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  • 毒の爪の使い魔-19

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

毒の爪の使い魔-19

最終更新:2008年12月20日 13:30

匿名ユーザー

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  • 毒の爪の使い魔


タバサの実家の旧オルレアン公邸。その屋敷の一室にキュルケはいた。
何をするでもなくソファに座って肩肘をつき、窓の外を眺めている。
ふぅ…、と小さくため息を吐く。
彼女は先程から夕食を終えて直ぐに、任務で出て行った友人の事を気にかけていた。
タバサが任務で出かけると言った時、キュルケもまた付いていくと言った。
彼女の事情を知ったが故の気遣いだったのだが、タバサはその申し出を頑なに拒否。
何でも”任務で会わなければならない者がいる”との事。
流石に自分以外の人間を会わせるのは何かと不味いと考えたのだろう。
その後も粘り強く説得したが、タバサは決して首を縦に振らなかった。
「その気持ちだけで十分……ありがとう」
タバサの言葉にキュルケはこれ以上無駄だと言う事を理解し、この屋敷で待つ事にしたのだった。

「でも…」
ポツリと呟き、窓の外を見る。何処までも続く綺麗な夜空に、無数の星と二つの月が踊っている。
「やっぱり、無理にでもついていくんだったわ」
仕方なかったとはいえ…心配は消えなかった。
窓から目を離し、ため息を吐く。
ふと、窓から差し込む月明かりが消えた。何だろう、と思い窓の方を見る。
窓の外に何かが居た。巨大な何かが窓の外にいて、月明かりを遮っている。
それが何か解った瞬間、キュルケは慌てて窓に駆け寄っていた。
「シルフィードじゃないの!?」
窓を開け、外に座っているシルフィードに驚きの声を上げる。
タバサと一緒に任務に向かったはずのこの竜が、何故ここに?
「きゅい~…」
困惑するキュルケを見下ろしながらシルフィードは悲しげな声を出す。
その様子に何事か理解したキュルケは尋ねる。
「…タバサに何かあったのね?」
「…きゅい」
短く鳴きながら首を縦に降る。
少し待ってて、と言いキュルケは部屋の奥に行く。
暫くし、寝巻き姿からいつもの学生服姿に着替えたキュルケが戻ってきた。
ブーツを履き、窓から身を乗り出すとシルフィードの背中に乗る。
キュルケが乗ったのを確認し、シルフィードは翼を羽ばたかせ、夜空へと舞い上がった。



――トリステイン魔法学院:正門前――



魔法学院の周囲に広がる草原。
その草原も、正門前は今や一つの小さな戦場と化していた。
地面に穿たれた拳の形をした無数の穴、地面に突き刺さった融けかけている無数のジャベリン、
生えている草ごと吹き飛んだり切り刻まれている地面。
それらは巨大化したジョーカーの二メイルほどもある拳や、タバサの魔法で出来た物だ。
そんな中、ジョーカーとギーシュは睨み合っていた。
「アナタ…以外とがんばりますネ~?」
「モンモランシーの前で無様な姿は晒せないからね…」
「のほほほほ、その気持ちは解りますよ。
それにしても、アナタのゴーレム…ワルキューレでしたか?」
自分の目の目に立ち並ぶ”十体”のワルキューレを見る。
「驚きましたよ…。ジャンガちゃんとの決闘では七体で打ち止めだったそれ…、十体も作れるなんてネ。
しかも…、と呟きジョーカーは自分の身体を見る。
身体に付いた無数の痣…、それはワルキューレに殴られた後だ。
「殴る時に拳を鉄にできるなんて、本当に聞いてませんよ。…どうしてですかネ?」

ギーシュは自嘲気味に笑う。
「いや…大して特別な事はしていないさ。ただ、普通に勉学に励み、特訓をしていただけだよ」
あの決闘での敗北…、そしてモンモランシーとの約束…、
それらは自身の無力さを痛感したギーシュを変えていた。
あまり真面目に聞いていなかった授業も真剣に受けた。
毎日図書館にも通った。
夜遅くまで特訓も続けた。
それらの努力の目的は一つ――”強くなる事”ただそれだけ。
…そんな彼の想いと必死の努力は、自然に自身のメイジのランクを一段上げていた。
ギーシュは目を閉じ、造花の杖を顔の前に寄せる。
「今の僕は『ライン』だ。まぁ、それであの亜人に勝てると自惚れるつもりは無いさ。
ただ…今モンモランシーを守ってあげるには十分だ」

