登録日:2025/10/10 Fri 10:18:09
更新日:2025/10/10 Fri 18:52:27NEW!
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『行列のできる法律相談所』は、かつて日本テレビ系列で放送されていたバラエティ番組である。
略称は『行列』。
【概要】
2000年に『絶対に訴えてやるぞ!!芸能人VS弁護士軍団・大爆笑!法律バトル』というパイロット版が放送され、その後特番を何度か放送した上で2002年4月よりレギュラー放送が開始された。
同じく法律を扱った番組である『ザ・ジャッジ』が同時期にフジテレビで、『生活笑百科』がNHKで放送されていたが、あちらは原則1人の弁護士が裁定を下すのに対し、こちらは4人の弁護士が多様な見解を述べ、お互いの意見をぶつけ合う様が魅力の一つであった。
元々「法律コーナー」と「トークコーナー」の2本立て編成だったが、紳助が引退した頃から徐々に法律コーナーは減少していき、「弁護士も出演するバラエティ番組」的な傾向が強くなった。2021年にはついにタイトルから「法律」が消え『行列のできる相談所』となった。
24時間テレビの時期には同番組放送終了と同時にこの番組が始まり、その年のマラソンランナーを交えてトークを行うという流れになっていた。
2000年代後期から2010年代にかけては前時間帯の『
ザ!鉄腕!DASH!!』『
世界の果てまでイッテQ!』と並ぶ人気番組として君臨した。
しかし上二つと異なり2020年代以降視聴率が低下。最末期は再び法律とトークの二本軸の編成に戻し、橋下徹を呼び戻したりもしたが、それでも数字が戻らなかったことで潮時と判断され、2025年3月にレギュラー放送を終了。
それ以降は単発特番として放送されている。
後述するが初代司会の島田紳助をはじめ、レギュラー出演者にやたら滅多に途中降板が多いのが特徴で、その降板も弁護士やアナウンサーのようにまともな理由で降板した人よりも何らかのやらかしで降りた人も少なくなく、末期には番組自らネタにすることもあった。
開始から最終回まで完走したレギュラーといえば北村弁護士・東野・貴理子ぐらいである。
【コーナー】
番組のメインコーナー。実際の法律トラブルをもとに構成された10分ほどのVTRを流し「果たして主人公は慰謝料をとれるのか?」「主人公の行為は違法になってしまうのか?」といったテーマのもと、パネラーとのトークを挟んで弁護士軍団の見解を聞く。
特番~レギュラー放送開始後はVTRの締めに「訴えてやる!」と言う(言われる)のが定番だった。
弁護士軍団の見解はまず「慰謝料をとれる・とれない」のように選択肢を選び、その上で何故その結論に至ったかを説明する。基本的には2択だが、弁護士の判断で3つ目が設けられたり、最初から3つ以上の選択肢がある場合も。
法律番組全般に言えることではあるが、「人としてはともかく法的に問題があるとは言えない」として被害者が泣き寝入りを強いられる等の胸糞的な事案も多々ある。
法律相談と似た内容だがこちらはVTRが短く、弁護士軍団に意見を聞かずその場で結論が発表されるなどザ・ジャッジに近い。たまに弁護士軍団による補足説明が入ることも。
主にスペシャル回で放送。ゲストが実際に体験した放送トラブルについて相談し、弁護士軍団の意見を聞く。
大体貴理子が強引にトップバッターを買って出るが、内容は毎回飲食店でのトラブルで、原因も貴理子の都合の良い思い込みや言いがかりによるものばかりのため、パネラーや弁護士軍団にフルボッコにされるのがお約束であった。
紳助のパネラーや弁護士軍団に対する暴言・失言の数々を糾弾するコーナー。
当人は毎回「報道であって暴言じゃない」などと弁明するものの、大体は弁護士軍団に一刀両断される。
榊原郁恵への暴言(日本で一番太ってるアイドル、プロレスラーのビューティ・ペアみたい等)について久保田弁護士が「他の人は不細工とか言われても画面を見てればそうでないとわかるが、榊原さんの場合は実際そうだからシャレにならない(意訳)」と斜め上の弁護(?)をし、夫である渡辺徹に「訴えますよ!」と宣言されるという珍事もあったりした。
【主な出演者】
司会(設定上は法律相談所の所長)。
軽快なトークでスタジオを盛り上げるが、パネラーに暴言を吐いたり競馬の時間に間に合わせるためしきりに時計を眺めては収録を早めに切り上げようとするなどの問題行動もしばしば。
2011年、不祥事により芸能界引退を発表。ヘキサゴンなど同氏が司会をしていた番組が終了するケースも少なくない中、本番組は司会を変えて継続された。以後は後述の東野やフットボールアワー後藤と言った吉本芸人たちが主に司会をしている。
