無敵と謳われた城壁も砕け散り、今や豪奢な廃墟と化したイリオン。奴隷部隊は、駐屯地で待機していた非戦闘員や
イリオンで新たに解放された者達も加えて歓喜の渦に包まれていた。
虐げられるばかりだった自分達が手にした、初めての勝利―――それも間違いなく歴史に残るであろう大勝である。
<白龍皇帝>そして<紫眼の狼>という巨大な力と偉大なカリスマあってのこととはいえど、彼らは自分の手で剣を
執り、戦ったのだ。そして、堅牢なる風の都の城壁をも打ち砕き、今は勝利の美酒に酔い痴れている。
焼き立ての骨付き肉(俗に言う漫画肉である)や瑞々しい果実にかぶり付きつつ、葡萄酒をまるで浴びるような勢い
でガブ飲みする。
(フン。下品な宴だ…もっと品よく楽しめんのか、全く)
内心でそう悪態をつきながらも、海馬は不思議と悪い気分ではなかった。隣にいるエレフもいつになく楽しげだ。
「さあさ、アメジストス様も皇帝様も、ドンドン飲んでくだせえ!」
上機嫌で差し出される、杯を満たした葡萄酒。二人はグイっと景気よく飲み干す。その味わいは、胸に染みた。
「フン…悪くない。中々の品だ」
「へい。<ロレーヌ>っつって、知る者ぞ知る逸品でさあ」
「<ロレーヌ>か…歓びも哀しみも、全てを包み込むような味だな」
分かったようなことをのたまうエレフである。そうこうしている内に、どうぞどうぞと酒瓶が目の前に山と積まれて
いった。某アンチェインな人でもなければとても飲めないような量である。
「ちっ。こんなに飲めるか、バカ共め」
「まあ、そういうな。厚意でやってくれているんだ、ありがたいことじゃないか」
そう言いつつ、エレフは酒瓶に直接口を付けてラッパ飲みする。無茶な飲み方だったが、エレフは特に顔を赤くすら
していない。酒には相当強いようだ。
「フ…<紫眼の狼(アメジストス)>ならぬ<酒に酔わぬ者(アメティストス)>といったところだな、アル中め」
海馬の棘のある言葉もなんのその、エレフは次々に瓶を空にしていった。肝臓に優しくない男である。
「―――閣下。皇帝様」
「ん?」
目を向けると、そこにはオルフとシリウス。二人とも両手で抱きかかえるようにして、大きな包みを持っている。
「このような目出度い席で恐縮ですが…どうか、これを」
包みから取り出されたのは、束になった剣や槍だった。どれも泥や血に塗れ、汚れている。
「此度の戦いで、死んでいった者達の遺品です」
「…………それで、全部か?」
「はい…」
オルフとシリウスは沈痛な面持ちで俯く。遺品の数は、そう多くはない。精々が十人程度だろう。戦闘要員数百人の
内のたった十人と考えると、驚異的に少ない数字ではあった―――されど、十人。
彼らにもきっと、彼らの物語があった。
「どうか…悼んでやってください。お願いです」
海馬はそれを、無表情に見つめた。
(ちっ。オレの軍にいながら命を落とすなどとんだ間抜けだ。何故オレがそんな奴らのために冥福を祈らねばならん。
さっさとその薄汚いゴミを片付けろ!)
そう思った。だが実際に取った行動は、彼自身すら驚くようなものであった。海馬は酒瓶を手に取り、赤紫の液体を
遺品に注いだ。まるで、勝利の美酒を分け合うように。エレフも海馬に倣い、葡萄酒を振りかけていく。
「フン…オレ達が直々に注いでやった勝利の美酒だ。光栄に思え」
「よくぞ、勇敢に戦った―――冥府で、安らかに眠ってくれ」
主君達の労いの言葉に、オルフ達は鼻を啜り上げた。
「ありがとうございます…彼らも、喜んでくれることでしょう」
そして去っていく二人の姿を、海馬はどこか虚ろに見送った。
(オレは、どうしてしまった…?)
