第7話

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07 急接近にドキッ!

急接近にドキッ!
話数 第7話
放送日 2009年5月26日
脚本 武藤 将吾
演出 徳市 敏之
  • 一度は『トリックハート城』に誰もいなくなり、千里は心配するが、みんな城を出て行ってはいなかった。
    そして、千里は新造の実の息子だったことを知る。
  • は両親を火事で亡くしたらしく、なぜ両親が死んでしまったのかを知るために、故郷へ。
  • 千里は響子に、風のことを聞きに行く。
    響子は、風が自分は水商売の女が産んだ子供だから認知されなかった、と思っているとこを教える。
  • 腕相撲で千里に負けた井上さんがショックを受けて、武者修行の旅に出てしまう。
    代わりに国土が代役として城へ。
  • がコンテストに出たい、と言い出す。
    千里たちはその理由を知るために、明が9時ちょうどに寝てしまうのを利用して巻き物を取り上げ、中身を確認。
    明が母親に育児放棄されたことを知る。
  • 明はやはり母親に会うためにコンテストに出ようとしたことが判り、みんなで協力することに。
    がマジックを教えて、優がファッションを指導、千里とはその間に母親を捜した。
  • 千里は新造未完成の発明品を言い訳にして、風に会いに行く。
    響子の言ったように新造を非難する風に、あんたこそ真実を知るのが怖くて逃げているんじゃないの、とお節介を焼く。
  • コンテストの応募用紙を国土が出し忘れていたことに気付く。
    みんな諦めかけるが、代わりに、優が審査員を勤める『ちびっ子うた自慢大会』に出場することに。
  • 風は真実を知るために、響子に会いに行く。
    そして、新造が自分を認知しなかったのは、母親がそう望んだせいで、新造は認知出来なかった事にずっと心を痛めていた、と聞かされる。
  • 兄弟全員の協力で、明のステージは大成功。
    母親も観に来てくれていた。
  • その帰り道、優はみんなに自分の過去を打ち明ける。
    優の両親は、ぬいぐるみを取りに戻った優を助けるために犠牲になったらしい。
    みんなは、自分を責める優を慰めた。
  • 城に明の母親から連絡があり、みんなで母親が来るのを待つことに。
    しかし母親は現れず、やっと電話掛かって来た電話で、日本を出ることを告げられる。
  • 強がる明に千里は泣きたかったら泣けばいい、と言うと、明は響子が差し入れしたカーネーションを母の日のプレゼントだと言って千里に渡した。
  • みんなで泣いていると、風が帰って来る。
    これで家族全員が揃った。
  • 9時が過ぎ、寝ぼけた明を支えようとして、千里と翔が急接近。
    そこに国土がぶつかって、二人はキスする格好に。

Story

翌朝、千里はご飯(といっても味噌汁のみ)の用意をしてリビングへ行ったが、やはりみんなの姿は無かった。
時田の言う通り、本当に出て行ってしまったようだ。
しかし、そこに、続いてが姿を現す。
二人とも仕事に行っていただけらしい。
出て行ったと思い心配していた千里に、翔は、親父に縁を切られても居座るような連中が出て行く訳ない、と言う。
いつも通りの2人を見て、安心する千里。

3人は井上さんと腕相撲をしながら、が養子ではなく新造の実の息子だったという話をする。
それを聞いた千里は驚きを隠せない。
翔は、もしかしたら風は、新造に実の息子だと認めてもらえなかったんじゃないか、と話す。
風は前に、自分の存在を全否定された、って言っていたらしい。
それで風は、あんなに新造を恨んでいるのかもしれない。
そう話していたところに、が帰って来た。
智は蕎麦屋へ行ってご飯を食べたら、そのまま寝てしまったのだとか。ちなみに腕相撲の方は、猛も翔も井上さんに勝てなかったのに、千里はあっさり勝利。
井上さんはかなりショックを受けている。

同じ頃、巻き物を手に、バスに乗っていた。
優の両親は、彼が7歳の時に火事で亡くなったらしい。
優は当時の事を断片的にしか覚えていないが、妹はすべてを覚えているという。
「なぜご両親が亡くなったか、君はそろそろ知るべきだ。」
巻き物の言葉通り、妹に会う為、故郷へ向かう優。

