麒麟立志伝⑥
王都近辺で盗みを働いていたジェノシードの盗賊団であったが、突如として行われた一斉摘発によりその存在が危ういものとなった。
エルセリア歴X54年,夏。
その日朝早く起きたKIRINは、1階の騒がしい物音に気付く。
こっそりと様子を見に行くと、王国の官僚らしき男と盗賊の頭領が何か言い争いになっていた。
さらにその横では、兵士らしき男たちが手当たり次第に家具やら金目のものを物色し、接収していく。
ただ事でないことに気付いたKIRINは、見つからないよう2階へと戻り荷造りを始めた。
その日朝早く起きたKIRINは、1階の騒がしい物音に気付く。
こっそりと様子を見に行くと、王国の官僚らしき男と盗賊の頭領が何か言い争いになっていた。
さらにその横では、兵士らしき男たちが手当たり次第に家具やら金目のものを物色し、接収していく。
ただ事でないことに気付いたKIRINは、見つからないよう2階へと戻り荷造りを始めた。
兵士たちが2階まで上がってきたら、自分もおしまいだ。
KIRINは手短に用意を済ませる。
盗みで得た金銭。
なけなしの食糧。
得物。脅しの道具であったが、今後も役に立つかもしれない。
KIRINは手短に用意を済ませる。
盗みで得た金銭。
なけなしの食糧。
得物。脅しの道具であったが、今後も役に立つかもしれない。
そして2階の窓をあける。風は、快晴の青空の中気持ちよく部屋に吹き抜ける。
KIRINは人がいないことを確認し、屋根まで上ったのち、騒ぎになっている入口とは反対側に飛び降りた。
怪しい物音に気付いた兵士が駆け付けるものの、もうそこには誰もいない。
KIRINは人がいないことを確認し、屋根まで上ったのち、騒ぎになっている入口とは反対側に飛び降りた。
怪しい物音に気付いた兵士が駆け付けるものの、もうそこには誰もいない。
「案外ここも長く居られたな……とはいえ、やっぱり荒くれ稼業は自分には合わないさね。」
そんな都合のいいことを言いながら、KIRINは再び流浪の旅へ。
そんな都合のいいことを言いながら、KIRINは再び流浪の旅へ。
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シェアルース聖騎士団で起こったクーデター、「聖騎士革命」は成功裏に終わった。まるで申し合わせたように政権が塗り替えられていく様は、世界情勢に衝撃を与える。
元老院の議院のほとんどは投獄・処刑された。何人かの助命された議員は、今回のクーデターの内応者である見方が強い。
元老院の議院のほとんどは投獄・処刑された。何人かの助命された議員は、今回のクーデターの内応者である見方が強い。
あくる日の昼。元・元老院本部のあった場所には多くの騎士が集まっていた。
中心にある壇上へ向かう今回のクーデーターの指導者"α"を、一人の男が駆け寄る。聖騎士"瀞太"である。
中心にある壇上へ向かう今回のクーデーターの指導者"α"を、一人の男が駆け寄る。聖騎士"瀞太"である。
「α卿…まずはおめでとうございます。」
αは黙ってお微笑む。
「しかし、グリニアが黙っておりませんぞ?今回の革命を、奴らは中央進出の好機と考えているのでは……。」
「老害どもが怠っていた軍備を進めるさ。やがて訪れるであろう乱世に、中立主義はもはや通用しない。」
αは黙ってお微笑む。
「しかし、グリニアが黙っておりませんぞ?今回の革命を、奴らは中央進出の好機と考えているのでは……。」
「老害どもが怠っていた軍備を進めるさ。やがて訪れるであろう乱世に、中立主義はもはや通用しない。」
壇上に上がったαに大歓声が応える。αは力強く演説を行う。
「同志たちよ、聞け!腐敗し尽くしていた議会政権は、我らの力によって倒れた!
神はこの聖戦(ジハード)を見ておられる!我らこそが、聖領における護国の聖剣となるのだ!」
神はこの聖戦(ジハード)を見ておられる!我らこそが、聖領における護国の聖剣となるのだ!」
麒麟立志伝⑥ (3/17 06:57)
文章:KIRIN
文章:KIRIN