声:小西克幸
仔獅子座(ライオネット)の青銅聖闘士。14歳。
陽気で朗らかな性格。光牙ともすぐに打ち解け親友となる。
常に飄々としているが、カッとなると自分でも感情をコントロール出来ない一面を持つ。
南十字星座(サザンクロス)の
白銀聖闘士だった父・一摩を
火星士ソニアに殺されており、仇を討つために
聖闘士になった。
親友ポジションとして優遇されており出番や見せ場も多いが、
どうにも人気が薄いキャラである。
ハッキリ問題点がある、悪いキャラだとも言えないが、しいて挙げるならば…
問題点
①どんなに頑張っても人気が出ない、いまいち格好悪いキャラ
プロデューサーの
若林豪がキャラクターデザインの
馬越嘉彦に
「聖衣のデザインに幅を持たせるため、昔のようなヘルメット型デザインも欲しい」
と要望し、レギュラーで唯一ヘルメット型のマスクを被らされることになった。
耳と目と鼻が付いた被り物のようなマスクはギャグチックで、デザインの格好悪さが不評に。
強さの面でも序盤で光牙に
聖闘士ファイトで負けたり、
強敵の前では真っ先に這いつくばるかませ犬要員になったりでパッとしなかった。
何故か邪武に仔獅子座の奥義・ライオネットボンバーを教わって強くなった描写などもあったが、
もちろん強敵の前では強さは伸縮自在になり、弱キャラ・かませキャラに戻って役に立たなくなる。
十二宮編でも、
黄金聖闘士を1人も倒せなかったのは蒼摩だけである。
格好良くなかった+強くなかったせいなのかはわからないが、
マルス編終了間近に公式サイトで行われた人気投票では
蒼摩は
レギュラー聖闘士内では最下位になってしまった。
(ちなみにユナが4位、光牙が6位、龍峰が10位、
エデンが11位、栄斗が13位、蒼摩は15位。)
あからさまに出番を削られていた龍峰や栄斗より出番が多く、目立ってはいたというのに情けない限りである。
②馴れ馴れしくて身勝手な性格
シリーズディレクター
畑野森生は、
見ている子供が『友達にしたい』と思ってくれるようなキャラとして考えたと
コメントしているが、首をかしげたくなるような描写が多々ある。
そもそも光牙との出会いである初登場シーンも、
光牙の聖衣石を見てお前も聖闘士かと不自然に絡み、
聖衣石の取り合いをしてる間についカッとなって光牙の腹を殴って気絶させてしまう、
という非常に好感の持てないものだった(その後ベラベラ喋ってすぐに打ち解けてしまうが)。
ナンパな一面がバイト回(16話)で唐突に露見し、
アルバイトそっちのけで女性を口説き、客に怒られても、
雇い主であるじいさんばあさんに迷惑をかけても気にも留めないという最低な描写も。
おちゃらけたキャラかと思えば復讐のこととなるとシリアスになり、
世界の危機そっちのけで仇討ちを優先しパーティーを抜けることもあった。
気のいいキャラと思いきや見過ごせないDQN行動もするため、
「友達にしたいキャラ」として設定された性格描写でもいまいち人気を得られていない。
また光牙の親友という設定ではあるものの
光牙のピンチの時に不在だったり闇の暴走を止めたのもユナだったりと
序盤の
パライストラ編以外は特にこれといったからみもなく
ハービンジャーと共に飛ばされた栄斗とコンビ扱いにされてしまう。
そのシナリオによって性格がブレる悪癖は二年目になっても変わらず
仲間を思いやると思いきや
鋼鉄聖闘士を見下す様な発言をうっかりしたり
要所で株を下げていくことが多い
③魅力のない復讐劇
蒼摩の存在理由に関わる問題なため身も蓋もない話ではあるが…
殺された蒼摩の父・南十字星座の一摩は物語の本筋とはあまり関わりの無い脇役であり、
蒼摩以外にとってはわりとどうでもいい
ザコキャラである。
仇である火星士ソニアも強敵という程ではないにも関わらず、二度三度と闘いながらも決着はつかず
引っ張り続けるため、いつまでやるのかと批判の対象となることも。
4度目?に相対した時に、訪れた者の心の弱みにつけ込む闇の遺跡にて
仇であるソニアが継母に一摩の始末を命じられていたことや
その事を泣くほど後悔していた事マルスに「お前などもう娘ではない!」と
言われている幻影を見て以来その視点を変え始め、ソニアに対して複雑な情を持つようになる。
そして天蠍宮でソニアとの決戦に説得を試みるも
ソニアは聖衣の暴発(?)で自滅して死亡してしまう。
その際にソニアに「誰もお前なんか見ていない!!」とキッパリ言い切るが
後の話でマルスや
ミケーネがその死亡を悲しんでいたため
その心配がまるっきりの空回りというさらに後味の悪いオチになってしまった。
最終更新:2013年11月19日 09:17