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解説

略称はSlith。
Avernum世界における亜人種の一種で、ヒト型の爬虫類。

特徴

長い尾をもち、二足歩行するトカゲ人間。
鱗のある外皮は火に強いが、寒さには弱い。
得意な武器は、Slith Spearと呼ばれる二叉の槍。呪文使いとしては、魔術師よりも僧侶に向いている。
名前にはSやTHなどの摩擦音が多い。人間語を話すときにも、S音が極端に強調された独特の訛りがある。
Avernum5からAvernum6の間に名前の表記法が変更されたようで、一部の人物を除き、名前の部分をつなぐハイフンがアポストロフになっている(例:Sss-Thsss→Sss'Thsss)。

歴史

本来は平和を好む穏やかな種族。
種族の出身地は、Avernumよりはるか下層の人間の知らない領域にあり、いまでも大部分はそこで暮らしているという。

それほど遠くはない、おそらく数世代ほど過去のある時期に、暴力を好む部族が現れた。
Sss-Thsss(Avernumに登場する同名の族長の先祖)に率いられた彼ら一族は、種族全体から追放され、真に平和な生き方を覚えるまで、という約束とともに、現在Avernumと呼ばれている洞窟に送られた。
そういった過去の約束を伝承として覚えているわずかなSlithたちが、少なくともAvernumの頃まではLost Bahssikavaと呼ばれる聖地で暮らしていた。

追放された部族はその数を増やし、強力な人型生物のいなかった*1洞窟での支配種族の一つとなる。ヒトが最初にAvernumに到達したときには、すでにかなりの数がそこで暮らしていた。
後から来た流刑者たちとSlithの間には壮絶な戦争が発生し、818年頃までは人間にとっての最大の脅威の一つだったが、人間に敵対していた部族の長のSss-Thsssが倒されてからは、人間と共存する道を選ぶものが増えた。

Sss-Thsssが倒されたあと、部族の一部はより深い階層の洞窟群に潜んで雌伏。大飢饉による人間の弱体化を機に、Slith Horde?となってAvernum北部に攻め込んできた。

社会

緩やかな部族制。思想・信条などを同じくする人々が集まって、新たな部族を創設することもある。
卵から孵ったばかりの状態では、普通のトカゲと外見も知能もほとんど変わらない。そのため、部族の幼生は共同の養育場にすべて集められ、Broodmotherと呼ばれる養育担当者の保護のもとで、知性を獲得してヒューマノイドとして生きられるようになるまで育てられる。
ときたま成体になったのちも知性を獲得できない者が出るが、そういった個体は適当な後見人の保護監督下で、農作業などの労働に従事することになる。

ゲーム上での扱い

ゲームにおいて登場するSlithには、主にNPCとしてとモンスターとしての2種類が存在する。
NPCとしてのSlithは、主にGnassに住まう部族のメンバー。Avernum2以降になると、人間の町の住人や旅人なども出てくる。
モンスターとしてのSlithは、主にEastern GalleryからCentral Seaにかけて分布する。大抵は戦士か僧侶で、ごくまれに魔術師がいる。
また、Avernum2以降、主人公の種族としてSlithが選べるようになっている。
最終更新:2011年06月14日 18:44

*1 Vahnataiはすでに冬眠中だった