魔ばっかりなんだよね…
「きゅいきゅい♪」
コクコクッてドラゴンが首をふる…よく見るととってもきれいな子だった…
青と白のコントラスト…青空によく溶け込みそうな子だった…水…いや、風属性かなぁ…?
「えっと…ビビって言うんだ、よろしくね?」
…ググッと手を伸ばして触る…きれいな鱗だなぁ…
「きゅい、きゅいっ♪」
あ、頭を下げてくれた…
かわいいなぁ…ドラゴンをかわいいと思うなんて思わなかった…
「きゅいきゅい?」
おっきな影が、とんがり帽子に模様を作ったんだ…ゆっくりそっちを見上げると…
「わわっ、ど、ドラゴン!? …あ…きみも…使い魔なの…?」
思わず「ブリザド」を唱えようとしたけど…よく考えたら、ここにいるのって使い魔ばっかりなんだよね…
「きゅいきゅい♪」
コクコクッてドラゴンが首をふる…よく見るととってもきれいな子だった…
青と白のコントラスト…青空によく溶け込みそうな子だった…水…いや、風属性かなぁ…?
「えっと…ビビって言うんだ、よろしくね?」
…ググッと手を伸ばして触る…きれいな鱗だなぁ…
「きゅい、きゅいっ♪」
あ、頭を下げてくれた…
かわいいなぁ…ドラゴンをかわいいと思うなんて思わなかった…
「なーにやってんのよ、あんた…」
ルイズおねえちゃんはいつの間にか後ろに立っていた
…ドラゴンに夢中できづかなかったや…
「あ、うん…きれいなドラゴンだなって…」
「ふぅん?う…ツェルプストーのマント燃やし魔までいるじゃないっ!!気分悪いわっ!!授業行くからついてらっしゃい!」
「え、あ、は、はいっ!」
帽子をきゅっとかぶりなおす
「じゃ、みんな、またね!」
使い魔のみんなに手を振る…みんながそれに応えてくれる…
こういう平和っていいなぁ…
ルイズおねえちゃんはいつの間にか後ろに立っていた
…ドラゴンに夢中できづかなかったや…
「あ、うん…きれいなドラゴンだなって…」
「ふぅん?う…ツェルプストーのマント燃やし魔までいるじゃないっ!!気分悪いわっ!!授業行くからついてらっしゃい!」
「え、あ、は、はいっ!」
帽子をきゅっとかぶりなおす
「じゃ、みんな、またね!」
使い魔のみんなに手を振る…みんながそれに応えてくれる…
こういう平和っていいなぁ…
ボクらは…きっとこんな平和のために、戦ってきたんだよね…
…こんな平和も、「笑顔にする魔法」なのかなぁ…?
…こんな平和も、「笑顔にする魔法」なのかなぁ…?
「こらぁ!さっさとするぅっ!!」
「え、あ、ちょ、ルイズおねえちゃん首は苦しいかr」ズルズル
…うーん、でも首根っこひっつかまれて引きずられるのって「平和」なのかなぁ…?
「え、あ、ちょ、ルイズおねえちゃん首は苦しいかr」ズルズル
…うーん、でも首根っこひっつかまれて引きずられるのって「平和」なのかなぁ…?
ピコン
~おまけ~
~おまけ~
ATE ―あの子の正体は?―
青い龍は上機嫌だった。サモン・サーヴァントのときから気になっていたあの子と仲良くなれたのだ。
「きゅるきゅるきゅる~♪」
「…随分、仲良し」
メガネの少女が龍にに歩み寄る
「あ、お姉さまー!きゅるきゅる!シルフィたち仲良しなのねー!」
ゴスッと鈍い音とともに杖が振り下ろされる
「…声が大きい」
「うぐっ…ゴメンなのね…でも精霊さんと仲良しになれるってうれしいのねー♪」
「…精霊?」
「そう、あの子は精霊さんなのね!しかも、特定の属性の、じゃなくて色々混ざった言わばスーパー精霊さんなのね!」
「…スーパー?」
「スーパーもスーパーなのね!お姉さまぐらいスーパーなのね!あ、そういえばそんなスーパーなお姉さまを称える歌がまた一曲できたのね!」
「…興味深い…」
「きゅいきゅいきゅいっ!じゃ歌うのね!『お姉さま~はすっごいぞ~♪』」
「…あの子…何者…?」
青髪の少女は、とりあえず杖をふりおろしながらメガネを光らせた。
「きゅるきゅるきゅる~♪」
「…随分、仲良し」
メガネの少女が龍にに歩み寄る
「あ、お姉さまー!きゅるきゅる!シルフィたち仲良しなのねー!」
ゴスッと鈍い音とともに杖が振り下ろされる
「…声が大きい」
「うぐっ…ゴメンなのね…でも精霊さんと仲良しになれるってうれしいのねー♪」
「…精霊?」
「そう、あの子は精霊さんなのね!しかも、特定の属性の、じゃなくて色々混ざった言わばスーパー精霊さんなのね!」
「…スーパー?」
「スーパーもスーパーなのね!お姉さまぐらいスーパーなのね!あ、そういえばそんなスーパーなお姉さまを称える歌がまた一曲できたのね!」
「…興味深い…」
「きゅいきゅいきゅいっ!じゃ歌うのね!『お姉さま~はすっごいぞ~♪』」
「…あの子…何者…?」
青髪の少女は、とりあえず杖をふりおろしながらメガネを光らせた。