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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • The Legendary Dark Zero 16

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

The Legendary Dark Zero 16

最終更新:2013年03月02日 03:23

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  • The Legendary Dark Zero


その日は、スヴェルの夜であった。
赤と青、二つの大きな月が重なり、赤い月が青い月の後ろに隠れ、一つだけとなった月が青白く輝いており、幻想的な光景を見せている。
女神の杵亭一階の酒場では、ギーシュとキュルケがメインとなって酒盛りをしていた。
明日はいよいよアルビオンに渡るということで、大いに盛り上がっているようだ。
タバサはテーブルの隅の方で黙々とはしばみ草のサラダを食べ続けており、ワルドはルイズ、スパーダと共に同じテーブルで酒を交わしながら、騒いでいるギーシュ達とは対照的に穏やかに談笑していた。
もっとも、スパーダはいつものように無表情のまま、酒ではなく茶をすすっていたが。
「フォルトゥナか。聞いたこともない土地だね。君はそこの元領主と、そういう訳か」
「大した所ではない」
「いやいや、その若さでまともに統治できたとは、すごいじゃないか。僕は十六の時に父が戦死して領地を受け継いだんだが、すぐに魔法衛士隊の見習いに入ってしまってね。
ずっと家臣に経営を任せっぱなしだったんだ。今戻っても、まともに領地の経営なんてできないかもしれないな」
ワルドは決闘を終えてからというものの、すっかりスパーダのことが気に入ったのか、こうして親交を深めようと積極的に話しかけているのだ。
スパーダも無視するでもなく、生返事で受け答えをしている。
彼との会話を楽しんでいるのかそうでないかは、よく分からない。
「ミスタ・スパーダ。僕とルイズが結婚しても、ぜひ彼女の使い魔として一緒にいてもらいたいな」
突然、ワルドがそんなことを言い出して、隣で茶を飲んでいたルイズがぶはっと豪快に吐き出す。
「二人は婚約者だったな」
何の感慨もなさそうに、平然と答えるスパーダ。
「ワ、ワルド……だから、それはまだ……」
「ああ、そうだったね。でも君が一人前のメイジになるのはそう遠くはないだろう?」
顔を真っ赤に染めながらルイズは俯いた。
スパーダはただの使い魔でありパートナー、それだけだ。本人もそのようにして接している。
だが、彼は自分に自信をくれた大切な人だ。
そのことを思うと、何故か胸の奥が妙に熱くなってしまう。
「私と彼女、どちらかの命が尽きるまでが使い魔としての契約だ。ならば、私が彼女の元にいるのは当然だろうな」
「ははっ、そういえばそうだね。よろしく頼むよ。ミスタ・スパーダ」
すがすがしい笑顔を浮かべて、ワルドはワインの注がれたグラスを呷った。

