多良間村
(たらまそん)は、
沖縄県の宮古島地域にあり、宮古郡(みやこぐん)に属する村である。
概要
多良間村は、宮古島と石垣島の中間に位置し、多良間島と水納島の2島からなる「日本で最も美しい村」連合加盟の自治体である。琉球風水に基づき構築されたフクギ並木が囲む集落は、沖縄の原風景を今に伝え、国の重要無形民俗文化財「八月踊り」などの伝統文化が色濃く息づいている。基幹産業はサトウキビ栽培と畜産業であり、平坦な島内に広がる牧歌的な風景と、透明度抜群の「多良間ブルー」の海が訪れる者を魅了する。観光地化されすぎていない素朴な島時間の中で、星空保護区級の夜空や豊かな自然、そして地域共同体の絆が大切に守り続けられている稀有な場所である。
基本情報
- 面積: 約22.00km2
- 人口: 約990人(2025年12月現在の推計)
- 人口密度: 約45.0人/km2(2025年12月現在の推計)
- 隣接市町村:宮古島市
観光情報
現地へのアクセス
飛行機で
村内にある多良間空港(かりゆす多良間空港)(たらまくうこう、Tarama Airport、IATA:TRA)を利用する。以下の便が運行されている。
- 宮古~多良間:日本航空(JAL)系列の琉球エアコミューター(RAC)
による運行で、所要約25分、目安運賃(片道)8000~14000円。1日2往復運行。
- 石垣~多良間:第一航空
による運行で、所要約25分、目安運賃(片道)14000円。月・土曜のみ1日1往復運行。整備のための運休などが多いので確認すること。
船で
宮古島市の平良港から多良間島の間に
多良間海運
が「フェリーたらまIII」を運行している。宮古島発の便は平良港9:00発→多良間11:00頃着。多良間発の便は、多良間13:00→平良港15:00。運賃は大人片道2510円、往復4770円。日曜日は運休するので注意(変更になる場合もあるのでHPなど確認のこと)。車両を載せることもできる。
多良間島には北側の「前泊港」と南側の「普天間港」の2つの港がある。通常は集落に近い前泊港が利用されるが、海上のしけや風向きなどの当日の海況判断によってフェリーの発着港が使い分けられる。
村内のアクセス
バスで
- 空港~役場~夢パティオたらま:1日2往復で飛行機に合わせて運行。1乗車400円。空港~役場の所要20分。
- 港(前泊港または普天間港)~役場~夢パティオたらま:1日1往復でフェリーに合わせて運行。1乗車200円。港~役場の所要30分。フェリーの発着する港に合わせて前泊港または普天間港から運行される。
車で
多良間島は周囲約20kmと比較的大きな島で、路線バスも限られているため、レンタカーが最も推奨される移動手段である。軽自動車のレンタル料金は1日5000円~が目安である。島内の宿泊施設がレンタカーやレンタサイクルなどを運営している場合が多い。
なお、島内にタクシーは走っていない。
自転車で
島内にはレンタサイクルもあり、比較的平坦な島であるため、自転車で島内を巡ることもできる。体力が必要であるが、値段はレンタカーよりも安い。自転車の1日レンタルは1100円程度が目安。こちらも島内の宿泊施設などがレンタサイクルを運営している。
歩いて
島を1周は距離が約20kmあるので、市街地付近を除いて、歩いて巡るのは難しい。前述のレンタカーやレンタサイクルなどを活用してめぐるのがよい。
観光名所
八重山遠見台
(紹介P)
17世紀に八重山諸島を往来する船や異国船を監視するために築かれた、琉球石灰岩による石積みの遠見台である。隣接する高さ18メートルの現代の展望台からは、360度のパノラマで島内や天候次第で石垣島まで見渡せる。周辺は自然公園として整備されており、百数十種類の植物が楽しめる景勝地となっている。
塩川御嶽の植物群落とフクギ並木
(紹介P)
御嶽の周囲をアカギやリュウキュウコクタンなどの巨木が覆う、国の天然記念物に指定された神聖な森である。参道には約650メートルにわたって見事なフクギ並木が続き、かつての防風林としての役割を今に伝えている。島の人々が古くから信仰の対象として大切に守り続けてきた、厳かな雰囲気漂うスポットである。
ウプメーカー(土原豊見親春源の墓)
(紹介P)
18世紀初頭に造営された多良間の開拓の祖・土原豊見親春源の墓で、宮古五大墳墓の一つに数えられる。石造りの精巧なアーチ門と屋根型の石積み墓が特徴で、当時の卓越した石工技術を現代に伝えている。沖縄の伝統的な葬具である「龕(がん)」に似た独特の形状をしており、県の史跡にも指定されている。
ピィ゜トゥマタウガム゜
(紹介P)
国の重要無形民俗文化財「八月踊り」のうち、塩川集落による奉納踊りが行われる神聖な広場である。中央には演舞のための舞台があり、東側には神を祀る祠が安置され、祭事の際には祈りが捧げられる。普段は緑豊かな大木に囲まれた静寂な空間であり、島の伝統文化と信仰が息づく重要な場所である。
ふるさと民俗学習館
(紹介P)
多良間村の歴史や文化を学べる施設で、国指定重要無形民俗文化財「八月踊り」の衣装や台本が展示されている。かつての戸籍にあたる「惣頭帳」などの貴重な古文書も収蔵されており、島の成り立ちを深く知ることができる。観光客だけでなく地元の子供たちの学習の場としても活用されている。(料金:大人200円、小中学生100円)
体験スポット
ふる里海浜公園
(紹介P)
島の北側に位置し、正面に水納島を望むことができる、真っ白な砂浜と透明度の高い海が魅力の公園である。波が穏やかで遠浅なため、海水浴やシュノーケリングを安心して楽しめる家族連れに人気のスポットとなっている。シャワーやトイレ、東屋などの設備が充実しており、キャンプや夕日の鑑賞にも最適である。
レストラン
お食事処&居酒屋 凪
多良間村の特産品である「多良間牛」を使用した牛汁や牛そば、タコライスなどを味わえるアットホームな飲食店である。ランチタイムはボリューム満点の定食メニューが中心で、夜は島酒を片手に地元の旬の料理を楽しめる居酒屋として賑わう。店舗はマリンレジャーを営む「多良間アクティブ大浜」に併設されており、観光客から地元住民まで幅広く親しまれている。(予算:ランチ 1,000円〜1,500円程度 / 夜 2,000円〜4,000円程度)
宿泊施設
夢パティオたらま
赤瓦屋根のコテージ風な建物が特徴的な、村営の宿泊・交流施設である。全室にバス・トイレや冷暖房が完備されており、離島にいながら清潔で快適なプライベート空間を確保することができる。レストランや会議室も併設されており、観光の拠点としてはもちろん、ビジネスや合宿など幅広い用途で利用されている。(予算:1泊朝食付 6,600円〜/1泊2食付 8,250円〜(時期や人数により変動))
イベント
多良間八月踊り
(紹介P)
17世紀の「人頭税」完納を祝う報告祭を起源とする、国指定重要無形民俗文化財の壮大な伝統行事である。仲筋と塩川の2つの集落でそれぞれ古式ゆかしい組踊や狂言、民俗踊りが3日間にわたって奉納される。島の歴史や信仰が凝縮された華やかな舞台は、多くの観客を魅了し、多良間島が一年で最も活気づく瞬間である。(開催時期:旧暦の8月8日から8月10日の3日間(例年9月頃))
最終更新:2026年01月16日 07:04