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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • ゼロのロリカード-48

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ゼロのロリカード-48

最終更新:2009年10月29日 13:50

匿名ユーザー

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 アーハンブラ城内部はさながら迷路のようであった。
廃城であるが故に通れない箇所もいくつかあり、城内にいる兵士も少なくない。
そこを探索していくのは、決して容易なことではなかった。
ウォルターが死んだ以上、ルイズ達が生かされる猶予も一抹の保証すらもなくなった。
人質の所在を知っている兵士をようやく見つけ、エロ光線で操り案内させる。
アーカードとタバサが大きめの広間へと出ると、そこにはルイズとティファニアを含めた五人の人物がいた。

「待ってたよ」
「・・・・・・ウォルター」
つい先刻殺した筈の男が、特に何事もなさそうにそこにいた。

 アーカードの疑問に先回りするように、ウォルターは説明する。
「あれはスキルニルと言ってね、血を吸った者の姿形を再現する古代のお人形さ。
 尤も所詮はコピー商品、オリジナルの力を十分に発揮するには至らなかったかな。
 普通の人間なら完璧に近い再現率なんだけど、そこはねほら・・・・・・僕は強いからさ」

「左様か」
アーカードは「なるほど呆気なかったわけだ」と納得する。
と、不意に隣にいるタバサの凄絶な空気に気付く。
ジョゼフを前にして、タバサの内なる激情が膨れ上がっていたのだった。
アーカードはウォルターらの後ろにいる、ルイズとティファニアに目を向ける。
猿轡を噛まされ喋れないようであったが、視線を交わすだけでおおよその状態は把握できた。
特に目立った怪我もなく、目にも光がある。多少の疲労の色こそ見えるが、健康体のようである。

「貴様がアーカードか。虚無なしでヨルムンガントを破壊したことといい・・・・・・。
 話に聞いていただけで、半信半疑であったが・・・・・・本物の化物のようなのだなあ」
  「ガリア王ジョゼフ・・・・・・と?」
アーカードはジョゼフに視線を向け、それからもう一人に目を移す。
「"ネフテス"のビダーシャルだ」
アーカードの疑問符に対して、ビダーシャルが帽子を取って自己紹介をした。
隠すつもりがないのか、特徴的な耳が露になり、彼の者がエルフであることを示している。
ヨルムンガントに反射を掛けたのも、このビダーシャルと言う男なのだろう。


「ぁあ・・・・・・こうして相対しているだけで、俄かにだが込み上げて来るモノを感じる」
心の底から・・・・・・本当に嬉しそうに、これ以上ないほど楽しそうにジョゼフは笑った。
恐怖。ビダーシャルと初めて会い、その力の一端を見た時と少し似ている。
似ているがその質は違った。虚無の担い手として感じた、宿敵に対する畏怖ではない。
人間本来が持ち得る、生きとし生ける者全てが感じ取るであろう原初の本能。
捕食者と被捕食者、搾取する側とされる側。絶対的強者を前にした弱者のそれ。

「本当に素晴らしい。生まれ落ちてこれまで、ようやく生の実感というものが湧いてきた気がするぞ」
「御託はいら――――」
アーカードの言葉を遮るように、タバサは数歩踏み出でる。
間に立ったタバサの、狂おしいほどに暗い感情が渦巻く冷眼。

 そこでようやくジョゼフは、意識外にいたタバサ――――。
それまで視界に入っていながらも、まるで見ていなかったタバサへと――――目を合わせた。
「シャルロットか、我が姪・・・・・・俺を殺すか?」
ジョゼフは猛禽の如き表情を浮かべ、タバサは無言で睨み続ける。
「良い・・・・・・、良き目だ。お前はシャルルの・・・・・・父と母の、良きところを受け継いでいるな」

 いけしゃあしゃあと父母を語り喋るジョゼフに、タバサの怒りが頂点に達する。
気付けばウィンディ・アイシクルを放っていた。
その氷矢の数は、普段のタバサが放てる限界をゆうに超えていた。
怒りによって引き上げられた魔力が、その感情が、タバサに足せる系統の数が増えたことを教えてくれた。
トライアングルからスクウェアへと変化した、タバサの強力無比な氷矢はその速度をも逸する。

 しかし氷の矢はジョゼフの手前でピタリと止まり、そしてそのまま床へと落ちた。
「カウンターだな」
アーカードの背中のデルフリンガーが囁くように言う。
「・・・・・・カウンターか」
アーカードはそれを敢えて聞こえるように言い、涼しげな顔をしているビダーシャルを見る。