ギーシュやキュルケ達が大いに騒いで酒場はさらに盛り上がる。
スパーダとワルドも大人同士で親交を深めて(ほとんどワルドの方だが)、この穏やかなひと時を楽しんでいた。
だが、その空気は一瞬にして崩される。
「いたぞ! あいつらだ!」
突然、酒場の玄関から響いたある一声。
さすがに騒いでいたギーシュ達はおろか、店内がその声にしんと静まりかえる。
「相手は子供とはいえメイジだ! 油断するなよ!」
玄関から次々となだれこんできたのは、武装した傭兵達だった。全員が剣やら弓やらを装備しており、それを目にした店員達はパニックとなる。
「ちょ、ちょっ、何だぁ!」
「え、ええ!?」
ギーシュとルイズが一瞬、状況を理解できずに硬直していたが、即座に反応していた残りの四人はそれぞれ行動に移り出す。
キュルケがテーブルの上の皿やグラスを一気に払い飛ばし、杖を手にしたタバサが床と一体化している岩のテーブルの脚を錬金によって砂に変えて折り、それを立てて盾にする。
傭兵達が矢を射かけてくるも、スパーダが閻魔刀を片手でクルクルと正面で高速回転させてルイズ達へ飛んで来る矢を防いでいる。
その間に、キュルケ達と同じことを一人で行ったワルドがテーブルの蔭にルイズを隠す。
ギーシュは危うく矢に当たる所だったが、慌ててキュルケが引っ張り込むことで間一髪、事無きを得ていた。
「な、何なのよぉ!」
「恐らく、アルビオンの手先だろうな。たぶん、昨日の奴らもそうだろう」
テーブルの蔭でわめくルイズに、ワルドが杖を抜きながら答える。
あの傭兵達は明らかに、自分達だけを狙っている。他の貴族の客達もカウンターやテーブルの下で震えているというのに、そちらにはまるで眼中がない。
第一、奴らの一声は自分達に向けてのものだった。
「ねぇ、どうするの? 相手は結構な手錬れみたいよ」
「明らかに対メイジの戦術まで使っているよ。うわっ!」
今だ矢の雨が止まない中、キュルケとギーシュが言う。すると、バスッという湿った銃声と共にギーシュのすぐ横、テーブルの端を削って銃弾が飛来してきた。
ギーシュは己の杖を手にして花びらを二枚舞わせ、それを青銅のゴーレム・ワルキューレへと変える。
ワルキューレは矢を受けても一発や二発程度では怯みはしない。ギーシュの命令を受け、傭兵達に突撃していく。
だが、手錬れの傭兵達は単調な動きしかできないワルキューレをいとも簡単にねじ伏せ、バラバラに壊してしまった。
「ああっ、僕のワルキューレが……」
ギーシュが悔しそうに声を上げる中、さらにワルキューレを召喚しようとする。
「待ちたまえ。それ以上は無駄だ」
別のテーブルの蔭からワルドがギーシュを制すると、さらに低い声で何かを告げようとした。

「ぐあっ!」
「うぐっ!」
「ぎゃあ!」
傭兵達の悲鳴と同時に店内に響く激しい騒音に、五人は驚きながらも顔を上げた。
適度に手拍子を打つような間隔で連続で響き渡るのは紛れもなく、銃声である。
そして、その銃声を発しているのは――スパーダだった。

テーブルの蔭に隠れず、閻魔刀で攻撃を防御し続けていたはずの彼の両手には、いつの間にか二丁の短銃が握られていた。
あれは先日、トリスタニアの武器屋でスパーダが買おうとしていた銃だ。
その銃口から次々と火炎を吹きながら銃弾が放たれ、傭兵達の武器を撃ち落としていく。さらに完全武装しているはずの彼らの腕や肩、脚、鎧をも撃ち抜いていった。
銃弾を浴びた傭兵達は悲鳴を上げながら次々と倒されていく。
スパーダは無表情のまま、両手に握る銃の引き金をそれぞれ交互に引き、弾丸を放ち続けていた。
「……何、あれ?」
「じゅ、銃だろう?」
キュルケとギーシュが唖然としながらスパーダの射撃を見つめている。
銃は一発撃てばそれでおしまい。また新しい弾を込めなければならないために時間がかかり、一撃で相手を倒すことに向いている代物だ。
だが、スパーダはそれらの常識を完全に覆していた。一体、何発撃ったのかも分からないほどの銃弾を次々と連射している。
時には腕を交差させて狙いを変え、確実に傭兵達を撃ち抜いていく。と、言っても急所ははずしているようだ。
「あれって、ゲルマニアの最新式なんでしょう。あんなに撃てるものなの?」
「し、知らないわよ」
ルイズも驚きながら、あの銃の製造元の出身であるキュルケに尋ねるが本人も呆然としていた。
やがて、銃声が止むとスパーダは硝煙が銃口から棚引く二丁の銃を指で回転させながコート裏の背中腰へと戻した。
あれだけの連射であったにも関わらず、不思議と火薬の臭いがしない。
傭兵達は全てが床の上で呻き声を上げており、身動きができないでいる。
「ここにこれ以上いても狙われるだけだな」
腕を組みながらスパーダは静かに告げる。
それだけを言い、スパーダは倒れている傭兵達を跨いで店の外へと出ていってしまった。
「あ、ちょっと! 待ちなさい!」
慌ててルイズが立ち上がり、スパーダの後を追う。ワルドとタバサも素早く立ち上がってルイズ達を追い、
一瞬、呆気に取られていたキュルケとギーシュも我に返り、その後へと続いていた。

