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空言の海 - (2024/01/07 (日) 02:11:18) のソース

**&ruby(むなごと){空言}の海 / 音々

例え悲しみと空言の海を
抱えたまま逃げ道を探しても
雨は降り続き&ruby(あふ){溢}れそうに満ちて
足取りはもう&ruby(ゆる){緩}んでしまう

&ruby(ひから){干涸}びた 涙の軌跡
&ruby(こぼ){零}れ落ちてしまうの
私を揺り動かさないで

重たい&ruby(からだ){躰}を持て余し
どこまでも行ける自由を&ruby(うらや){羨}む
波立つ&ruby(かい){戒}

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***Long ver.
例え悲しみと空言の海を
抱えたまま逃げ道を探しても
雨は降り続き&ruby(あふ){溢}れそうに満ちて
足取りはもう&ruby(ゆる){緩}んでしまう

&ruby(ひから){干涸}びた涙の軌跡
&ruby(こぼ){零}れ落ちてしまうの
私を揺り動かさないで

重たい&ruby(からだ){躰}を持て余し
どこまでも行ける自由を&ruby(うらや){羨}む
波立つ&ruby(かい){戒}

動けないままの私ごと繋ぐ
囲いの中に海を住まわせて
ぼろぼろの壁に強がりの砂を
塗りこめて造り上げたシェルター

ここだけは大丈夫
誰もいない
誰も&ruby(みなも){水面}に触れられないはずなのに

遠くの誰かの声に震え抑える腕は
泳げもしないのに波&ruby(か){掻}き濡れる

それでも水は溢れ出した

流れを止められない腕はもがき
&ruby(もろ){脆}い壁など砕いてしまった
そして光が射して溢れ

重たい躰を持て余し
どこまでも行ける自由を羨む
波立つ戒
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