「ダーリーン。」
ルイズにとって忌々しい声が聞こえる。早川に飛びつくキュルケ。キレるルイズ。我関せずで読書のタバサ。
「なによツェルプストー。何してるのアンタ?」
「あらヴァリエール、いたの?私はダーリンに会いたくて来たの」
早川は苦笑いを浮かべキュルケを見ると、背中に見事な見た目の剣を背負っている。
女性が持つにはかなり不釣合いな為、早川は尋ねた。
「この剣はどうしたんだい?」
「これは何処かのケチな貴族が、ケンにみすぼらしい剣を贈ったって言うじゃない?
私はケンにはこの剣がふさわしいって思ったから。この剣は差し上げますわ」
ケンは贈り物を受け取り礼を言うと、これから起こる事を考えそっと移動する。
「だ、誰がケチな貴族でっすって?何で人の使い魔に許可無く渡してるの?」
早川は両手を広げ肩をすくめる。
すると、タバサが早川の隣にやって来て何かを渡す。
「なんだい?くれるってのかい?」
コクリと頷き呟く。
「シルフィードがお世話になった」
二人の様子にルイズとキュルケは言い争う事を忘れる。
「ほぉー、きれいなペンダントだ。ありがとう。」
タバサの手をとり、軽くしゃがみ手の甲にキスをする早川。頬を染めるタバサ。
「「えぇぇぇーっ」」
「そろそろ帰りましょうかツェルプストー」
「そ、そうねヴァリエール」
二組はそれぞれ学院に帰るのだが、キュルケは思った。
「(私にはキスしなかったはね。ケンはタバサみたいなのが好みなのかしら、でも私がダーリンを)」
そしてルイズは考えるのをやめた。
そしてデルフリンガーは鞘に入れられたまま忘れられていた。
ルイズにとって忌々しい声が聞こえる。早川に飛びつくキュルケ。キレるルイズ。我関せずで読書のタバサ。
「なによツェルプストー。何してるのアンタ?」
「あらヴァリエール、いたの?私はダーリンに会いたくて来たの」
早川は苦笑いを浮かべキュルケを見ると、背中に見事な見た目の剣を背負っている。
女性が持つにはかなり不釣合いな為、早川は尋ねた。
「この剣はどうしたんだい?」
「これは何処かのケチな貴族が、ケンにみすぼらしい剣を贈ったって言うじゃない?
私はケンにはこの剣がふさわしいって思ったから。この剣は差し上げますわ」
ケンは贈り物を受け取り礼を言うと、これから起こる事を考えそっと移動する。
「だ、誰がケチな貴族でっすって?何で人の使い魔に許可無く渡してるの?」
早川は両手を広げ肩をすくめる。
すると、タバサが早川の隣にやって来て何かを渡す。
「なんだい?くれるってのかい?」
コクリと頷き呟く。
「シルフィードがお世話になった」
二人の様子にルイズとキュルケは言い争う事を忘れる。
「ほぉー、きれいなペンダントだ。ありがとう。」
タバサの手をとり、軽くしゃがみ手の甲にキスをする早川。頬を染めるタバサ。
「「えぇぇぇーっ」」
「そろそろ帰りましょうかツェルプストー」
「そ、そうねヴァリエール」
二組はそれぞれ学院に帰るのだが、キュルケは思った。
「(私にはキスしなかったはね。ケンはタバサみたいなのが好みなのかしら、でも私がダーリンを)」
そしてルイズは考えるのをやめた。
そしてデルフリンガーは鞘に入れられたまま忘れられていた。
学院についた早川は二本の剣を交互に握り、自分の体の変調を確かめるように振るっている。
「なぁ相棒よ」
「なんだデルフリンガー」
「俺の事はデルフって呼んでくれ、それよりもよ相棒だって気が付いてるんだろ?その剣がナマクラだって」
「まぁな、でも言ったらレディが可哀想だろ?」
「相棒はキザだねー」
遠くから徐々に争う声が聞こえ肩をすくめる。
「お客さんだ」
「大変だな相棒」
「なぁ相棒よ」
「なんだデルフリンガー」
「俺の事はデルフって呼んでくれ、それよりもよ相棒だって気が付いてるんだろ?その剣がナマクラだって」
「まぁな、でも言ったらレディが可哀想だろ?」
「相棒はキザだねー」
遠くから徐々に争う声が聞こえ肩をすくめる。
「お客さんだ」
「大変だな相棒」
ルイズとキュルケの二人が杖を相手に向け、叫ぶ。タバサは早川の横で興味無さそうに立っている。
「「決闘よ!」」
なぜこうなったかと言えば、早川には二本も剣は要らない。どちらの剣を使うのが相応しいのか