片手で口元を覆い、さも可笑しいといった表情を浮かべるジョーカー。
「勇ましいですネ~。しかも…ジャンガちゃんには勝てなくても、ワタクシには勝てると?
…お笑いですネ。まァ…彼女の前でいいカッコしたいと言う気持ちは解りますよ。
ですが…ワルキューレの方はそろそろ限界が来てると思いますがネ?」
確かにワルキューレは誰の目にも明らかに限界なのが解った。
青銅の身体は至る所がへこみ、傷が無数に付いており、
かわしきれなかったジャベリンが突き刺さった物もいる。
それでもギーシュは笑った。
「最後の最後まで引くつもりは無いさ」
その言葉にジョーカーも笑った。
「のほほほほ、それでは彼女の前で徹底的にボコってへこませて上げましょうかネ?」



ジョーカーはワルキューレ目掛けて、連続して拳を繰り出す。
そのワンツーパンチを、ワルキューレは巧にかわす。
「むむむ?ボロボロなのに、ちょこまかと…」
イライラしながら、左手を繰り出す。
その左手をワルキューレが六体係りで受け止めた。
そして、残る四体のワルキューレはジョーカーの目の前に迫る。
「へ?」
呆然とそのワルキューレを見詰めるジョーカーの顔面に、ワルキューレ四体の鉄になった拳がめり込む。
「あれーーー!?」
素っ頓狂な声を上げ、ジョーカーは後ろに吹き飛ぶ。
当然頭の上のタバサは宙に放り出されたが、全く動じずに『レビテーション』を使い、優雅に着地した。
吹き飛んだジョーカー目掛けて十体のワルキューレは一斉に突撃する。
その突撃に反応し、タバサが杖を振った。氷の壁<アイス・ウォール>が地面から迫り出す。
突如現れた氷の壁に、ワルキューレはその行く手を遮られる。
元々笑っているような形の口の端を更に吊り上げてニヤリと笑い、
ジョーカーは右手を大きく振りかぶり、氷の壁を殴りつけた。
一瞬で氷の壁は叩き割られ、氷の欠片が飛ぶ。
氷の欠片は散弾の威力を持ち、ワルキューレを飲み込んだ。
ハリネズミの様に全身を串刺しにされ、ワルキューレは一体残らず地面に倒れて消滅する。
それだけで終わらず、氷の散弾の幾つかは更にギーシュとモンモランシーへと飛ぶ。
モンモランシーが慌てて杖を振ると、水の壁が二人の目の前に現れる。『ウォーター・シールド』だ。
しかし、氷の散弾はその程度では止まらない。水の壁を突き破り、二人に襲い掛かる。
その光景にモンモランシーはおもわず目を閉じた。…しかし、氷の欠片が飛んでくる様子は無い。
どうしたのだろう?…そう思い、恐る恐る目を開けるモンモランシーは驚愕に目を見開く。

「ぐっ……」
「ギーシュ!?」
自分の前で仁王立ちとなり、その身で氷の欠片を受け止めたギーシュの姿が在った。
苦痛に顔を歪め、地面に膝を付く彼にモンモランシーは慌てて駆け寄る。
酷い怪我だ、早く治療しなければ…。
モンモランシーは急いで『治癒』を掛けようとした。
「伏せるんだ、モンモランシー!」
「きゃあ!?」
ギーシュがモンモランシーに覆い被さり、強引に地面に伏せさせる。
次の瞬間、二人の頭上を物凄い勢いで何かが過ぎ去り、後方で轟音が響いた。
パラパラと土の欠片が降り注ぎ、二人を顔を上げる。
轟音はジョーカーの右手が地面を強かに殴り付けた物。
降り注ぐ土は、地面を殴り付けた勢いで宙に舞い上がった物。
モンモランシーは恐怖に身体を振るわせた。…今のパンチをまともに受けていたら。
恐らくは紙のように吹き飛ばされ、良くて大怪我…悪ければ……、想像したくない。



