Bascinet
原初の混沌
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この案だめだな。
原初の混沌 Chaos of Origin
原初の混沌は多くの神を産み出す源流となった、混じり合った力の源である。上と下はなかったので空と大地もなかった。薄闇と薄明かりが入り乱れていて、色と光はまだ存在しなかった。
世界がまだ誕生していないころ、そして原初の混沌もなかったころ、無からポルシスという神が生まれた。ポルシスには二つの顔、四本の腕、四本の足があり、半分をケイオス、もう半分をアンヴィアロスといった。
ケイオスもアンヴィアロスも、自分一人では淋しかったので、お互いに、他の何かを作ろうと考えた。ケイオスは自分の部分から作り出すことを考え、アンヴィアロスは無から何かを引き出そうと考えた。
アンヴィアロスは無から巨大なちからを導きだし、これを役立てようと考えた。しかし“何もない”ところから“何か”を取り出してしまったので、二人であるポルシスは無の穴に引きずり込まれそうになった。
辛うじて助かったものの、気が付くとアンヴィアロスしかいなくなっていたし、世界は薄闇に包まれていた。ケイオスが無に飲み込まれ、その結果、世界は漠然と産み出された。アンヴィアロスはこれを混沌と名付けた。