が外で巻き物を見つめていると、城の中から猛の叫び声が。
いつも額縁にいる井上さんが、置き手紙を残して居なくなったのだ。
どうやら腕相撲で千里に負けたのがショックで、武者修行へ行ったらしい。
「たびにでる 井上さん」
置き手紙にはそう書かれていて、裏返すとさらに、「だいやくたてた」の一文。
リビングには代役として雇われた国土がいた。

千里を守るために城へ来た国土は、さっそく翔につっかかっていたが、やって来た明に郵便を出して来るよう言い付けられる。
明は『ジャパンイケてる男子コンテスト』という有名なコンテストに出場するつもりらしい。

千里は響子に話を聞くために、ボウリング場へ。
千里は、風が本当に新造の息子なのなら、なんで養子扱いにされたのか、と尋ねる。
響子は、風は自分が水商売の女性との間に産まれたから、父に認知されなかったんだと思っているらしい、とだけ答えた。
そこに時田も姿を現す。
千里は当然、何故父を使って自分を遠ざけたのか問いただすと、時田は社長の思惑を誤解されたくなかった、と言う。
新造は、辛い境遇を隠している彼らに、家族にそれをさらけ出して、互いの絆を深めて欲しい、と思っていたらしい。
その為に憎まれ役を引き受け、彼らが過去と向き合うきっかけを作ったのだと言う。
本当に城から追い出すつもりはなく、一度城から出る事で自らを顧みるのも選択肢の一つだと考えたようだ。
だから時田は、彼らが城から出て行かなかったことの方が心配だ、と付け加える。

城では、明をコンテストで優勝させる為に特訓中らしい。
帰って来た千里は、それを聞いて不思議がる。
単純な猛は、優勝してグラビアアイドルと付き合う為だと言うが、翔は、人前に出たがるタイプじゃないのにありえない、と否定。
そういえば巻き物を見てから応募したのだから、あの巻き物にコンテストに出る理由があるかもしれない。
そう考えた千里たちは、巻き物を見るために、猛の作戦に乗る事に。

故郷へ着いた優は、家のあった場所の前で昔を思い出そうとする。
ちょうどそこを通りかかった人に火事のことを尋ねると、息子がこの家の娘さんと同級生だと言う。

千里たちは腕相撲で時間を稼ぎながら、9時になるのを待っていた。
明には、9時ちょうどになると寝てしまう、という習性があるのだ。
そして、本当に眠ってしまった明から巻き物を取り上げる事に成功。
そこには、シングルマザーの母親が明が5歳のときに突然姿を消したこと、そんな母親を明が餓死寸前になるまで待ち続けていたことが記されていた。
コンテストとの関係がイマイチ分らない千里は、井上さんに電話してみることに。
すると、コンテストを勧めたのは井上さんだと判明。
お母さんを捜したい、と相談されたので、芸能人になってテレビで探してもらうか、探偵雇え!、と答えたらしい。
井上さん、アングラっぽいアームレスリングの大会で大男に勝利してマス‥。
今度は、何故自分を捨てた母親に会いたがるのか、を考える一同。
会って文句の一つも言いたいんじゃ?、見捨てた理由を聞きたいのかも?、といろんな意見が出るが、千里は、ただ純粋に会いたいだけなんじゃないか‥、と言う。
結局みんなで明の願いを叶えることに。

コンテストでは、特技披露とファッションチェックが大事らしい。
そこで、智がマジックを伝授する。
ちょうど帰って来た優はファッション担当だ。
千里と翔は明のお母さんを捜す。
千里親衛隊にも協力してもらい、必死に捜すが、手がかりは見つからなかった。
ついでに千里は風に会うために公園へ。
未完成だった新造の発明品を差し出して、完成させて欲しい、と風に頼む。
というのは口実で、本当は風に帰って来て欲しいのだ。
千里は家に戻ってくれるなら契約は破棄してもいい、とまで言って、風を説得する。
しかし風は、ホステスの子供となると自分のイメージが悪くなるから自分を認知しなかった、と頑な態度で新造を非難するばかり。
千里はそんな風に、あんたこそ真実を知るのが怖くて逃げているんじゃないの、と怒って行ってしまった。
翔も、親父そんな悪いやつじゃないと思う、とフォローをして千里を追い掛けて行った。