「待ちなさいよ!」
すぐに外へと出たばかりのスパーダに追いついたルイズはスパーダの背中に飛びかかる。
立ち止まったスパーダは体を軽く捻り、ルイズを見下ろしてきた。
「何とかして、フネを動かしてもらうように交渉するしかあるまい」
「うむ。その方が良いな。ならば、交渉は僕が行おう」
こともなげに言うスパーダに、追いついたワルドも同意したようだ。
貴族派に居場所がバレたことが面倒に思っているのか、眉間にしわを寄せていた。
一行は桟橋へと向かうべく月の光が降り注ぐ夜闇の中、丘の上へと続く階段を登っていく。
ワルドはルイズを自分のグリフォンに乗せて進んでおり、その後ろをスパーダ達が付いていた。

「ねぇ、ダーリン。あなたの銃、それってゲルマニアの最新式よね?」
「そのような触れ込みらしい」
階段を登っていく道中、キュルケがスパーダの銃について質問してくる。
「それ、どういった仕掛けなの? あんなに弾を撃てる銃なんて聞いたことないわ」
「さてな。私にもよく分からん」
しらばくれるスパーダだが、この銃は時空神像を用いて錬成を行い、スパーダの魔力を銃弾として放つ依り代として改造していたのだ。
ケシ粒ほどの魔力とはいえ、そのままではスパーダの魔力に耐えられないからだ。
もっとも、スパーダにできるのはそれが限界だった。弾自体は無限に等しいが、
やはり元が人間の手によって作られた代物であるため、その程度の魔力にしか耐えられない。
より強い魔力を銃弾として放ったり、あまりに速い間隔で連射すれば即スクラップ行きだろう。
「もしかしてその銃、ペリ卿が作ったものなの?」
「何だ、そいつは」
「何年か前に、ゲルマニアにやってきた銃職人を名乗る貴族らしいの。その人、いつも変わった銃をよく作ったりするものだから、ゲルマニアでは有名なのよ。わざわざ、特注で武器を作ってもらう人もいるくらいなんだから」
「私にも分からん」
武器職人と言うと、スパーダが思い出す悪魔が一人いた。

そいつの名は〝マキャベリー〟。魔界では屈指の腕前を誇る銃工だ。
いつも匠と呼ばれるほどの品々を作り出せる悪魔であり、あのパンドラを作ったのもそいつだ。
基本的に人間界に存在している武器などをベースにして作ったりするのだが、稀に常識外や規格外としか言い様のない仕組みの武器を作ったりするので悪魔達は、奴の作った武器を喉から手が出るほど欲しがることが多い。
奴は魔界にも人間界にも属さないアウトローでもあるため、顧客相手は人間、悪魔を問わないはずだ。
もしも、出会えたならば奴に特注で銃を作ってもらいたいのだが……。


やがて階段を登りきり、丘の上に出た一行の目の前には山ほどの大きさがある巨大な樹が現れた。
これが古代の世界樹、イグドラシルと呼ばれるものだろう。
その巨体さに見合った太い枝にはそれぞれ船がぶら下がっている。これがアルビオンへと向かうフネが係留する桟橋だ。

一行は樹の根元にある、アルビオンのスカボロー港行きの駅へと続く階段を登ろうとする。
「どうしたの?」
ワルドが一度グリフォンを下りて階段を上がっていく中、スパーダだけは足を止めていた。
タバサが語りかけても、本人は無表情のまま腕を組み続けて沈黙している。
「おおーい、何をやってるんだい? 早くしないと……」
ギーシュが階段を登りつつ呼んだ、その時だった。
ずしん、ずしん、という重い地響きが轟いている。自分達が登って来た山道の方から何かがやってくるようだ。
ちらりと、スパーダはそちらを振り返る。
「な、何だい? あの音は」
ギーシュが狼狽する中、タバサが杖を構えて臨戦体勢に入っていた。スパーダも背中のリベリオンに手をかけている。

