タグ本来の練習話をちょっと。サルコウ。今までなんちゃってまたぎでごまかして来たけど、ちゃんと見直して見ようかと。というのは、
ループがどうにも苦手なので、サルコウをプランBにしておこうかと。
サルコウ。これもエッジに乗り切るという点では同じ。ただ原理はフリップルッツとは若干異なります。
フリップでは右軸の左腰回り込みだったのに対して、サルコウでは左が支点となり右腰が回り込みます。
スリーターン後の構えでは、左右の腰が3時9時を向きますが、ジャンプ動作に入り左インに乗り込むとトレースは弧を描き回転し、トゥに出る頃には腰は6/12時を向きます。この時点ですでに1/4回転してます。
進行方向つまり6時方向の力はトゥの抵抗により一旦塞き止められますが、体は既に回転を始めているため、3時方向への力がかかっています。これと進行方向が合成されます。
合成ベクトルの力をF、それと進行方向の角度をθ、両腰を結ぶ線分の長さをrとすると、力のモーメントはF r sinθとなります。。多分。ちょっと物理学的に怪しいかもですが。
もそっと簡潔に書くと、進行方向への力が塞き止めと事前回転により、トゥを軸とした回転運動に帰結する、と。
それはそうと、手順。スリーターンから入る場合を想定。ターンに入る前から、左手前、右手斜め後ろの基本型を作り、ターン後もそれを崩さない。ターンでしっかり止める。これが大前提。
通常のターンのときはフリーレッグを足元につけるが、サルコウの時は伸ばしたまま。ターン後も後ろに伸ばす。まず腰が回らずこの姿勢を維持できていることを確認。
そこから、左膝をダウンし深く乗り込む。同時に右手右足を自然に前に持ってくる。そうするとエッジが倒れ弧を描く。トゥに出たらアップし右ももを軽く振りだす。
この時点でほぼ半回転してるため、シングルの場合はあまり締めずに
チェック体勢へ。逆に回りすぎることが多いので、早目に体勢を作り、着氷後の流れを作ることを意識。
ターンで止まれて、左インに乗れれば、サルコウは比較的すんなり出来ます。あまり振り上げようとせず、流れのなかで力を逃がしてあげるぐらいで。
最初のうちは、ターンで止まる、ので苦労しますね。左腰はトゥと同期して軸にならなきゃいけないのに、ターンで回っちゃうとトゥより腰が逃げてしまい、軸がしっかり作れないんですね。
そして足を振り上げて回ろうとしてもうまくいかない。これは左インが浅く弧を描けてないからです。深く乗ることにより小さいrで回転を始めて力の逃げ道を作ってあげないといけないのに、rが大きいとなかなかトゥが所定の位置に来ず、力がトゥの抵抗に遮られたままになっちゃう。
男子でよくあるのが、ターンの勢いのままで無理矢理足を振り上げて力で飛ぼうとするの。これはいけません。そんなに無理な力は入りません。あくまでコントロールです。
ターンで止まる、左インに深く乗る、この二点がサルコウでは重要だと思います。
最終更新:2013年01月30日 00:50