麒麟立志伝⑯
その地名の由来は、神話時代に聖女の使いが休息場所としていた伝承から”エンジェルレスト”の名が付いた。
もともと旅人の往来により発展した町で、町の中心部には上記の伝承の象徴として、広場には天使の像が置かれている。
東側は広大な草原が広がり、夕焼けに照らされた光景はため息が出るほど美しい。
その東側に黒騎士団が陣取っているとの報告があった。
もともと旅人の往来により発展した町で、町の中心部には上記の伝承の象徴として、広場には天使の像が置かれている。
東側は広大な草原が広がり、夕焼けに照らされた光景はため息が出るほど美しい。
その東側に黒騎士団が陣取っているとの報告があった。
斥候の帰りは、予定よりずっと早かった。
街の中心部まで戦場になるとは考えにくかったが、念のため教団側は住民を避難させ、また町の象徴であった天使像を、レフィリア本部で保管することにした。
とても天使が休憩できる状態ではなかったのだろう。
街の中心部まで戦場になるとは考えにくかったが、念のため教団側は住民を避難させ、また町の象徴であった天使像を、レフィリア本部で保管することにした。
とても天使が休憩できる状態ではなかったのだろう。
前線で命令を待っていた傭兵部隊だが、後方より修道女たちの歌が聞こえた。
KIRINもまたその歌を聴いていたが、なんとなく気分が高揚したような不思議な心持ちである。
だが、周りを見渡すと何やら頭を抱えている者もチラホラいるようだ。
これは後で知ったことだが、この修道女たちの歌は、神に仇なす者を拒絶する歌であったらしい。
聖女の洗礼を受ける必要があったのは、このことが理由なのかもしれない。
KIRINもまたその歌を聴いていたが、なんとなく気分が高揚したような不思議な心持ちである。
だが、周りを見渡すと何やら頭を抱えている者もチラホラいるようだ。
これは後で知ったことだが、この修道女たちの歌は、神に仇なす者を拒絶する歌であったらしい。
聖女の洗礼を受ける必要があったのは、このことが理由なのかもしれない。
「歩兵隊、進め!」
指揮官の声に従い、一斉に歩き始める。
筆頭枢機卿の御坂は、今回はあくまで前線の指揮官ではなくその監査役として召集されたようだ。
前線の軍容を見ると、聖軍の白と傭兵たちの雑色が混ざったなんとも異様な光景である。
KIRINは相変わらず慣れてないのか、足取りが重く感じられる。
筆頭枢機卿の御坂は、今回はあくまで前線の指揮官ではなくその監査役として召集されたようだ。
前線の軍容を見ると、聖軍の白と傭兵たちの雑色が混ざったなんとも異様な光景である。
KIRINは相変わらず慣れてないのか、足取りが重く感じられる。
すると、いよいよ東側から黒騎士団と思われる軍勢が姿を現した。
KIRINは思わずこう呟く。
KIRINは思わずこう呟く。
「黒い…壁だ……」
歩兵隊も騎兵隊も一様に黒く塗りつぶされた甲冑を身にまとい、グラフォートの象徴である獅子の紋章が描かれた陣旗が揺れている。
騎兵隊の馬はKIRINの知っているそれより一回り大きく、それにまたがる黒騎士はピクリとも動かないにも関わらず、強烈なプレッシャーを放つ。
これが幾重にも重なり、文字通り黒い壁となって見えるのだ。
騎兵隊の馬はKIRINの知っているそれより一回り大きく、それにまたがる黒騎士はピクリとも動かないにも関わらず、強烈なプレッシャーを放つ。
これが幾重にも重なり、文字通り黒い壁となって見えるのだ。
両軍の歩兵の距離が50歩まで近づいた瞬間、弓兵たちは一斉に矢をつがえ敵陣へと放った。
傭兵たちの雄叫びと共に、いよいよ両軍がぶつかる事となる。
傭兵たちの雄叫びと共に、いよいよ両軍がぶつかる事となる。
麒麟立志伝⑯ (7/29 19:11)
文章:KIRIN
文章:KIRIN