文句を言いながらも家事をこなしていた国土は、明に頼まれた応募用紙を出し忘れていたことに気付く。
みんな国土を責めるが、明は、そこまでして出たかったわけじゃない、と言う。
猛は思わず、コンテストに出て母ちゃんに会いたかったんだろう、と返すが、明は、そんなのでたらめだ、と言って出て行ってしまった。
奇跡が起きて、ろくでもない親でも変わってくれるんじゃないか、と期待していた猛はやりきれない様子だ。

智はサウナで二人きりになった際に、優に、沖縄旅行に行ってたなんて嘘だろ、と尋ねる。
優は誤魔化し、無断でバカンスに行ったから事務所に怒られ、明日からローカルテレビの『ちびっ子うた自慢大会』に特別審査員として出る事になってしまった、と言う。
智は、家でもカッコつけてどうすんだよ、と言い残して出て行ってしまった。

責任を感じた国土は、洗濯してぐちゃぐちゃになった応募用紙を復元。
志望動機に、「コンテストの日が母の誕生日なので、放送を見てくれるような気がして」と書かれていることを見つけて千里に知らせる。
誕生日は明日。
そんな都合良く出られるテレビ番組なんてないか‥、と思ったら、優が出るうた自慢大会があるではないか。
早速電話して、出場枠を1つ増やしてもらう。
次の問題は、どうやってその番組をお母さんに観てもらうか、だが、千里は何かひらめいたらしい。

一方風は、新造が自分を養子扱いにした理由を尋ねるため、響子に会いに行っていた。
新造が初めて風の存在を知ったのは、風が10歳の時。
母親が資金援助を頼みに来て、分かったらしい。
その後、風が15歳の時に母親は、突然風を預かってくれ、と言い出した。
当時母親が再婚しようとしていた相手が、子供嫌いで結婚をためらったのが原因だ。
自分はどちらからも疎まれていたんだな、と傷付く風。
響子は、新造氏はあなたを愛していらっしゃいました、と教えるが、風は、ならなんで養子にした、と声を荒げる。
養子にしたのは、母親の強い希望があったからだった。
大会社の社長に15歳の隠し子がいたとなると、騒ぎになるのは目に見えている。
母親は、そんな面倒な事に巻き込まれたくないから、養子として引き取って欲しい、と言ったそうだ。
新造氏はあなたを実の息子として認知できなかったことにひどく胸を痛めていた、と響子は話す。
風は複雑な表情で、千里に渡された未完成の発明品を見つめた。

明日の準備で暗くなってからやっと帰って来た千里を出迎えたのは、翔だった。
翔は、他人のためになんでそこまでするのか、と尋ねる。
すると千里は、新造にも同じ質問をしたことがある、と話し出した。
病の床に就きながらも、息子たちを想って『ミラクルスポットライト』を造っていた新造は、それが私の幸せだからだよ、と答えた。
千里は、そのときは全然ピンとこなかったけど、大蔵家に来て、優や智が変わって行くのを見ているうちに、一緒に嬉しくなって、幸せな気持ちになれた、と話す。
そして、明日の成功を月に祈った。

うた自慢大会当日、空にはメッセージの書かれた、『ミラクル』の飛行船が飛んでいる。
『大蔵明(旧姓・滝沢)君のお母さんへ。
今日放送する「ちびっ子うた自慢大会」を観て下さい!』
大会が始まり、ステージに登場した明は、歌ではなくマジックを披露する。
司会は戸惑うが、そこは優の一声で解決。
緊張する明を、猛がブラスバンドの指揮をして励まし、翔は『ミラクルスポットライト』を使ってステージを盛り上げる。
いつの間にか風が完成させて届けてくれたようだ。
最後の大業では、『お母さん、お誕生日おめでとう』の垂れ幕が。
智がすり替えたらしい。
ステージは大成功で、客席の後ろの方には明の母親の姿が。

帰り道、優は千里たちに、妹に会いに行ったことを打ち明けた。
15年前の火事の時、優の一家は、一度は全員助かった。
でも、優が大事にしていたぬいぐるみを取りに戻り、その優を助けるために両親が犠牲になったらしい。
僕が父さんと母さんを殺したんだ、と辛そうに話す優を見て、千里は、話してくれてありがとう、と言葉をかける。
翔は、お前のせいで両親が命を落としたんじゃない、両親のおかでげでお前が助かったんだ、と慰める。
智も、自分を責めるヒマがあったら、親の分までいい顔してみせろよ、と励ます。
千里は優の胸にこぶしを当てて、優の痛み、わたしたちがちゃんと受け取ったから、と言った。
そして、感動する優をみんなで囲んだ。

