麒麟立志伝⑮
エルセリア歴X56年。
聖地レフィリアに、黒騎士団侵攻の情報が入ったのは夏頃である。
聖地レフィリアに、黒騎士団侵攻の情報が入ったのは夏頃である。
各地の傭兵が一同に会し、またこれまで全容の掴めなかった教団の常備軍がお披露目となった。
なるほど、聖軍とは言い得て妙だ。傭兵たちは思う。
白を基調とした教団兵は、盾やマントに十字の紋章が施され、まさしく正統教義の盾を体現していた。
気になったのは、いささか装備が前時代的に思える事か。刺付きのメイスやら、珍しいものを多く所持している。
どうやら教会の修道女も戦地に赴くらしい。荒くれ共から見れば、その姿は眩しすぎるくらいだ。
その瞳には一切の曇り無し。絶対なる神の僕として、何よりもの証明であろう。
気になったのは、いささか装備が前時代的に思える事か。刺付きのメイスやら、珍しいものを多く所持している。
どうやら教会の修道女も戦地に赴くらしい。荒くれ共から見れば、その姿は眩しすぎるくらいだ。
その瞳には一切の曇り無し。絶対なる神の僕として、何よりもの証明であろう。
出発の前々日ごろ。傭兵たちは皆、聖女の洗礼を受けることとなった。
これをちゃんと受けておかないと、いざ戦場に赴いた際に不都合が起きるのだという。
KIRINは意味が飲み込めなかったが、他の傭兵に混ざって洗礼を受けた。
これをちゃんと受けておかないと、いざ戦場に赴いた際に不都合が起きるのだという。
KIRINは意味が飲み込めなかったが、他の傭兵に混ざって洗礼を受けた。
出兵当日、筆頭枢機卿"御坂美琴"より演説があった。
女だてらに騎士鎧に身を包んだその姿は、戦乙女"ジャンヌ・ダルク"といったところか。
女だてらに騎士鎧に身を包んだその姿は、戦乙女"ジャンヌ・ダルク"といったところか。
「騎士たちよ、剣を掲げよ!
我々こそが正統教義の剣だ!
聖女レフィリアの加護と共にいざゆかん!」
我々こそが正統教義の剣だ!
聖女レフィリアの加護と共にいざゆかん!」
他にも色々と演説をしていたが、KIRINには言っている事の大半がよく分からなかった。
それは他の傭兵たちも同じようで、割れんばかりの歓声を上げる正規軍とは、明らかに温度差があった。
それでも彼らは戦地へ赴く。場所は極北の聖領、エンジェルレスト。
運命は転がり始めた。
それは他の傭兵たちも同じようで、割れんばかりの歓声を上げる正規軍とは、明らかに温度差があった。
それでも彼らは戦地へ赴く。場所は極北の聖領、エンジェルレスト。
運命は転がり始めた。
彼の運命も、そしてなによりKIRIN自身の運命も。
麒麟立志伝⑮ (7/18 03:13)
文章:KIRIN
文章:KIRIN