蒼星石23 - (2006/01/24 (火) 01:05:10) の1つ前との変更点
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授業終了後、JUMは蒼星石を未使用の教室に呼んでいた。<br>
理由は――別れ話を切り出すためだった。<br>
蝋燭垂らされたり縛られたり鞭打たれたり……そんな関係を望んでいたんじゃない。<br>
というかむしろ最近それはそれで快感に感じ始めているのが恐ろしい。<br>
J(……このまま畜生道に落ちるわけにはいかないんだ)<br>
苦渋の選択だった。だが、このままでは間違いなくヤバい。<br>
最近寝ても覚めても調教されているような気分だった。<br>
このままでは確実に……彼女無しではいられない身体になってしまう。</p>
<p>蒼「ジュン君待ったかい?」</p>
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そんなJUMの気分も知らず、嬉しそうな蒼星石が教室へと入ってきた。</p>
<p>J「蒼星石、実は大事な話があるぁふうん!!」</p>
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いきなり背後から抱き締められ、耳を甘噛みされて思わず声をあげてしまう。<br>
思いっきり恍惚なピンク色の声。長期の調教の賜物であった。</p>
<p>蒼「うんー?話ってなんの?」(はむはむ)</p>
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耳を貪る口は止まらない。いつも通り愉しそうである。<br>
っていうか胸当たってる。控え目ながら自己主張している。</p>
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J「ぁぁぁぁぁああん……そ、蒼星石ぃ、ぼ、ボクと別れてほしぃあぁん!!」</p>
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舐られるだけでこの反応。自分でも異様だとしか思えない。<br>
だが、本当に過剰なまでの快感が耳から与えられている。</p>
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蒼「……僕と、別れるの?嫌いになったの?」(ぴちゃぴちゃ)</p>
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寂しそうに耳元で呟く。少し胸が痛む。でも甘噛みはやめてくれない。</p>
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J「嫌いになんてならないさぁぁぁぁぁぁふぅ。で、でもこんなの僕はいいいイヤああああ!!」</p>
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少しだけ強く噛まれる。痛みと同時に更なる快感が押し寄せる。<br>
こ、これはダメです。キモチ良すぎてどうにかなってしまいそうです。</p>
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蒼「……そっか。もう僕のことなんてどうでもいいんだね」(かみかみ)</p>
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J「ち、違うんだ。でももっと僕は普通に、付き合いたいんだよ」</p>
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蒼「迷惑、だったよね……こんな僕みたいな子につきまとわれて」</p>
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ああああああヤバイ、これはヤバイ。逝ってしまいそうです。</p>
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J「そ、そんなことはなああああ良い、キモチ良すぎてああああああ」</p>
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蒼「はむはむ……今まで、ごめんね。バイバイ、ジュン君」</p>
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J「ああああああもっと、もっとあああああああああ!!」</p>
<p>当初の目的を忘れて、僕は快感に喘ぐだけだった。<br>
もう何を言っているのか、何が聞こえているのかもわからない。<br>
理性なんてどこかにトンでいて、このまま与えられる快感を。</p>
<p>蒼「じゃあ、帰るよ」<br>
J「え?ちょ」</p>
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急に遠ざかっていく暖かな感触。蒼星石が離れている。<br>
この身体にやり切れないもやもやを残して、彼女は冷たい言葉を吐く。</p>
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蒼「僕たちはもう何も関係ない、只のクラスメートだから」<br>
J「あ……ま、待って。蒼星石、蒼星石!!」<br>
蒼「……何?桜田君」<br>
J「ぼ……僕が間違っていた。間違いに気付いたんだ!!」</p>
<p>蕩けていた。もう何がなんだかわからない。<br>
ただ、今脳内を占めているのは快楽のことだけ。</p>
<p>J「お、お願いします。僕が悪かったですから」</p>
<p>蒼「悪かったから、なに?」</p>
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愉しそうな笑顔。まるでこうなることなど最初からわかっていたかのように。<br>
そして、それに抗うことなどできようはずもなかった。</p>
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J「つ、続きをお願いします!!見捨てないでください!!」</p>
<p>
なんで謝っているのか。ただ、それが離れていってしまうのが怖くて。<br>
それを聞いた彼女は、にっこりと微笑んでくれた。<br>
……ああ、もう逃げられない。Mでも犬でも、どうでもいいやあ。<br>
さようなら、僕の理性。こんにちわ、全てを受け入れた自分。<br>
END</p>
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