「おんや~?惜しかったですねェ~…」
呑気な声に二人はジョーカーへと視線を戻す。笑っていた。
その態度に恐怖心を押さえ込むほどの怒りを覚え、モンモランシーは声を荒げる。
「随分と卑怯な真似をするじゃないの!?」
「卑怯?いや~そんな言葉が飛び出すとは思いませんでしたネ~。
今、ワタクシ達がやっているのは、アナタ方が暇潰しにやるような決闘ごっことは違うんですよ?
純粋な”殺し合い”です…。傷付いた相手の治療を大人しく待ってあげる訳無いじゃないですか~、のほほ」
「くっ…」
もっともらしい意見だが、言っている奴がああでは納得がいかない。
モンモランシーは杖を掲げ、ルーンを唱える。
空気中の水分が凝縮し、子供の頭ほどの大きさの水球が生まれる。
次いで杖を振り下ろすと、水球はジョーカー目掛けて飛んだ。
高密度に凝縮された水球は鉄の硬度を有し、ジョーカーへと襲い掛かる。
しかし、その水球をジョーカーは片手で難なく受け止め、握り潰した。
拳の隙間から水がポタポタと零れ落ちる。

「のほほ…ワタクシの相手をしたいのであれば、ジャベリンの一本ぐらい作ってほしいですねェ~…」
片手で口元を押さえ、余裕タップリの調子で嘲笑うジョーカー。
対してモンモランシーは悔しそうに唇を噛む。
争い事が嫌いな彼女は、攻撃の呪文に関しては殆ど学んでいなかった。
せいぜいギーシュのお仕置きに使っていた水攻めと、今放った水球ぐらいだ。
『治癒』が使えても今目の前の幻獣が言った通り、それを相手が許してくれたりはしない。
今この場での自分の無力さを思い知らされ、モンモランシーは更に強く唇を噛み締める。
「さて…そろそろ終わらせるとしましょうか。ジャンガちゃんも意外とてこずっているようですし、
お手伝いに行かなければなりませんからねェ~…」
そう言ってジョーカーはタバサを見る。
「と、言う訳で…シャルロットさん?仕事をちゃんとしたと言う事実も必要でしょうから、
アナタに止めは譲りますよ。ちゃっちゃと終わらせちゃってくださ~い♪」
タバサは相槌を打つでもなく、ただ黙ってモンモランシーとギーシュを見つめる。
どこまでも感情を窺えない碧眼…、その威圧感にモンモランシーは圧倒された。
同じ魔法学院の学生……そんな風に思っていたが、今の彼女は違う。
なんと言ったらいいのだろうか…?
自分達とは根本的に生きる世界が違う者…、そんな雰囲気が今の彼女にはあった。
そう言えば、先程からあの幻獣は彼女の事を『シャルロット』と呼んでいる。
『タバサ』という名前に常日頃、疑問を感じていたが、やはり偽名だったのだろうか?
なら偽名を使っているのは何故?留学と関係があるのか?

唐突にタバサは杖を振りルーンを唱える。
彼女の杖の動きに合わせて二本の氷の槍が生まれ、彼女の周囲を回りだす。
その様子にギーシュはモンモランシーのマントを掴んだ。
「ギーシュ?」
「モンモランシー……逃げてくれ」
その言葉にモンモランシーは表情を凍りつかせる。
「バ、バカ言わないでよ!?そんな事、死んでもお断りよ!
何?私さえ無事なら自分は死んでも構わないって言う訳?バカ!
私が生き残れたって、あんたが死んだら…死んだら…、目覚めが悪いじゃないの…」
「……」
涙ぐむモンモランシーを見て、言葉が無いギーシュは俯く。



その光景を見てジョーカーは笑う。
「のほほほほ、美しいクライマックスですねェ……だが、どうやら観客は悲劇をお望みのようだ…」
そう言って上空のガーゴイルを見上げる。その視線に答え、ミョズニトニルンの声が響く。
”そうだねぇ…愛する二人が互いに庇い合い、そして死んでいく…。最高のシチュエーション――悲劇じゃないさ”
実に楽しそうな声だった。その楽しそうな声にルイズは心底怯えた。
こんな…殺し合いに、命が奪われるかもしれない事に、どうしてここまで楽しげな声が出せるのだろう?
異常だと思った。そして、こんな奴らが自分をどう利用するのか…と考えた。
と、ジョーカーの声が響く。
「では、シャルロットさん……やっちゃってくださーーーい!」
その声にルイズは我に返った。
眼下のタバサを見据え、声を張り上げる。
「タバサ!やめてーーー!!!」

