38話 柔らかな朝日の中で僕等は何を見つけるだろう
私――
宇都野霊華が、逆レイプにハマり出したのは何が切欠だっただろう。
良く思い出せない、ぶっちゃけ、切欠が何だったのかなんてどうでも良いんだけど。
少なくとも小学生の頃から、男の子を無理矢理従わせて、ヤってた。
これは私が普通の女より力があるから可能なんだろうね。
明らかに女をレイプしそうなチンピラ達を組み伏せて泣かせて犯したりしてる時は凄く興奮するよ。
まあそれはさておき、殺し合いが始まって六時間が経って、第一回目の放送があった。
27人死亡……結構殺し合いに乗ってる人いるみたいね。
私は……別に優勝したい訳じゃないし自分が生き残れば良いって感じだから乗ってる訳じゃ無いけど、
一応三人ぐらい殺してるから余り人の事言えないんだよねぇ。
んで、禁止エリアは私が今現在いるB-4思い切り含まれてます。
一時間後の午前七時までに避難しないと首輪が爆発して死にます。
やっべ早く逃げよ。
「あら……」
移動している最中、二人組の男(厳密には黒狼獣人の青年と、銀獅子獣人の少年)と遭遇した。
どっちも私好み、食べたいけど、今はそんな余裕は無い。
「おっ……あんた、殺し合いに乗ってるか?」
「いや……乗ってはいないよ」
黒狼君の問い掛けに答える私。
決して嘘は言っていない。
「女は必要あらば殺し男は犯す」と言うスタンスを取ってはいるけど決して殺し合いに乗っている訳じゃないし。
「乗ってはいないって、意味深な良い方するね、おねーさん……」
「意味深じゃないよ下衆の勘ぐりって奴よそれは。
本当に乗ってないってば」
銀獅子君が私を不審そうな目で見詰めている。
意味深って言っている通り「乗って“は”いない」なんて言葉使いしない方が良かったかしら。
「ふぅん……そう」
ああでも少し否定したら、納得してくれたみたい。
とは言ってもまだ訝しんでるみたいだけども。
「俺達も殺し合いをする気は無い……良かったら一緒に行かないか?」
あらお誘い。
一緒に行く、か、別に良いかな。
二人共私の好みなのもあるけどいざという時は肉の盾になってくれそうだし。
一人で行動するより複数いた方が何かと有利だと思うし、多分。
「いいよ」
「よし決まりだな。禁止エリアの時間が近付いてるから歩きながら色々話そうぜ」
「大丈夫なの? 菱木さん」
「まあ大丈夫だろ」
「うわあ適当」
「早く行こう二人共……」
どこか漫才のようなやり取りをする黒狼君と銀獅子君の二人と共に、
私はB-4エリアから退避するべく歩き出す。
◆◆◆
俺こと
菱木晄はホモAVに出ているAV男優。
芸名は「あきら」。まんまだろ。
俺自身はバイだと思っているが……でもどっちかと言うと男の方が興奮しやすいんだよなぁ、やっぱゲイなんだろうか。
ネットの動画サイトで俺結構有名なんだぜ。
と言っても、あくまで「俺がAVで演じてるキャラ」が人気なのであって俺と言う「AV男優」は、
別にどうでも良いみたいだけど……良いんだけどさ、別に。ただちょっと複雑だな。
突然殺し合いなんてのに巻き込まれて途方に暮れていたけど、
可愛らしいショタっ子の銀獅子君、
由木英久と出会えたのは良かった。
何でも、英久はホモセックスに興味が湧いていていつも妄想して欲求を溜め込んでいたんだと。
なら俺がホモセックスの気持ち良さを教えてやろうと言う事で、図書館で英久と楽しんだ。
英久はすっかり快楽の虜になったようで、まるで少年娼夫の如く淫らになってしまった。
小学生を間違った道に引き込んだ気もするが本人が喜んでるんだからまあ良いだろ。
良いよね?
んで、図書館で英久とヤっていたら、グリフォンの獣人が覗きやってたもんだから、
俺と英久でとっ捕まえて「お仕置き」してやった、ら、死んだ。
イキスギで逝った、みたいな感じで……あいつ途中から見違えるように感じて半ば悲鳴に近い喘ぎ声だったしな、耐性無かったんだな。
んでその後はグリフォン獣人の死体を図書館の倉庫に隠して、
図書館を後にして適当な家に侵入してそこでもまた英久とヤって……放送。
死者云々よりも、今自分達のいる辺りが禁止エリアに指定された事の方が重要で、
俺と英久は放送後さっさとシャワーを浴びて、安全圏への避難を開始した。
その途中で、緑人竜の女性と出会った。
でかいおっぱいを揺らした中々の美人、いや美竜と言った方が良いか?
しかし俺の息子は余り反応しない、ああ、やっぱ俺はゲイなんだなと思った。
殺し合いには乗っていないとの事なので、どうせ出会ったのだし一緒に行こうと誘うと女性も承諾し、
俺と英久と共に安全地帯を目指す事になった。
今更だけどこの女、大丈夫だろうか。
良く見ると身体、返り血みたいの着いてるような気が……。
◆◆◆
ぼくの身体はすっかりエッチになってしまったみたい。
お尻ってあんなに気持ち良い所だったなんて……菱木さんには感謝してるよ。
菱木さんはゲイポルノに出演するAV男優らしい。
道理で攻め方が上手い筈だよ。そう言えばこっそり覗いた動画サイトで、
ゲイビデオを使った映像作品(修正はされていたけど)を観た事あるけど、菱木さんっぽい人いたような気がする。
ああ、きっとぼくはもう女の子には欲情出来ないだろう。
ぼくは出来る事なら性奴隷になって一生お尻を掘られて男のおちんちんをしゃぶる生活を送りたいな。
お父さんお母さんごめんなさい、こんな変態になってしまったぼくを許して……。
それにしても……あの竜の女の人、信用出来るのかな……。
殺し合いに乗ってはいないと言うけど、何と言うか、怪しいんだよね。
まあ、何となくなんだけど……何事も無ければ良いな。
それこそ命に関わるような事が無ければ……。
【朝/B-4/図書館周辺】
【宇都野霊華】
[状態]健康
[装備]H&K G3A3(20/20)
[持物]基本支給品一式、H&K G3の弾倉(3)、マウザーHSc.380ACPモデル(7/7)、
マウザーHSc.380ACPモデルの弾倉(3)、三十年式銃剣、金属バット
[思考]1:男を捜して犯す。
2:女は装備を強奪する。殺す事も厭わない。
3:B-4エリアから退避。
4:隙を見て二人(菱木晄、由木英久)を犯したい。
[備考]※まだ菱木晄と由木英久の名前を聞いていません。
【菱木晄】
[状態]健康
[装備]???
[持物]基本支給品一式、???(1~2)
[思考]1:殺し合うつもりは無い。
2:英久と行動。当面はB-4エリアからの脱出を最優先とする。
3:移動しながら緑の人竜女性(宇都野霊華)と情報交換する。
[備考]※まだ宇都野霊華の名前を聞いていません。
【由木英久】
[状態]健康
[装備]???
[持物]基本支給品一式、???(1~2)
[思考]1:殺し合いはしたくない。
2:菱木さんと行動する。B-4エリアから出る。
3:移動しながら緑人竜の女の人(宇都野霊華)と話す。
[備考]※まだ宇都野霊華の名前を聞いていません。
※宇都野霊華に対しやや不信感を抱いています。
最終更新:2014年01月02日 22:07