言い争い、それが拗れて決闘騒ぎになったのだ。
キュルケは『ファイヤーボール』を唱え、
ルイズは火球をかわし、『ファイヤーボール』を唱えるが火球は現れず見当違いの場所に爆発が起こる。
自分のファイヤーボールが避けられた事にムキになったキュルケは、もう一度火球をルイズ目掛け撃つ。
キュルケは後悔していた。このままだと自分がムキになって放ったファイヤーボールがルイズの顔に命中してしまう。
しかし、何かが目にも留まらぬ速さで火球を掻き消した。
「「決闘よ!」」
なぜこうなったかと言えば、早川には二本も剣は要らない。どちらの剣を使うのが相応しいのか
言い争い、それが拗れて決闘騒ぎになったのだ。
キュルケは『ファイヤーボール』を唱え、
ルイズは火球をかわし、『ファイヤーボール』を唱えるが火球は現れず見当違いの場所に爆発が起こる。
自分のファイヤーボールが避けられた事にムキになったキュルケは、もう一度火球をルイズ目掛け撃つ。
キュルケは後悔していた。このままだと自分がムキになって放ったファイヤーボールがルイズの顔に命中してしまう。
しかし、何かが目にも留まらぬ速さで火球を掻き消した。
早川はこのままではと思い、煌びやかな大剣を投げる。左手のルーンが光り、
想像していた勢いを上回る速さで飛んでいく。
投げた大剣が火球を掻き消し勢い衰える事なく学院の壁に亀裂を作り大剣が砕ける。
その様子に四人は
「(やりすぎたか、それにしてもこの力)」
「(ダーリン凄いわ!)」
「(あそこは宝物庫……)」
「(えぇー100%変身いらないじゃん)」
想像していた勢いを上回る速さで飛んでいく。
投げた大剣が火球を掻き消し勢い衰える事なく学院の壁に亀裂を作り大剣が砕ける。
その様子に四人は
「(やりすぎたか、それにしてもこの力)」
「(ダーリン凄いわ!)」
「(あそこは宝物庫……)」
「(えぇー100%変身いらないじゃん)」
その様子を陰から見ていたロングビルは驚愕した。
「なんなんだい、あの使い魔。まぁ、せっかくのチャンスだし、利用させて貰うよ。出ておいでゴーレム!」
ロングビルが杖を振ると巨大な土人形が現れ、宝物庫の壁を殴る。
「な、何なのよアレ?」
「私に聞かれたって知る訳ないでしょ?タバサは何か知ってる?」
「おそらく『土くれのフーケ』のゴーレム。そして狙いは宝物庫」
「止めなくちゃ!」
ルイズが杖を振るうと、壁を殴るゴーレムの右腕に爆発が起きる。それに続けとばかりに、
タバサが『ウィンディ・アイシクル』、キュルケは『フレイム・ボール』を唱える。
しかしゴーレムの一部を吹き飛ばすが、すぐに修復してしまう。
邪魔者に気付いたゴーレムは三人を踏み潰そうと足を上げる。
タバサとキュルケは状況を冷静に判断し、退却という選択をする。
しかし、手柄を立てようと躍起になっていたルイズは判断を誤り退却が遅れた。
「ルイズのバカ!何やってんの!」
無常にもゴーレムは虫けらを踏み潰すかのように踏みつける。
顔をしかめるキュルケとタバサ。しかし、この男が黙って見ているはずが無い!
「なんなんだい、あの使い魔。まぁ、せっかくのチャンスだし、利用させて貰うよ。出ておいでゴーレム!」
ロングビルが杖を振ると巨大な土人形が現れ、宝物庫の壁を殴る。
「な、何なのよアレ?」
「私に聞かれたって知る訳ないでしょ?タバサは何か知ってる?」
「おそらく『土くれのフーケ』のゴーレム。そして狙いは宝物庫」
「止めなくちゃ!」
ルイズが杖を振るうと、壁を殴るゴーレムの右腕に爆発が起きる。それに続けとばかりに、
タバサが『ウィンディ・アイシクル』、キュルケは『フレイム・ボール』を唱える。
しかしゴーレムの一部を吹き飛ばすが、すぐに修復してしまう。
邪魔者に気付いたゴーレムは三人を踏み潰そうと足を上げる。
タバサとキュルケは状況を冷静に判断し、退却という選択をする。
しかし、手柄を立てようと躍起になっていたルイズは判断を誤り退却が遅れた。
「ルイズのバカ!何やってんの!」
無常にもゴーレムは虫けらを踏み潰すかのように踏みつける。
顔をしかめるキュルケとタバサ。しかし、この男が黙って見ているはずが無い!