「・・・・・・その通りだ、お前達の攻撃一切通ることはない」
人質を奪われないよう、大気に壁を張るように『反射』を掛けていた。
鼠一匹通る隙間もなく、目に見えない巨大な反射の壁は何物も通さない。
が、ビダーシャルは平静を装うものの・・・・・・内心は違っていた。
つい先刻、ヨルムンガントに掛けた反射が力尽くで破られたという事実に、少なからず動揺があった。
確かに反射のキャパシティを超えれば、理論上攻撃は通る。
だがそれを実際に可能にしてしまう圧倒的攻撃力など、想像だにしなかった。

 先住魔法は系統魔法と違い、精霊と契約するという性質を持つ。
故に攻撃よりもむしろ、拠点防御でこそその真価を発揮する。
であれば、機動兵器であるヨルムンガントに反射を掛けるのは、本来発揮される効果よりも薄い。

 今現在展開している反射は、ビダーシャルが城中の精霊と契約した強力なものであった。
ヨルムンガントの反射を突破する攻撃力でも、通さない自負はある。
が、当然ビダーシャルは反射の精度の違いを、わざわざ相手に教えるような真似はしない。
そのような慢心だの余裕だのは一切見せない。
ヨルムンガントの反射を破ったことで、反射の効果を甘く見た相手を空転させる狙いもあった。
それほどまでに、警戒心を強める恐ろしき相手。
何よりも実際に目にして、それが間違いでないと確信に値する敵であると認識していた。


 と、ジョゼフは反射の範囲から進み出る。
ビダーシャルは目を細めるが、もはやジョゼフの奇行に対して進言するのは無駄だと悟っていた。
そして・・・・・・ジョゼフにとって、反射などなくても問題ないことも同時に承知していた。

 ジョゼフはそのまま歩みを進めると、落ちた氷の矢を踏みつけ音を立てて破壊する。
「シャルロット、まずはお前と戦おう。俺にはその義務・・・・・・が、あるしな」
そう告げると、ジョゼフは「さぁ来い」と言わんばかりに両手を広げる。

「開放していないアーカードとは闘いたくないんだけどなぁ・・・・・・」
ウォルターはそう言うと、次いで追従する。
アーカードにジョゼフとタバサの戦闘を邪魔させない為にも、その間は時間を稼がねばならない。
「なに、すぐ終わる」
そんなジョゼフの舐めきった態度に、タバサはギリッと歯を鳴らした。

 心を殺意が塗り潰す。さらに感情が、これ以上ないくらいに渦巻く。
次の瞬間には、ジョゼフの周囲を余すことなく氷の矢が囲んでいた。
部屋中の水分を枯渇させながらさらに氷の矢は増え、空隙を埋め尽くす。

 ウォルターはそんな状態のジョゼフに見向きすらせず、アーカードと対峙する。

 そしてタバサは感情なく杖を振った。それで決着。逃げ場はない。
数十本に及ぶ氷の矢は、間違いなくジョゼフを串刺しにする――――――。

†

「・・・・・・アンデルセン達は?」
「いい加減、私への殺意を抑えるのが限界らしい・・・・・・それに元々はここまで運ぶだけの関係、既に別れた」
すぐには闘わない、ウォルターからすれば命が無数にあるアーカードと戦っても益がない。

「一見して無事なようだが・・・・・・ルイズに手出しはしていないだろうな?」
「そりゃ、危害を加えたらまともに戦ってくれないと思ったからね、彼女達は五体満足だよ」
ジョゼフはまずタバサを殺すつもりであり、その間邪魔をさせないよう時間を稼げばそれでいい。

「もうここまで来ちゃったら・・・・・・零号開放は無理かな?」
「当然だろう。尤もアンデルセンがいなければ・・・・・・開放していただろうがの」
アーカードも、タバサとジョゼフの因縁の闘争に手を出すつもりはなかった。
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 二人共、時間を稼ぎたいという思惑は一致していた。
「まったくイレギュラーにも程がある・・・・・・まさかアンデルセンが一緒にやって来るとはね」
「その点に関しては私もかなり驚いた。まっ・・・・・・共闘も悪い気分ではなかったな」
「驚きの発言だこと。随分なお気に入りっぷり、思わず嫉妬したくなるよ」
「戯け、そりゃあ貴様みたいな糞餓鬼とは違う」


 アーカードは無手のまま歩き出す。
「さっ・・・・・・もう問答はよかろう。悪い子には仕置きが必要だしの」

 緩慢ながらも無造作に距離を詰めてくるアーカードに、ウォルターも戦闘態勢をとる。
ウォルターの手から伸びる糸は、空気を裂く音を立てて縦横無尽にアーカードを牽制する。
ただでさえ細いそれは、高速で動かせば吸血鬼の眼でも完全に見切るのは難しい。
伸ばせば長さは100m以上に及び、無数の糸は互いが互いを妨害することなく、それぞれ違った軌跡を描く。