古参パネラーの一人。一時「磯野貴理」だったことも。
40手前にして未婚だったため『運命の相手が現れる前にお迎えが現れる』『独身女性のカリスマ』などと好き放題言われていたが、2004年に番組で結婚を発表した。その後離婚してしまったが。
ネタにしか思えないトークを度々繰り返しており、ネタトークが滑ることを「キリコる」と称されていたほか、とあるスペシャル回では「貴理子のトークは全部ネタ」と弁護士軍団に結論付けられた。
古参パネラーの一人。通称『感情のない男・愛を知らない男』。
トークの最中、
突如スイッチが切れたように無表情・無言になったり、なぜか再現VTRに対して返事をする等の奇行が目立ち、他のパネラーからネタにされまくっている。そういったシーンでは
ハリー・ポッターのテーマが流れるのが定番。
女性に対して天パの頭をこすりつける「チリチリドリル」なる技を繰り出し、弁護士軍団から『完全にセクハラ、違法』と指摘されたことも。
古参パネラーの一人。
基本は「イケメン席」に座り、隣の「美人席」に座る若い女性タレントにちょっかいを出している。
バツ2という経歴上、浮気・離婚問題の相談では大体真っ先に話を振られる。東尾理子との結婚を発表した際には(ジョーク的なノリではあるが)番組を上げて反対される始末。これが関係あるのかは不明だが後に降板となった。
なお、番組内でもたびたび触れられていた
「不倫は文化だ!」は
実際は言っていないので注意。
通称『世界の渡部』。
ゲストパネラーの好物をリサーチし、名店を紹介する。この際『今回何で来てくれたんですか?』『世界の渡部のお願いだから!』とやり取りするのが通例。
エンディングでゲストが番宣をする際、『全然魅力が伝わらない!』などと割って入り、作品の見所や感想を熱く語り『ぜひ、ご覧ください!』と締めて喝采を浴びる。最後に『渡部さんどんな役で出てるんですか?』と問われ『一切出ておりません!』と返すのがオチ。
2020年6月、不祥事により降板。以後番組終了まで復帰することはなかった。
その後はフワちゃんが番宣の立ち位置を引き継いでいたが、彼女もまた2024年に不祥事を起こし降板。呪いか?
【史上最強の弁護士軍団】
他の番組にない特徴として、政界進出を果たした人が多いことがある(尤も、弁護士から政界を目指す人は世界見ても珍しくない)。
公職選挙法の関係上、選挙期間中に放送される際には当該弁護士に蓋かぶせ処置を行ってオンエアされていた。
政界進出した弁護士は太字で表記する。
キャッチコピーは『法廷に笑顔はいらぬ』。
番組開始時から出演している古参弁護士の一人。
キャッチコピーの通り放送初期は全くと言っていいほど笑顔を見せず、紳助には仏頂面を「これが北村先生の爆笑状態」などと言われていた。
元高校球児で、野球絡みの話だと非常に熱いトークを繰り広げることも。
『弁護士のくず』で知られる漫画家の井浦秀夫は高校時代の同級生で、『くず』の4巻には推薦文を書いている。
キャッチコピーは『法律の母』。
番組開始時から出演している古参弁護士の一人。元検察官。
セクハラなど女性問題に関する相談では彼女の意見が尊重されることが多かったが、一方で女性偏重な傾向に対して一部の視聴者からは批判の声もあったという。
ちなみに当wikiに項目のある冤罪事件の担当検事だったことでも有名。
2010年に別の仕事に専念するため降板となった。
キャッチコピーは『父から受け継ぐ弁護士魂』。
番組開始時から出演している古参弁護士の一人。
紳助には「からくり人形みたい」と言われており、途中から作られたCGイラストでは口がパクパク動く人形らしいデザインにされていた。
2003年3月に
大人の事情で降板となった。
キャッチコピーは『法に魂を込める男』。
番組開始時から出演している古参弁護士の一人。2005年には
24時間テレビのマラソンランナーとしても奮闘していた。
「人生論が本論」として人情的な見解を示すことが多く、法に基づいて冷静な判断を下すのが基本の北村弁護士とは犬猿の仲であった。
2007年、参議院選挙出馬のため降板。
現在は議員を退任して弁護士として活動。
降板後もゲストとして出演することもあり、末期には北村や橋下とのバトルも復活した。
キャッチコピーは『茶髪の風雲児』。
久保田弁護士と入れ替わる形で出演。当時はコピーにもあるように茶髪で、ある時には「弁護士界のヨン様」とも呼ばれていた。
その容姿から紳助には「弁護士に見えない」「チャラい」などと度々ネタにされており、法律相談の見解では関西人のノリかちょくちょく出演者をイジったり小さいネタを交えるのが特徴。
2007年に大阪府知事選挙出馬のため降板。その後は大阪市長への転身や「日本維新の会」設立を経て、2015年末に市長を引退。その後は再びタレント弁護士(爆笑問題の事務所「タイタン」の所属タレント兼顧問弁護士)として活動している。