山道をゆっくりと登って来る、巨大な影。
それは人ではなかった。

「ひえええっ! 何なんだい、あれは!」
思わずギーシュが叫び、階段の上で尻餅をついてしまう。
ギーシュが錬金で作り出せるようなゴーレムよりも遥かに巨大な体を有した、岩のゴーレムが姿を現したのだ。
「どうしたの!? ……ゴ、ゴーレム?」
異変に気づいたルイズが戻って来て、その視線の先に巨大なゴーレムがいることに驚いていた。
まるで、あの〝土くれのフーケ〟が操っていたゴーレムのような巨体であり、ゆっくりとこちらへ近付いて来る。
見ると、そのゴーレムの肩に誰か人が乗っていた。
大きな月明りのおかげで遠目でもはっきりと見えるその人影は全身にローブを纏い、顔には白い仮面をかぶっているようだった。
「先に行け」
「ちょ、ちょっと! あなたはどうするのよ!」
「シルフィードで追いつく」
リベリオンを抜きながら言うスパーダに向かってルイズが叫ぶが、タバサがぽつりと呟いた。
「ルイズ! ここは彼に任せるんだ! あのゴーレムを足止めせねば、どの道アルビオンへは行けない!」
「でも! でも!」
ワルドがルイズの腕を無理矢理引っ張って上へと連れて行く。ルイズは悲痛な喚き声を上げながら、引っ張られていった。
「早く行け」
キュルケとギーシュも参戦しようと杖を手にしたが、ここは自分達だけで充分なので再度促す。
二人はしばしの間惜しみつつも、ルイズ達を追って階段を駈け上がっていった。


四人が上がっていったのを確認すると、リベリオンを肩に担いだままスパーダはゴーレムに向かってゆっくりと歩を進めていく。
タバサも杖を手にしたままその隣をついてきていた。
「あのメイジは殺さずに生かしておくんだ」
「どうして?」
「やれば分かる」
スパーダの言葉の意味が分からず、タバサは僅かに首を傾げるが、向かってきたゴーレムが
振り上げた拳を叩き付けようとしてきたため、二人は左右に分かれて回避する。

「エア・ストーム」
右に分かれたタバサが肩のメイジ目がけて竜巻を発生させるものの、ゴーレムがもう片方の拳でガードしてきたために阻まれていた。
そこへ左に分かれたスパーダが片手で斜に構えるリベリオンに魔力を込めていくと、刀身は徐々に赤いオーラを帯びながらバチバチと音を立て出す。
スパーダが一気に袈裟へリベリオンを振り上げると、魔力が鋭い剣風と絡み合い、巨大な衝撃波として放出される。
放たれた剣風の衝撃波は、肩のメイジを守るゴーレムの拳を粉々に粉砕していた。
さらにスパーダは振り上げたリベリオンを腰だめに構えながらゴーレムの足元に向かって突進し、その足に次々と連続で突きを繰り出していく。
岩でできているゴーレムの足は一突き入れられる度に砕かれていき、次第に巨体がぐらぐらと揺れてバランスを失っていく。
ゴーレムが地面に両手を突くと、肩の上のメイジもバランスを崩して落ちそうになったが、何とか持ちこたえていた。

そこへフライで上がってきたタバサがゴーレムの肩の上へと着地し、仮面をかぶったメイジと対峙する。
そのメイジは杖を手にして身構えようとするが、タバサの方が早かった。
「エア・ハンマー」
スパーダの技のように、タバサはが突き出した杖の先から真空の槌を放ち、メイジを吹き飛ばす。
宙を人形のように舞ったメイジだが、自分にレビテーションをかけて空中で浮遊し、体勢を立て直していた。
タバサも追撃するべくフライを唱えようとしたその時、ゴーレムの片手が自分を叩き落とそうと振り払ってくる。
咄嗟に地上へと飛び降りて回避し、自分にレビテーションをかけて緩やかに着地した。
その間にメイジは再び、ゴーレムの肩の上へと戻っていく。

すると、桟橋の方からフネが一隻宙へと浮かび出し、空に向かって飛んでいくのがスパーダ達の目に映った。
どうやら、ルイズ達の乗ったフネが発進したらしい。
とりあえず、発進の時間稼ぎはできた。
(さて、次は……彼女か)
ゴーレムから離れていたスパーダはその肩の上に乗っているメイジをじっと見つめていた。
ちょこまかと周囲を駆け回るタバサを倒そうと、躍起になっているらしい。
(何をあそこまで焦っている?)