例え演技でも、あんな臭い三文芝居ができるような自分ではなかったはずだ。それに―――この遺品を見ていると、
確かに感じるのだ。僅かではあるが、自らの一部分を削り取られたような喪失感を。
「海馬」
エレフが、海馬の肩を軽く叩く。
「気にするなとは言わん。だが、気に病むな」
「フン、よく言えたものだ。私怨のために奴隷共を焚き付けた悪党が」
「そうだな…だが最近、分からなくなった」
「何だと?」
海馬は眉を顰めた。
「最初は確かに、アルカディアを滅ぼすために利用しているだけのつもりだった…だが今は、彼らを救ってやりたい
と―――そう、確かに思っているよ」
「…………」
「海馬。お前とて、同じではないのか?」
「下らん。オレにとっては奴らなど―――」
その時だった。
「き、き、きしゃまらあ、こんなことして、ただですむと思うのかぁ!今に風神(アネモス)の罰が下るぞぉ!」
捕えられていた神官―――そう、あの変態神官である―――が大声でわめき、話を遮られた。海馬は舌打ちし、
変態神官を睨み付ける。
「フン。ならば、その風神とやらは何故神官の貴様を助けんのだ?」
「ぐ…」
忌々しげに顔を歪める変態神官。海馬は彼に歩み寄り、その頭をぐりぐりと踏み付ける。
「ほぅら、このようなバチ当たりな男に、何故天罰の一つもない?ククク…どうやら風神様は、貴様を見捨てたよう
だな?下衆神官の末路としては、妥当なところか」
「ぎ、ぎ、ぎいいい…!殺してやる…殺してやるぞぉ、何が白龍皇帝だ!風神に仕える聖職者たる私にこのような
侮辱を…赦さん!赦さんぞぉ!…ゲブゥッ!」
今度はエレフが、横から変態神官の顔面を蹴り付ける。
「久しいな、変態…私を覚えているか?」
「うぐ…な、なんだ、お前はぁ…」
「…フン。覚えていないならいい。どっちにしろお前の人生の結末は何も変わらない。さあ、引っ立てろ!」
「はっ!」
主にイリオンで働かされていた奴隷達が、目を血走らせ(余程この変態に酷い目に遭わされたのだろう)神官を
連れていく―――しばらくして、肉を打ち据えるような音やグエとかギャアとかいう悲鳴が聴こえてきたが、海馬も
エレフもそれにはもはや気を留めない。
「フン―――あの下衆のせいで、折角の酒が不味くなったわ!」
海馬は椅子を引っ掴んでドカっと座り、ふんぞり返る。先程まで溜まっていた鬱憤が一気に噴き出したようだ。
「皇帝様ー!アメジストス様ー!」
「…ん?」
見ると。子供達が、手に手に花で作った冠や首飾りを持って駆け寄ってきていた。
「ほら、皇帝様のために、皆で作ってきたんだよ!」
「アメジストス様のもあるよ、ほら!」
にこにこ笑顔で差し出される、いい年した男にはとても似合わない品々。海馬は仏頂面で受け取り、エレフは苦笑い
しながら受け取った。
「そうだ!ソロルとフラーテルも、もうすぐ来るよ。二人で皇帝様達に、お歌を贈りたいんだって!」
「歌だと?」
海馬が怪訝な顔で聞き返そうとした時、件の二人がやってきた。
「貴様ら、歌など歌えたのか?」
「はい。ほんの手慰みですが、それでもよろしければ」
「構わん。聴いてやるから、やってみろ」
それでは、とフラーテルが竪琴を取り出す。ソロルはそっと目を閉じて、唇を開いた。
「はこにーわーをー…かたるーおーりのーなーかーで…きんだんのーきーかんにーてをくーわえてー…」
美しき竪琴の調べと、清らかな少女の歌声。それとは対照的にどこか退廃を感じさせる歌詞が、不思議とマッチして
いた。宴に興じていた者達も飲食を忘れ、しばしそれに聴き入る。
「ほぉ…」
「これは中々…」
海馬とエレフも、珍しく感心した様子である。やがて歌が終わると、一斉に拍手が巻き起こった。
