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EF66形電気機関車
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asaahingaeaw
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性能
方式 | 動力集中方式 |
先代 | EF65形電気機関車 |
次代 | JR貨物EF200形電気機関車 |
最高速度 | 110 km/h |
電気方式 | 直流 1,500V |
主電動機 | 直流直巻電動機 MT56形×6基 |
制御方式 | 抵抗制御・3段組合せ・弱め界磁(バーニア制御付) |
制動方式 | 自動進段電動カム軸制御 |
保安装置 | ATS-S |
概要
名神・東名高速道路の整備により輸送シェアを拡大しつつあったトラック輸送に対抗するため、国鉄では特に所要時間の短縮が急務とされた生鮮品輸送を中心に貨物列車の高速化を計画した。最高速度 100 km/h での走行可能なコキ10000系コンテナ車・レサ10000系冷蔵車と並行して、東海道・山陽本線系統の高速貨物列車専用機として開発された。実際の性能は、110 km/hで最大1300トンのコンテナ貨車を牽引し、最長26両編成で運行できた。当初は動軸数8軸の「H級」とする構想もあったが、大出力電動機の実用化に見込みがついたことから動軸数6軸の「F級」として開発が進められ、1966年9月に試作機が川崎車輛(現・川崎車両)で完成した。これがEF90形である。定格出力 3,900 kW は狭軌鉄道では当時世界最大のものであった。同年11月より、先に運用を開始していたレサ10000系の特急鮮魚貨物列車「とびうお」「ぎんりん」の牽引で運用を開始し、運用結果を基に1968年から量産機の製作が開始された。量産機はEF66形を名乗ることとなった。本形式の量産開始に伴い、これまで暫定的にEF65形(500番台F形)の重連牽引としてきた「とびうお」などの高速貨物列車は本形式1両での牽引に変更され、以後、東海道・山陽本線系統の高速貨物列車牽引で主に使用されてきた。1985年(昭和60年)3月からは、寝台特急(ブルートレイン)「はやぶさ」「富士」など旅客列車の牽引にも使用されるようになった。1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化では西日本旅客鉄道(JR西日本)とJR貨物に承継された。1989年には、JR貨物によって一部設計変更の上で新規製作が行われた。これはコンテナ貨物輸送の好調を受け、列車増発に対応するもので、当時並行して開発に着手した新型機関車の投入までに輸送状況の逼迫を賄う時間的猶予がなかったための過渡的な措置である。以降、コンテナ車を主とする貨物列車に重用されている。第12回(1969年)鉄道友の会ブルーリボン賞受賞。国鉄・私鉄の機関車でブルーリボン賞を受賞した車両は2017年(平成29年)時点、本形式のみである。