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南大東村


南大東村(みなみだいとうそん)は、沖縄県本島周辺離島地域にあり、島尻郡(しまじりぐん)に属する村である。

概要

沖縄県の最東端に位置する南大東村は、大東諸島の南大東島全域を村域とする孤立島である。サンゴ礁が隆起してできたこの島は、周囲を深海に囲まれ、険しい崖が続く独特の地形を成している。明治期に八丈島からの開拓団によって入植が始まり、沖縄と江戸の文化が融合した独自の風習が今も息づく。産業はサトウキビ栽培と製糖が中心であり、広大な耕作地と島を走る「シュガートレイン」の跡が歴史を物語る。また、島内には大小の鍾乳洞が点在し、東洋一の美しさと称される星野洞が観光の目玉となっている。気象観測の要所としても知られ、台風情報でその名を聞く機会が多いのも特徴の一つである。近年は、大気観測気球の打ち上げや、特産のラム酒「COR COR」の製造など、島の資源を活かした取り組みも盛んである。

基本情報

  • 面積: 約30.52km2
  • 人口: 約1,200人(2025年12月現在の推計)
  • 人口密度: 約39.5人/km2(2025年12月現在の推計)
  • 隣接市町村北大東村

観光情報



現地へのアクセス

飛行機で

村内にある南大東空港(みなみだいとうくうこう、Minami-Daito Airport、IATA:MMD)を利用する。以下の便が運行されている。

船で

那覇市泊ふ頭または那覇新港ふ頭から北大東島および南大東島の間に大東海運がフェリー「だいとう」を運行している。所要時間は15~17時間で那覇発、南北大東発ともに夜行便となっており、運賃は大人片道5,790円、往復11,010円。運行は1週間に1~2便程度で、出発日やどちらのふ頭から出発するかなど詳しくは公式HPで確認する必要がある。島に接岸できないため、乗客はケージ(籠)に入ってクレーンで吊り上げられて上陸するという、全国でも珍しい体験ができる。海況により欠航やスケジュールの変更が多いため、余裕を持った日程が必要。

村内のアクセス

バスで

島には路線バスなどはない。レンタカーやレンタルバイク、宿などの送迎がアクセス手段となる。

車で

南大東島は周囲約20kmで、路線バスやタクシーがないため、島内を最も効率よく、天候に左右されずに移動できる手段である。島には信号機が2基しかないが、サトウキビ畑の中は道が入り組んでいるため、ナビや地図が重宝する。軽自動車のレンタル料金は1日5000円~が目安である。島内の宿泊施設がレンタカーやレンタサイクルなどを運営している場合が多い。
なお、島内にタクシーは走っていない。

自転車で

島内にはレンタサイクルもあり、比較的平坦な島であるため、自転車で島内を巡ることもできる。体力が必要であるが、値段はレンタカーよりも安い。自転車の1日レンタルは2000円程度が目安。こちらも島内の宿泊施設などがレンタサイクルを運営している場合が多い。

歩いて

島を1周は距離が約20kmあるので、観光スポットを歩いて巡るのは難しい。前述のレンタカーやレンタサイクルなどを活用してめぐるのがよい。

観光名所

大東神社(紹介P)
島を開拓した八丈島の人々によって勧請された、南大東島の総鎮守である。うっそうとしたダイトウビロウの林に囲まれた参道は神秘的な雰囲気を漂わせ、沖縄と八丈島の文化が融合した独特の佇まいを見せる。毎年秋には豊年祭が開催され、江戸相撲や沖縄角力が奉納される島の信仰の中心地である。

南大東島地方気象台
台風の進路予想において重要な役割を担う、日本最東端の有人気象台である。毎日2回、高層気象観測のために大きなゴム気球(ラジオゾンデ)を放球しており、その様子を間近で見学することができる。島が「台風の通り道」と呼ばれる象徴的な場所であり、気象ファンにも人気が高い。

星野洞(紹介P)
島内にある数多くの鍾乳洞の中でも最大級の規模を誇り、東洋一の美しさと称される鍾乳洞である。保存状態が極めて良く、ソーダストローと呼ばれる細長い鍾乳石や、真っ白なカーテン状の結晶が幻想的にライトアップされている。入場時には受付でタブレットを借り、解説を聞きながら神秘的な地底の世界を巡ることができる。(料金:大人1000円、小人350円)

日の丸山展望台(紹介P)
島の中央部に位置する小高い丘にあり、南大東島を360度見渡すことができる絶景スポットである。見渡す限りのサトウキビ畑や、遠くに輝く太平洋、さらには天候が良ければ隣の北大東島まで望むことができる。島の独特な盆地状の地形を一目で把握でき、夕日や星空の観測ポイントとしても最適である。

大池のオヒルギ群落(紹介P)
島内最大の真水湖である大池の周囲に広がる、国指定天然記念物のマングローブ林である。通常は海水と淡水が混ざる汽水域に育つオヒルギが、内陸の真水域で群生しているのは世界的に見ても極めて珍しい。太古の自然を思わせる静寂に包まれた景観は、島の多様な生態系を象徴している。

玉置半右衛門記念碑
明治時代に私財を投じて大東諸島の開拓を成し遂げた、開拓の祖・玉置半右衛門の功績を称える碑である。未開の地であった絶海の孤島に挑み、現在の豊かな村の礎を築いた不屈の精神を今に伝えている。島の歴史を語る上で欠かせない場所であり、多くの来島者が感謝を込めて訪れる。

体験スポット

海軍棒プール(紹介P)
海岸の岩礁をくり抜いて造られた、全国でも珍しい自然の海水プールである。島周辺は断崖絶壁で海への直接入域が困難なため、波の穏やかな遊び場として親しまれている。プールサイドには波が打ち込み、色鮮やかな熱帯魚と一緒に泳ぐことができるワイルドなスポットである。

地底湖探検(紹介P)
熟練のガイドとともに、一般公開されていない鍾乳洞の奥深くに眠る地底湖を目指す本格的なアクティビティである。ヘッドランプの明かりを頼りに狭い通路を進んだ先には、透明度の高いコバルトブルーの湖が広がり、日常では味わえない圧倒的な感動を体験できる。島の地下に広がる壮大なラビリンスを体感できる、南大東島ならではの冒険である。

最終更新:2026年01月20日 06:49