そこに、国土から連絡が入る。
明の母親から連絡があったというのだ。
国土は、みんな5時に帰るから会ってくれ、と伝えたようだ。
しかし明は、勝手な事しないで、僕は会う気ないから、と突っぱねる。
僕の気持ちなんてわからないくせに、と言う明。
猛は、ここにいるやつらはわかるよ、と優しく諭した。
明も納得したところで、響子が現れ、カーネーションを差し入れた。

その頃風は、時田に会いに行っていた。
風は、もうあなたの思うようにはさせませんよ、と宣戦布告をして去って行く。
そう言われた時田は、誰かに電話をし、例の件をそろそろ始める、と告げた。

8時40分。
城では、とっくに約束の時間が過ぎ、明も、自分が嫌でいなくなったのに来るわけない、と諦めようとする。
その時、電話が鳴った。
明の母親からだ。
明の母親は、元気そうで嬉しかった、と言うと、これから日本を発つことを告げる。
そして、ほんとにごめんね、じゃあね、そう言って切ろうとする。
猛は咄嗟に受話器を奪い、明はあんたにずっと会いたかったんだよ、顔ぐらい見せたっていいだろうがよ、と明に会ってくれるよう懇願する。
しかし明の母親は、明をお願いします、と言って電話を切ってしまった。
平静を装って、部屋に戻ろうとする明。
「強がる必要なんてないんだよ。
泣きたかったら泣けばいいじゃん。
腹が立つなら怒りなよ!
ここはあんたのうちなんだから。」
千里がそう言うと、猛が悔しい、といって泣き出した。
千里も、優も、智も、みんな泣いてしまう。
翔は1人、廊下に出て泣いていた。
すると、明は千里にカーネーションを差し出した。
誕生日じゃないけど?、と不思議がる千里に明は、母の日のプレゼントだと言った。
「ずるいよ。」
千里は明を抱き締めて、また泣いてしまった。

そこに、風と国土が登場。
何故かみんなが泣いているので、わけがわからず驚いている。
翔も戻って来て言い訳をしていると、ちょうど9時になり、明が立ったまま寝てしまった。
誰のために泣いたと思ってんだよ、と今度はみんなで大笑い。
笑ったり泣いたり忙しいやつらだなぁ、と言う風に、翔は、これからはお前も一緒じゃ、と言って小突く。
その時、明が寝ぼけて歩き出し、倒れそうになる。
咄嗟に明を支えた千里と翔が接近。
掃除をしていた国土は、知らずに後ろに下がって翔を押してしまい‥。
千里と翔はキスをしてしまった。
「あ~!!」
みんなの叫び声が響く。

セリフ集

辛い境遇を隠している彼らが、
家族にそれをさらけ出すことによって互いの絆を深めて行く。
そのために社長は、自分が嫌われてでも、
彼らが過去と向き合うきっかけを作ったんです。
 - 時田修司

こいつを使って、子供たちが持ってる輝きを、
少しでも引き出してやれたら最高なんだが。
 - 大蔵新造

奇跡でも起きるんじゃねえかと思ってたんだよ!
もし本当に優勝して親に会うことが出来たら、
ろくでもねえ親でも変わってくれるんじゃねえかと思ってよ!
 - 大蔵猛

そうやって誰かと一緒に笑ったり泣いたり出来るのって、
血の繋がりとか関係ないんじゃないかな?
 - 峯田千里

新造さん、みんな輝いてるよ!
 - 峯田千里

おい、何がごめんねだよ!
何がじゃあねだよ!
明はな、あんたにずっと会いたかったんだよ。
顔ぐらい見せたっていいだろうがよ!
おい、頼むよ!
頼むからさ、会ってやってくれよ!
こいつさ、あんたのために一生懸命頑張ったんだよ!
 - 大蔵猛


意見・感想など

  • 今回から優がスッピンになりましたが、誰も触れませんね(^^; - 管理人 2009-06-03 02:51:39

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