「フン。まあ思ったよりも聴けたな。悪くはなかったぞ」
海馬にしてみれば、最上級の賛辞と言えよう。
「うむ。いい歌だった。特に妹がナイフを握って兄に詰め寄るシーンは圧巻だったな」
エレフも二人を褒める。フラーテルとソロルは顔を見合わせ、少しだけ得意そうに笑った。
―――この兄妹は後に吟遊詩人となり、二人の歌った白龍皇帝を称える詩は、後世に<カイバセイア>として伝わる
ことになるとか、ならないとか。それはともかく。
(…馴れ合いなど、反吐が出る)
(騒がしいのも、虫が好かん)
それでも海馬は。こういうのも悪くはないと思った。
―――その変化が、彼を強くするのか、それとも弱くするのか。今はまだ分からない。
イリオンで新たに解放された者達も加えて歓喜の渦に包まれていた。
虐げられるばかりだった自分達が手にした、初めての勝利―――それも間違いなく歴史に残るであろう大勝である。
<白龍皇帝>そして<紫眼の狼>という巨大な力と偉大なカリスマあってのこととはいえど、彼らは自分の手で剣を
執り、戦ったのだ。そして、堅牢なる風の都の城壁をも打ち砕き、今は勝利の美酒に酔い痴れている。
焼き立ての骨付き肉(俗に言う漫画肉である)や瑞々しい果実にかぶり付きつつ、葡萄酒をまるで浴びるような勢い
でガブ飲みする。
(フン。下品な宴だ…もっと品よく楽しめんのか、全く)
内心でそう悪態をつきながらも、海馬は不思議と悪い気分ではなかった。隣にいるエレフもいつになく楽しげだ。
「さあさ、アメジストス様も皇帝様も、ドンドン飲んでくだせえ!」
上機嫌で差し出される、杯を満たした葡萄酒。二人はグイっと景気よく飲み干す。その味わいは、胸に染みた。
「フン…悪くない。中々の品だ」
「へい。<ロレーヌ>っつって、知る者ぞ知る逸品でさあ」
「<ロレーヌ>か…歓びも哀しみも、全てを包み込むような味だな」
分かったようなことをのたまうエレフである。そうこうしている内に、どうぞどうぞと酒瓶が目の前に山と積まれて
いった。某アンチェインな人でもなければとても飲めないような量である。
「ちっ。こんなに飲めるか、バカ共め」
「まあ、そういうな。厚意でやってくれているんだ、ありがたいことじゃないか」
そう言いつつ、エレフは酒瓶に直接口を付けてラッパ飲みする。無茶な飲み方だったが、エレフは特に顔を赤くすら
していない。酒には相当強いようだ。
「フ…<紫眼の狼(アメジストス)>ならぬ<酒に酔わぬ者(アメティストス)>といったところだな、アル中め」
海馬の棘のある言葉もなんのその、エレフは次々に瓶を空にしていった。肝臓に優しくない男である。
「―――閣下。皇帝様」
「ん?」
目を向けると、そこにはオルフとシリウス。二人とも両手で抱きかかえるようにして、大きな包みを持っている。
「このような目出度い席で恐縮ですが…どうか、これを」
包みから取り出されたのは、束になった剣や槍だった。どれも泥や血に塗れ、汚れている。
「此度の戦いで、死んでいった者達の遺品です」
「…………それで、全部か?」
「はい…」
オルフとシリウスは沈痛な面持ちで俯く。遺品の数は、そう多くはない。精々が十人程度だろう。戦闘要員数百人の
内のたった十人と考えると、驚異的に少ない数字ではあった―――されど、十人。
彼らにもきっと、彼らの物語があった。
「どうか…悼んでやってください。お願いです」
海馬はそれを、無表情に見つめた。
(ちっ。オレの軍にいながら命を落とすなどとんだ間抜けだ。何故オレがそんな奴らのために冥福を祈らねばならん。
さっさとその薄汚いゴミを片付けろ!)