なお時が経つにつれチャラそうな装いは卒業し、政界進出後は現在でも知られる黒髪姿へと変化している。
降板後も(ry
キャッチコピーは『知力と体力の鉄人』。
丸山や橋下のピンチヒッターとして時折出演していたが、両者の降板後はレギュラーに昇格。当初は石渡真維との交代制だったが、石渡の降板以降はレギュラーに昇格した。
菊地と交代制で出演していたが、夫のシンガポール転勤が決定したため、番組出演が困難になり卒業した。
キャッチコピーは『異色の弁護士』。菊地と同じく、丸山や橋下のピンチヒッターだったが、橋下の降板後はレギュラーに昇格した。役者としての顔も持つ。
大学在学中に司法試験に合格した才女。
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- 番組終了頃には法律の話一放送一問しかやらないくらい脱線しすぎてた番組 -- 名無しさん (2025-10-10 10:31:05)
- ゲーム化されてたのこれ!? -- 名無しさん (2025-10-10 10:38:11)
- タイトルが変わったのこそ2021年だけどその10年位前から法律のことはおまけになってた印象。よくぞ今年まで続いたものだ -- 名無しさん (2025-10-10 11:19:52)
- 特番で復活はいいんだけど、何故金ロー枠だったのか -- 名無しさん (2025-10-10 11:26:23)
- 数少ないまともな完走者として触れられている北村弁護士も近年はヤバい方に染まって暴走してるという…本当に呪われすぎじゃないか? -- 名無しさん (2025-10-10 12:17:22)
- ちゃんと法律問題を扱ってた頃は小学生くらいだったけど、法律の知識無いながらも弁護士の議論が見てて面白かった記憶。毎回何本もできるほど面白い法律問題は転がってないだろうし消えていくのも仕方ないけど残念だった -- 名無しさん (2025-10-10 12:22:49)
- ↑まあ当時から捻くれてた俺は法律扱わなくなって「ああ、世間一般には法律問題なんて面白さがわからんのだろうな」って優越感に浸ってたが -- 名無しさん (2025-10-10 12:32:08)
- あんまり気にはしてなかったが島田が降板する以前も途中からコンセプトが破綻してたよなぁこの番組。似たようにコンセプト破綻した日テレの番組には深イイ話もそれだな -- 名無しさん (2025-10-10 12:57:51)
- 法律番組としてはみのもんたのザ・ジャッジの方が面白いしわかりやすい。 -- 名無しさん (2025-10-10 13:15:26)
- 他の人も言ってるけど紳助司会時代の後期くらいの時点から法律相談の比率はだいぶ少なくなってたイメージ。 -- 名無しさん (2025-10-10 13:19:24)
- まあ正直番組として成り立つぐらいの案件ってそう簡単に毎週できるもんじゃないしな…。 -- 名無しさん (2025-10-10 13:22:35)
- 中期あたりからのトークだけしてる番組になって自然と見なくなったなぁ。それでも長く続いてたからトークだけでも人気はあったんだろうけど。 -- 名無しさん (2025-10-10 16:16:40)
- カンボジアの学校って今どうなってるんだろう? -- 名無しさん (2025-10-10 16:51:08)
- 有吉再ブレイクがこの番組に出演してから!って番組側が大嘘ついてたのがずっとモヤモヤしてた -- 名無しさん (2025-10-10 17:12:02)
- 十数年前からほぼ原型無くなってたのに最近までやってたのがある意味すごい -- 名無しさん (2025-10-10 17:29:31)
- 初期「斬新なテーマで面白い番組」→中期「島田紳助の悪い癖が出て迷走」→紳助降板後「終わり時を逃してダラダラ続けてるだけ」俺の中ではこんな印象 -- 名無しさん (2025-10-10 17:43:14)
- ↑8 類似するコンセプトの番組としては負けてしまったのだろうけど、脱線に脱線を重ねて終わる機を逸さなかった点ではマシではあるよな -- 名無しさん (2025-10-10 18:08:45)
- ↑5 ググったら現在も運営されている模様 -- 名無しさん (2025-10-10 18:23:16)
- こっちはネタ切れとか弁明や想像の余地あるコンセプト崩壊だけど深イイはクッソ長い前振りからオチだけ1分とかいうコンセプト崩壊だからなぁ…… -- 名無しさん (2025-10-10 18:52:27)
最終更新:2025年10月10日 18:52