【詳細】
フォース「AVALON」の副隊長の一人、エミリアがHG「ZGMF-X56S インパルス」をベースにカスタムした
ガンプラ。
「アルク」という機体名はフランス語で弓を意味し、射撃技術に自身のあるエミリアはその言葉から機体の方向性をイメージし、
その結果空戦、射撃能力と加速力に優れたセットアップが施されている。
兄弟機であり、同フォースの副隊長の片割れ、カルナの
AGMF-X56S/l インパルスガンダムランシエとの連携戦闘を前提としたカスタマイズが行われている。
アルクとランシエは共通して宇宙戦、陸戦に対応した基本能力を備え、原型機であるインパルスと同じく合体機構を有するが、
その機構は簡略化されており、上半身とコクピットで構成するチェストコアフライヤーと、
下半身を構成するレッグフライヤーへ分離することが可能。
オミットされたもののシルエットシステムはその概念を継承し、同型機であることを利用しランシエのレッグフライヤーとパーツを交換することで性能特性を変化させることも可能となっている。
なおアルクとランシエの合体が行われるとランシエ側の格闘能力と最高速に優れたセットアップに切り替わり、
アルクライフルは軽量ながら頑強な構造の砲身を打撃武器として使用することとなる。
合体状態では「インパルスガンダムアルクランシエ」と呼称される。
武装のアルクライフルはブラストインパルスのケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲を携帯する、というコンセプトのもとビルドされ、
あらゆる射程に対応し、対艦攻撃としても有効な高出力のビームを発射する。
サイドアーマーにはビームキャノンを内蔵し、レッグフライヤーへの分離時は武器として機能する。
ちなみにコクピットがチェストコアフライヤー側にあるため、レッグフライヤーはチェストコアフライヤー側からフォーメーションパターンを指示し、
対応した連携機動を自律的に行うようにプログラムされている。
外伝作品の「ビルドダイバーズブレイク」にも登場。
完成直後の性能を確かめるための模擬戦をフォース「アイン・ソフ・オウル」のリーダー、アインソフの
GN-011Z ガンダムザラキエルと行っている。
【余談】
キットはランシエと同時発売。HGインパルスをベースに、頭部アンテナや肩パーツ等新規パーツで構成される。
アルクとランシエはコクピットがどちらであるかで合体後の名称が異なることがHGの説明書の記載で判明し、
アルクメインの場合は「アルクランシエ」、ランシエメインの場合は「ランシエアルク」となる。
ちなみにビルダー兼ファイターであるエミリアとカルナだが、機体名はエミリアの意見が通るなど力関係ではエミリアの方が上である模様。
両者ともインパルスのカスタム機を操縦する前は隊長のAGE好きに触発されたのかクランシェカスタムをベースとしたガンプラを使用しており、
第七機甲師団とのバトルでは破損したためお互いの無事なパーツを組み上げてニコイチで1機のガンプラに補修したことがあり、
お互いのパーツをスワップする機体特性はこの経験を生かしてより発展させたものと思われる。
原典ではAGE-2を解析して量産しようとした機体がクランシェであり、副隊長の二人がクランシェカスタムを使用するのはそのつながりか。
形式番号がインパルスを始めとした「ZGMF」シリーズから「AGMF」に地味な変更がされているが、
ZGMFは「Zero - Gravity Maneuver Fighter」、「無重力下用機動戦闘機」の頭文字を取ったもののようなので、Aは所属フォースである「AVALON」のAを取ったものかもしれない。
そういえば合体形態の「アルクランシエ」、かつての愛機は「クランシェカスタム」……
最終更新:2020年08月21日 20:05