そう思った。だが実際に取った行動は、彼自身すら驚くようなものであった。海馬は酒瓶を手に取り、赤紫の液体を
遺品に注いだ。まるで、勝利の美酒を分け合うように。エレフも海馬に倣い、葡萄酒を振りかけていく。
「フン…オレ達が直々に注いでやった勝利の美酒だ。光栄に思え」
「よくぞ、勇敢に戦った―――冥府で、安らかに眠ってくれ」
主君達の労いの言葉に、オルフ達は鼻を啜り上げた。
「ありがとうございます…彼らも、喜んでくれることでしょう」
そして去っていく二人の姿を、海馬はどこか虚ろに見送った。
(オレは、どうしてしまった…?)
例え演技でも、あんな臭い三文芝居ができるような自分ではなかったはずだ。それに―――この遺品を見ていると、
確かに感じるのだ。僅かではあるが、自らの一部分を削り取られたような喪失感を。
「海馬」
エレフが、海馬の肩を軽く叩く。
「気にするなとは言わん。だが、気に病むな」
「フン、よく言えたものだ。私怨のために奴隷共を焚き付けた悪党が」
「そうだな…だが最近、分からなくなった」
「何だと?」
海馬は眉を顰めた。
「最初は確かに、アルカディアを滅ぼすために利用しているだけのつもりだった…だが今は、彼らを救ってやりたい
と―――そう、確かに思っているよ」
「…………」
「海馬。お前とて、同じではないのか?」
「下らん。オレにとっては奴らなど―――」
その時だった。
「き、き、きしゃまらあ、こんなことして、ただですむと思うのかぁ!今に風神(アネモス)の罰が下るぞぉ!」
捕えられていた神官―――そう、あの変態神官である―――が大声でわめき、話を遮られた。海馬は舌打ちし、
変態神官を睨み付ける。
「フン。ならば、その風神とやらは何故神官の貴様を助けんのだ?」
「ぐ…」
忌々しげに顔を歪める変態神官。海馬は彼に歩み寄り、その頭をぐりぐりと踏み付ける。
「ほぅら、このようなバチ当たりな男に、何故天罰の一つもない?ククク…どうやら風神様は、貴様を見捨てたよう
だな?下衆神官の末路としては、妥当なところか」
「ぎ、ぎ、ぎいいい…!殺してやる…殺してやるぞぉ、何が白龍皇帝だ!風神に仕える聖職者たる私にこのような
侮辱を…赦さん!赦さんぞぉ!…ゲブゥッ!」
今度はエレフが、横から変態神官の顔面を蹴り付ける。
「久しいな、変態…私を覚えているか?」
「うぐ…な、なんだ、お前はぁ…」
「…フン。覚えていないならいい。どっちにしろお前の人生の結末は何も変わらない。さあ、引っ立てろ!」
「はっ!」
主にイリオンで働かされていた奴隷達が、目を血走らせ(余程この変態に酷い目に遭わされたのだろう)神官を
連れていく―――しばらくして、肉を打ち据えるような音やグエとかギャアとかいう悲鳴が聴こえてきたが、海馬も
エレフもそれにはもはや気を留めない。
「フン―――あの下衆のせいで、折角の酒が不味くなったわ!」
海馬は椅子を引っ掴んでドカっと座り、ふんぞり返る。先程まで溜まっていた鬱憤が一気に噴き出したようだ。
「皇帝様ー!アメジストス様ー!」
「…ん?」
見ると。子供達が、手に手に花で作った冠や首飾りを持って駆け寄ってきていた。