 その動きは時に清流のように、時に濁流のように、流れるように敵に絡みつき、切断する。
胸ポケットから煙草の箱を取るような繊細な動作から、鉄をも軽々と両断する鋭さまで自在な調整。
編み込めば堅牢な盾にもなり、糸を埋め込めばマリオネットのように動かすことも出来る。
クロスレンジからアウトレンジまで距離を選ばず。こと応用力に於いても、無類の強さを発揮する。


 勢いのついた糸がアーカードへと、驟雨の如く降り掛かる。
全身を細切れにするべく襲い掛かる糸を捉え、アーカードは両手で掴み取った。
糸に伝わる力の流れを見切れれば、掴んだ手が切断されることはない。
とは言えそれは一瞬のみ。ウォルターが糸を操作する以上は、流れは常に変わりゆく。

 勢いの殺した糸をすぐに離し、間合いを詰める。
アーカードは身を屈めながら、さらに襲い掛からんとする糸を掻い潜る。
ウォルターの足元まで到達すると、下段にフェイントがかった蹴りを入れた。
フェイントと言えど、隙あらば膝ごと叩き折ろうかと思うほどの勢いのついた蹴り。

 ウォルターは下段蹴りに反応し、ステップを踏む。
すると直後に蹴りの軌道が変わり、低空から顎先目掛けて真っ直ぐ狙って放たれた。
バックステップしながらの、上半身だけを動かすスウェイバック。
紙一重で二撃目も躱すも、ボッと空気を焦がしたかのような耳障りな音が通過した。
耳の横間近に風圧が巻き起こり、嫌な汗が滲みでるのを感じる。

 しかしそこからさらに蹴りの軌道が変化した。
顔横の虚空を蹴り抜いた足が、ウォルターのテンプル目掛けて追い討ちの蹴りが薙がれる。
ウォルターは咄嗟に勢いよく背を仰け反らせながら、片手を地につけてバック転をした。
足が床につくと同時に床を蹴って飛び退りながら、アーカードへと攻撃を加える。
しかしそれはアーカードの頬皮膚を掠める程度にしか留まらなかった。

 アーカードが右手を左肩に置き、コキコキと首を鳴らす。
「ッおっと・・・・・・」
ウォルターの鼻先から血が出る。三段変化の蹴りの最後の薙ぎが掠っていたのだった。
再びあけられた距離、そこから互いの間合いを測りながら、アーカードの出方を窺いつつ、左袖で鼻血を拭う。
(ふぅ・・・・・・)
そしてウォルターは気を張ったまま、胸中で一息ついて心身を落ち着ける。

 今の自分はただの人間。急造吸血鬼でもなければ、当然アンデルセンのような再生能力もない。
アーカードの攻撃をまともに喰らえば、無論大ダメージは必至。
ティファニアの先住の水の指輪があるものの、悠長に使って治す暇もない。
(だけど・・・・・・)
チリチリと身を焼くような懐かしい緊張感。
一瞬の判断ミスが致命傷になりかねない、綱渡りのようなギリギリの命のやり取り。

 HELLSINGのゴミ処理係として、若い時分から化物共と戦ってきた。
引退して長いが、かつての経験が教えてくれる。化物との戦い方が、その感覚が戻ってくる。
『死神』と呼ばれたあの頃の自分が。
闘争することに狂喜を見出し、その衝動を抑えられない自分が。
   ウォルターの顔に知らず笑みが浮かぶ。
その様子を見たアーカードも、つられて口唇の端が上がった。

†

 ウィンディ・アイシクルは確かにジョゼフ貫く――――――筈であった。
「ああ・・・・・・シャルロット。お前はこんなにも俺を想い、殺そうとしてくれる」
タバサは背後の声に対し、瞬時に振り向き態勢をとる。
振り向く前に見たのは――――氷の矢が虚空を貫き、互いに衝突し――――粉々になりキラキラと輝く様。

「ッ!?」
ジョゼフの姿を見て、タバサは驚愕の声を飲み込み、すぐに飛び退き距離を取る。
「だがなあ、俺には何の感慨もない。お前の父を殺し、母を狂わせた時となんら変わらないのだ」
ジョゼフは何事も無かったかのように、饒舌に語り続ける。

 一方でタバサの脳内は混乱していた。
氷の矢は――――――ジョゼフを中心として、逃げ場など無く全方位に、確かに展開していた。
最初の時のように、『カウンター』で弾かれた様子もなかった。
あの状況から、傷一つ無く、一瞬で離脱し、しかも自分に全く認識されることなく、背後に回ったのだ。
(そんなこと・・・・・・不可能)