ルイズの叫びも空しく、タバサは杖を振り下ろした。



タバサの周囲を回っていた氷の槍がギーシュとモンモランシーに向かって飛ぶ。

槍が迫る。

敵わないと解っていても、モンモランシーは水球を作るべく杖を振ろうとする。

槍が迫る。

ギーシュはそんなモンモランシーを、ボロボロの身体で庇うように覆い被さる。

槍が迫る。

モンモランシーは叫んだが、ギーシュは動かない。

槍が迫る。

モンモランシーは涙の溢れる目で槍を睨みつけた。



――次の瞬間、氷の槍は突如飛んで来た炎の球に跡形も無く溶かされた。



突然の事に、一瞬…その場の誰もが目を疑い、呆然と立ち尽くす。
唯一、タバサだけは平然としていた。
ジョーカーは困惑の表情を浮かべる。
「な、な、なんですか!?いきなり、横槍を入れるなんて…誰ですか!?」
辺りを見回す、…が誰もいない。
”闖入者は上だよ…”
「なんですと?」
ミョズニトニルンの言葉にジョーカーは慌てて上を向く。
そこにはガーゴイルとケイジィ…、そしてタバサの使い魔のシルフィードがいた。
そのシルフィードの背中に見慣れない人影が見えた。
シルフィードは急降下し、モンモランシーとギーシュの横に降り立つ。
背中の人物は優雅な動きで、二人の横に降りた。
「随分と大変な事になっているわね…」
「「キュルケ」」「ツェルプストー」
モンモランシーとギーシュ、そしてルイズは異口同音にその人物の名を口にした。
キュルケは二人を見て小さく頷き、タバサを見た。
タバサは無表情だったが…内心は驚きを隠せなかった。
まさか、シルフィードが彼女を連れてくるとは、彼女でも思いもよらぬ事だった。
無言のタバサを見つめながらキュルケは悲しそうな表情をする。
「…これが、あなたの今度の任務?」
「……」
頷く事すら出来なかった。自分の事情を知った彼女に見られたのはとても辛かった。

微動だにしないタバサをキュルケはただ黙って見つめる。
彼女はただ…手伝いに来ただけのつもりだった。
家の事情は気になるが、危険な任務で自分の友人が危ない目にあっているのであれば、助けたい。
それは彼女との長い友人としての付き合いからくる純粋な思いだった。
しかし…来てみれば、彼女の思い描いていた光景とは、まるで状況が違っていた。
学園前の草原でタバサが共にいるのは、ガーゴイルと巨大な道化師のような幻獣。
そして、カゴの様な幻獣に捕らえられたルイズ、そして傷付いたギーシュとモンモランシーだった。
タバサのジャベリンが二人に向かって飛んだので、キュルケは咄嗟に『ファイヤーボール』を唱えたのだった。