「ほら、皇帝様のために、皆で作ってきたんだよ!」
「アメジストス様のもあるよ、ほら!」
にこにこ笑顔で差し出される、いい年した男にはとても似合わない品々。海馬は仏頂面で受け取り、エレフは苦笑い
しながら受け取った。
「そうだ!ソロルとフラーテルも、もうすぐ来るよ。二人で皇帝様達に、お歌を贈りたいんだって!」
「歌だと?」
海馬が怪訝な顔で聞き返そうとした時、件の二人がやってきた。
「貴様ら、歌など歌えたのか?」
「はい。ほんの手慰みですが、それでもよろしければ」
「構わん。聴いてやるから、やってみろ」
それでは、とフラーテルが竪琴を取り出す。ソロルはそっと目を閉じて、唇を開いた。
「はこにーわーをー…かたるーおーりのーなーかーで…きんだんのーきーかんにーてをくーわえてー…」
美しき竪琴の調べと、清らかな少女の歌声。それとは対照的にどこか退廃を感じさせる歌詞が、不思議とマッチして
いた。宴に興じていた者達も飲食を忘れ、しばしそれに聴き入る。
「ほぉ…」
「これは中々…」
海馬とエレフも、珍しく感心した様子である。やがて歌が終わると、一斉に拍手が巻き起こった。
「フン。まあ思ったよりも聴けたな。悪くはなかったぞ」
海馬にしてみれば、最上級の賛辞と言えよう。
「うむ。いい歌だった。特に妹がナイフを握って兄に詰め寄るシーンは圧巻だったな」
エレフも二人を褒める。フラーテルとソロルは顔を見合わせ、少しだけ得意そうに笑った。
―――この兄妹は後に吟遊詩人となり、二人の歌った白龍皇帝を称える詩は、後世に<カイバセイア>として伝わる
ことになるとか、ならないとか。それはともかく。
(…馴れ合いなど、反吐が出る)
(騒がしいのも、虫が好かん)
それでも海馬は。こういうのも悪くはないと思った。
―――その変化が、彼を強くするのか、それとも弱くするのか。今はまだ分からない。
エレフは部隊の面々との談笑に興じながらも、再び声を聴いていた。
(楽シソゥデナニヨリダ、エレフ)
(ダケド、ソレモ長クハ続カナィヨ)
(ォ前ハモゥジキ、コノ世デ最モォ前ヲ愛シテクレル女ヲ、ソノ手デ殺メル)
(慣レルコトナドナィ、失ゥ事ノ堪ェ難キ痛ミニヨッテ、ォ前ハ我ガ元ヘ堕チティク)
(ォ前ハ兄弟同士デ屠リ合ィ、母ヲ殺メルノダ)
聴こえない振りをした。気にしていない振りをした。
けれど、その声は、どこまでも彼の耳にこびり付いて離れない。
(楽シソゥデナニヨリダ、エレフ)
(ダケド、ソレモ長クハ続カナィヨ)
(ォ前ハモゥジキ、コノ世デ最モォ前ヲ愛シテクレル女ヲ、ソノ手デ殺メル)
(慣レルコトナドナィ、失ゥ事ノ堪ェ難キ痛ミニヨッテ、ォ前ハ我ガ元ヘ堕チティク)
(ォ前ハ兄弟同士デ屠リ合ィ、母ヲ殺メルノダ)
聴こえない振りをした。気にしていない振りをした。
けれど、その声は、どこまでも彼の耳にこびり付いて離れない。
―――後に<死せる英雄達の戦い>と称されることとなる、人の領域を超えた戦争の開幕まで、あと少し。
その死闘の果てに、彼は最悪の結末を迎えることとなる。
その死闘の果てに、彼は最悪の結末を迎えることとなる。