 しかし思考停止に陥るよりも早く、タバサの積み上げた経験が、術理を暴くべく頭を巡らせた。
遍在?否、虚無の担い手たるジョゼフは、系統魔法を使えない。ルイズの例から見てもそうだ。
スキルニル?否、その場合は人形が確実に串刺しになる筈。でもジョゼフは完全に掻き消えてここにいる。
虚無?瞬間転移か或いは・・・・・・時を止めた?だが詠唱していた様子はなかった。杖すら振っていない。
先住?ビダーシャルと言ったか、あのエルフが何かした可能性。しかし先住魔法と言えど、詠唱は必要とする。
だが・・・・・・『反射』のように効果が持続するものもあるし、それに先住魔法は自分の知識の範疇を超えている。

 タバサはこれ以上考えても無駄であると悟る。
術理を解き明かして攻め潰すよりも、それにどう対処し守るかを考え始める。
ジョゼフを殺さねばならないのに、守勢に回るのは遺憾であった。
しかし、それも仕方ない。確実に殺す為に、今は回避と防御に専念し相手を探る。
冷たい激情に委ねるのではなく、本来の自分の戦闘スタイルを思い出す。

「・・・・・・不思議そうな顔をしているな?」
タバサの微妙な表情の変化に気付いたジョゼフが、そう言った。
「考えあぐねているようだな。しかしそれでいて集中力を切らさず、すぐにでも対応できるように備えている。
 洗練された・・・・・・非常に優秀な戦士だ。だが迷いはいかん、先刻までの殺意に溢れていたお前が薄れているぞ」

 ジョゼフは忠告するように言い、さらに続ける。
「・・・・・・この俺がどうやってあの状況から脱したかで、迷い悩んでいるのだろう?
 このまま激情の薄れたお前と戦ってもつまらんからな・・・・・・、だから教えてやろう。
 至極、簡単なことだ。俺は極々普通にお前の放った氷の矢をどけ、ここまで歩いてきたに過ぎん」

 タバサの頭がぐるぐると回る。
それは、つまり・・・・・・時を止めたとでも言うのか。詠唱も無しに・・・・・・?

「『加速』と言ってな、俺の虚無だ。俺にはな・・・・・・お前達が止まっているように見える。
 そう・・・・・・俺だけが違う世界にいるようだ。・・・・・・まるで、世界に取り残されたような感覚だ。
 しかしそれでも『加速』と言う。全くブリミルは俺を急かしているのか・・・・・・皮肉なものだ」

 タバサの目が見開かれる。
わざわざ自分からネタをバラしてくれるとはありがたい。嘘をついている様子もない。
つまりは・・・・・・思考加速も付随した、時を止めたかのような超高速移動。
人智を越えてはいる、しかしその術理がわかれば対処できないものでもない!!

  「だから・・・・・・俺はな、シャルロット。この身が朽ちるまで生き急ぐことにした」
タバサはジョゼフが喋っている間に、声を小さく唇を読まれないよう詠唱する。
詠唱を終えたタバサが杖を振ると、巨大なアイス・ストームがジョゼフの周囲に展開し始めた。

(転移じゃないのなら・・・・・・)
そうだ、飽くまで高速移動であるなら、無数のウィンディ・アイシクルよりも高密度で囲めばいい。

「・・・・・・なるほど、考えたな。このまま狭まれば、程なくして俺は切り刻まれるやも知れん。
 先程の氷矢と違い、隙間も無いから『加速』で退避することも出来ん。触れることも適わぬ」

 しかしジョゼフの声色に焦りはない。
大量の魔力が込められ、スクウェアの威力を持ったトライアングルスペルが。
吹き上がる氷嵐が、ジョゼフを襲わんと・・・・・・大気を震わせうねりを上げて狭まっていく。
ジョゼフは悠々と杖を取り出し、ルーンを唱え始めた。
だが・・・・・・氷嵐が吹き荒れる所為で、タバサの耳には届かない。

 氷嵐が狭まり、ジョゼフを切り刻まんとするその瞬間。タバサの目前で爆発が起こった。
ジョゼフと、氷嵐を間にはさんでタバサとの直線上、その丁度中間で『エクスプロージョン』が炸裂したのだった。
氷嵐は『爆発』の余波で消し飛ぶ。
そしてタバサの小さな躯は・・・・・・呆気なく吹き飛び、気絶した。

 皮膚が爆ぜ、服は血に染まり、内臓器官にも大きなダメージを残し、最早虫の息。
それでもジョゼフは、己が手で直接タバサにトドメを刺さんと『加速』を使って近付く。
ゆっくりとした動作でナイフを取り出し、しゃがみ込んでタバサを見下ろした。
それは憐憫か、ジョゼフはようやく感情が少しだけ入り混じった瞳を浮かべる。

「さらばだ、シャルロット」
ジョゼフは別れの言葉を告げると、振り上げたナイフを首筋に向かって振り下ろした――――――。



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