「いきなりの横槍……感心しませんねェ~?」
突然掛けられた声にキュルケは前を向く。
巨大な幻獣が自分を見ている。
「あなたは?」
「あ、ご紹介が遅れました。ワタクシ、ジョーカーと申します。以後、お見知りおきを…。
もっとも…再びお会い出来るかどうか解りませんがネェ?」
そう言って口元に手を添え、さも可笑しいといった表情をする。
キュルケはそんな相手の態度には微塵も関心を示さず、ただ黙って杖を突きつける。
「答えてもらうわ。タバサに一体どんな任務を命じたの?」
「ふむ~ん?事情を知っていらっしゃると…。他人のお家の事情に首を突っ込むなんて……マナーがなってませんよ?」
「答えなさい」
キュルケは脅しを含めた口調でジョーカーに命令する。
「おお、怖い怖い。…まァ、率直に言ってしまえば、あのケイジィちゃんに入っている可憐な少女…、
あの子を連れ帰るのがワタクシ達の目的でして。
シャルロットさんには今回の一件の目撃者の”始末”を頼んだしだいでして…。
それに、今回の任務の報酬は…な~~~んと!”母親の心を戻す薬”なのですよ!」
キュルケの目が見開かれる。
「…なんですって?」
「のほほほほ、いやいや…報酬の内容にシャルロットさんも素直に従ってくれましてネ。
此方としては嬉しい限りで……て、ひょおっ!?」
悲鳴を上げ、ジョーカーは飛び退る。
キュルケの放ったファイヤーボールが彼の居た場所を破壊する。
「これはこれは……随分と気が短いですネ?」
「…あの子をどこまでいい様に使えば気が済むの、貴方達は!!!」
キュルケの怒声にその場に居た全員が息を呑んだ。
彼女の身体から立ち上る怒りのオーラは今や、何者をも飲み込み燃やしつくさんとする炎のようだ。
ジョーカーは多少気圧されたが、直ぐに調子を取り戻し笑う。
「ふむ…、大分お怒りのご様子ですね。まァ…どの道、この場を見られたからには見過ごせませんよネェ~?」
楽しそうに笑うジョーカーはタバサを振り向く。

「シャルロットさん、あの炎使いのメイジ…始末してくれませんか?」



タバサの目が驚愕に見開かれ……次いで殺意に近い敵意の含まれた目でジョーカーを睨む。
そんなタバサの視線も何処吹く風…、ジョーカーは涼しげな表情で受け流す。
「おんや~?その目はなんでしょうかネ……ひょっとして”嫌だ”とでも?
いけませんネ…、任務には忠実に、それが北花壇騎士のモットーのはず。
それに薬……ほしくないんですか?」
ジョーカーの言葉にタバサは更に強く歯を噛み締める。
確かに薬は欲しい……母親の心の病は何時戻るとも知れない重い物だ。
これを逃せば次は何時機会が訪れるか分からない。
…それに、自分はもう後戻りの出来ない道を選んでしまったのだ…。
今更、友人に呼ばれても…道を引き返す事はできない。
タバサは覚悟を決めた。

「それがあなたの答え…ね」
杖を構えたタバサにキュルケは悲しくなった。
シルフィードも悲しげな声で鳴いている。
恐らく、シルフィードが自分をここに連れてきたのは彼女を止めて欲しかったからだろう。
…自分だって、止められるならば止めたい。
「ねぇ、タバサ……どうしてもやるの?」
「…私は母さまを戻したい…」
キュルケは悲しげに首を振った。
タバサの頑固さは彼女が一番良く知っている。恐らく、言葉では止まらないだろう。
ならば――
「…少し手荒に行くわよ、タバサ?」
「……」
対峙した二人は、互いの友情の始まりになった仕組まれた決闘を思い返した。

ズドーーーーン!!!

「な、何!?」
「うわ!?」
「きゃあ!」
「ひょーーー!?」
突如響き渡った爆音に全員は一様に悲鳴を上げる。
そして、爆音の方向に顔を向ける。
「何よ…あれ?」
キュルケは呆然と呟いた。
巨大な炎の塊が本塔を挟んだ、学院の裏側から立ち上っている。
あれだけの巨大な炎をキュルケは未だ嘗て見た事がなかった。
呆然としていると、ジョーカーの声が響いた。
「…あれは、あのツルツルさんですか…」
キュルケはツルツルと聞き、コルベールを思い浮かべた。
「ジャンガちゃん…大丈夫ですかネ?むむむ…心配です」
そう言ってジョーカーはキュルケに向き直る。
「ゆっくりと見物するつもりでしたが……どうやら、その暇は無いようですネ。
しかたありませんネェ……ここまでするつもりはありませんでしたが、いいでしょう。
ワタクシのキュートなパワー、お見せしましょう!!」
叫んだ瞬間、ジョーカーは再び闇のベールに包まれ、その形を変えていく。
「のーっほほほほほほほほ!ジャンガちゃんが心配ですのでネェ…。
ワタクシのキュートなこの姿で軽~く捻り潰してあげるとしましょう!」

闇のベールが取れ、花のような姿に変身したジョーカーは高らかに笑った。

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