「チッチッチ、無茶はいけませんぜ。」
ルイズが目を開けると、ゴーレムが踏み潰した場所から数歩離れた所で早川に抱きかかえられている。
早川がデルフリンガーを片手に構え、テンガロンハットのつばを上げ
「デルフ、デビュー戦だ」
「おうよ!相棒!」
フーケは早川の処分が先決と考え、早川を始末するようゴーレムに命じる。
振り下ろされる巨大な拳、踏みつける足。なぎ払う掌。
その全てを後方宙返り、バックステップ、前方宙返りなどと華麗にかわしながら切りつける。
しかし、剣で切りつけただけでは再生するゴーレムには焼け石に水であった。
その様子を後方で見ていたルイズは、前に出てゴーレムに向かって杖を振る。
丁度、ゴーレムが早川を払おうと振り回した腕がルイズのいる場所に、ルイズの目線に土の塊が迫ってくる。
土の塊が徐々に大きくなり、もうダメだと目をつぶると横から衝撃を感じる。ふと目を開けると早川が放物線を
描き飛んでいく様が見えた、地面に叩きつけられ転がっていく自分の使い魔。
とっさに早川の元へと走る。キュルケもそれに続く。
「「ケーーーーン!」」
邪魔者がいなくなったゴーレムは壁を数発殴り穴を空ける。ぽっかりと空いた穴に黒いフードを被った
人物が入り、何かを抱えてゴーレムの肩に乗る。三人への攻撃を警戒していたタバサは、シルフィードを呼び
ゴーレムを追いかける。しかしゴーレムが学院の壁を越えるとゴーレムはただの土くれに姿を変えた。
ゴーレムの主は森の木々に隠れ姿を消していた。
ルイズが目を開けると、ゴーレムが踏み潰した場所から数歩離れた所で早川に抱きかかえられている。
早川がデルフリンガーを片手に構え、テンガロンハットのつばを上げ
「デルフ、デビュー戦だ」
「おうよ!相棒!」
フーケは早川の処分が先決と考え、早川を始末するようゴーレムに命じる。
振り下ろされる巨大な拳、踏みつける足。なぎ払う掌。
その全てを後方宙返り、バックステップ、前方宙返りなどと華麗にかわしながら切りつける。
しかし、剣で切りつけただけでは再生するゴーレムには焼け石に水であった。
その様子を後方で見ていたルイズは、前に出てゴーレムに向かって杖を振る。
丁度、ゴーレムが早川を払おうと振り回した腕がルイズのいる場所に、ルイズの目線に土の塊が迫ってくる。
土の塊が徐々に大きくなり、もうダメだと目をつぶると横から衝撃を感じる。ふと目を開けると早川が放物線を
描き飛んでいく様が見えた、地面に叩きつけられ転がっていく自分の使い魔。
とっさに早川の元へと走る。キュルケもそれに続く。
「「ケーーーーン!」」
邪魔者がいなくなったゴーレムは壁を数発殴り穴を空ける。ぽっかりと空いた穴に黒いフードを被った
人物が入り、何かを抱えてゴーレムの肩に乗る。三人への攻撃を警戒していたタバサは、シルフィードを呼び
ゴーレムを追いかける。しかしゴーレムが学院の壁を越えるとゴーレムはただの土くれに姿を変えた。
ゴーレムの主は森の木々に隠れ姿を消していた。
─────ボツネタ─────
ゴーレムに吹き飛ばされ、意識が飛びながらも立ち上がる早川。
敵を正面に保ったまま、両手を右側へ水平にピンと伸ばす。
そして、伸ばした腕を左斜め上までゆっくりと回し、静止させる。
そこから右腕のみを引き拳を握り元の場所へと突き出しなだら左腕を腰に構える。
高らかに叫ぶ
ゴーレムに吹き飛ばされ、意識が飛びながらも立ち上がる早川。
敵を正面に保ったまま、両手を右側へ水平にピンと伸ばす。
そして、伸ばした腕を左斜め上までゆっくりと回し、静止させる。
そこから右腕のみを引き拳を握り元の場所へと突き出しなだら左腕を腰に構える。
高らかに叫ぶ
「変ー身!V3ァーーーー!」
ルイズ「絶対ダメーーーー!あんた(作者)!絶対叩かれるわよ!反応良かったら
使って見ようかなとか思ってるんでしょ!ダメだからね!!」
使って見ようかなとか思ってるんでしょ!ダメだからね!!」