ふと考えつつも、右足を退かせながら腰を落とすスパーダはリベリオンを再び片手で斜に構えて魔力を込めていく。
今度は、先ほどの三倍以上の量の魔力だ。
リベリオンの刀身には先ほどよりも濃いオーラが纏わりつき、魔力が唸る音まで響かせている。
だが、それを全て一度に放てば、彼女もろともゴーレムを破壊してしまうだろう。
それはスパーダが望むことではない。
「――Break Down!(砕けろ!)」
スパーダのその叫びに、タバサが咄嗟にゴーレムから離れる。
三回連続、交差させる形で振り上げ返したリベリオンから放たれた三重の衝撃波は、ゴーレムの下半身、腹部、そしてメイジが乗っているのとは反対の肩に炸裂し、一撃で砕いていた。
さすがのゴーレムもこの攻撃には耐えられず、バラバラに崩れていく。

「きゃあああっ!」
そのメイジは崩れゆくゴーレムから足を踏み外し、悲鳴を上げていた。
ゴーレムから落ちていくメイジはあまりの衝撃に杖を落としてしまっており、レビテーションを唱えることもできない。
高さは15メイル。このまま地上に落ちれば悪くて即死、良くても重傷は確実だ。

そこへ、タバサが杖を振るってそのメイジの体にレビテーションの魔法をかける。
メイジの体がふわりと、ゆっくりとした速度で地上へと落ちていき、やがて崩れたゴーレムの山の上に下ろされていた。

メイジが立ち上がろうとすると、そこへスパーダが閻魔刀を片手にメイジの目の前まで瞬時にして猛烈な勢いで駆けてきたため、動きを止めてしまう。
その剣先はメイジの仮面へと突き付けられた。
少しでも動けば殺す。無表情なスパーダの瞳は、そう語っているようだった。
タバサもスパーダの隣に来ると、同じようにメイジに杖を突き付けていた。
メイジは身動き一つ取らずに閻魔刀とスパーダ、そしてタバサを見つめ返している。

両者の間に漂う沈黙と緊張……それを破ったのは、スパーダだった。
「こんな所で何をしている」
突然、スパーダが口にした言葉にタバサがちらりと、何を言っているのか分からない様子でスパーダを横目で見てきていた。
「前に言ったな? 私にはそんなことは無意味だと」
閻魔刀を一度、ゆっくりと鞘に納めながらスパーダは言う。
メイジ達の魔力を直接、見たり感じたりすることができるスパーダにとって変装という行為は意味のないことだった。
そのため、このメイジの姿と共に見ることができた魔力には覚えがあり、だからこそ彼女を殺すことは避けようとしていたのである。
「……帰省していたはずの君が、何故ここにいる。ミス・ロングビル」
その名を呟くと、スパーダは再び閻魔刀を抜刀して居合いを繰り出した。
神速の居合いで振られた閻魔刀の一閃は仮面を袈裟に斬り裂くと、パクリと綺麗に切り口を残しながら落ちていく。

仮面の下にあったのは、緑色の髪を覗かせた二十代前半の若い美女の素顔であった。
理知的で物静かそうな雰囲気を漂わせる魅力があるが、同時に幾多の修羅場を潜り抜けてきたことも覗える。
眼鏡こそつけてはいないが、それは紛れも無く魔法学院の長、オスマンの秘書にして、かつて〝土くれのフーケ〟と呼ばれていた人物、ロングビルであった。
彼女は愕然とした表情のまま、スパーダの顔を見つめ返していたが、やがて観念したように息を吐いて自嘲の笑みを見せていた。
「まったく、あなたには敵わないわね……」


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