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~第一話 あらすじ~
俺には、夢があるんだ。
いつかビッグな歌い手になって、最高の姫と出会う。
そんな夢を抱いてロスサントスへ降り立った俺。
近くで見ると少々しわが目立つかもしれないが、遠くから見ればかなりのイケメンだ。
順風満帆な人生の始まり―になるはずだった。
最初に出会った"ハヤシエル マクト"という兄貴とカフェへ向かう途中、バイク事故で死亡。
俺だけ置いていかれた。
その後、"ビッグザ麻婆"という男に俺の夢を語ったところ、
「じゃあ歌ってみろ」
と言われたので、道端で「てんどんまんの歌」を熱唱。
すると「今度うちのカフェで麻婆を食わせてやる」
という約束を取り付けた。
夢への第一歩だ。
…たぶん。
夢を叶えるには金が必要だ。
あと姫をナンパしやすそうだ。
そんな理由でタクシー運転手を目指したものの、街をさまよい続け、気づけば雨の中でひとり立ち尽くしていた。
心が折れた俺は、メンタルケアをしてもらいに病院にバイクで突撃し、意図せず病院を破壊してまわった。
医者には追い返された。
その後、なぜかゆるゆる面接を一発で突破し、無事タクシー会社に入社。
だがタクシーの乗り方がわからなかった。
困り果てて先輩に連絡すると、
「いい話がある。危ない話じゃない」
と言われる。
危ない話の入り方だった。
そこで出会ったのが、親切な"弾田烏兎"の兄貴。ダウトと呼んでくれと言われた。
兄貴と謎解きをしていたらトンネルのど真ん中でガソリン切れを起こした。
探偵"シロヤ・レイトン"に救援を頼むも、どうやら彼も事故ったらしい。
結果、男二人で一時間以上トンネルに閉じ込められた。
その間、兄貴からやたらしょっぱい塩とマーヤクを渡される。
本当に間違えて一袋なめた。
すごくストレスが回復した。
あと暇過ぎて苦手なハンバーガーの具材を聞いた。パクチーらしい。
そんな苦難を乗り越えた俺に、兄貴は言った。
「可愛い姫のいる場所に連れて行ってやる」
そして運命のカフェへ―。
その途中で俺はドタイプだった "相楽つぐみ"姫と、人間になりたいという純粋な恐竜"タカオ・シンジ・ラレナイ"に出会った。
当然ナンパした。
だが。
それが俺の終わりの始まりだった。
…気づけば俺は、姫の「犬」になっていた。
彼女は"おもしれー女"ならぬ、"おそろしー女"だったのだ。
警察には目をつけられた。
そして純粋な恐竜を売った。
かわいそうだった。
本当にかわいそうだった。
そして俺は…。
あんなに親切にしてくれたダウトの兄貴のことを、サツに喋っちまった。
最低だ。
本当に最低だ。
兄貴は何も知らねぇ俺に声をかけてくれた。
なのに俺は、自分を守るために兄貴を売った。
「お前は巻き込まれただけだ」
そう言われた。
だけど、そんな言葉で全部が許されるわけじゃねぇ。
それでも―
それでも俺には、諦められないものがある。
歌で成り上がる。
ビッグになって。
いつか誰もが俺の名前を知る。
だから俺は前に進むしかねぇんだ。
たとえどれだけ情けなくても。
たとえどれだけカッコ悪くても。
だって俺には―
夢があるんだ。
こうしてロスサントス一日目は終わった。
ビッグな歌い手になる夢。
理想の姫と出会う夢。
果たして俺は夢を叶えられるのだろうか。
そしてなぜか街では、
「ポンコツキザ」
と呼ばれているらしい。
確かに、姫を乗せてナビもまともに見れなかったり、
華麗なる大・横・転もしたが…。
俺にはまだ、その理由がわからない。🚕💨
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