アットウィキロゴ

北大東村


北大東村(きただいとうそん)は、沖縄県本島周辺離島地域にあり、島尻郡(しまじりぐん)に属する村である。

概要

沖縄県の最東端に位置する北大東村は、北大東島と無人島の沖大東島からなる、沖縄で最も早く朝日が昇る地である。南大東島と同様にサンゴ礁が隆起して形成されたこの島は、険しい岩壁に囲まれた盆地状の独特な地形を持つ。明治期に八丈島からの開拓団によって切り拓かれた歴史があり、沖縄と八丈島が融合した独自の文化や祭り、食習慣が今も大切に守られている。かつては燐鉱石の採掘で隆盛を極め、島内には当時の選鉱場跡などの廃墟が点在し、国の重要文化的景観にも選定されている。現在の基幹産業はサトウキビ農業と漁業であり、大規模な機械化農業が行われる広大な耕作地が島の景観を特徴づけている。周囲の海は水深が深く絶好の漁場となっており、大東寿司のネタとなるサワラやマグロなどの豊かな海の幸にも恵まれている。

基本情報

  • 面積: 約13.07km2
  • 人口: 約560人(2025年12月現在の推計)
  • 人口密度: 約43.1人/km2(2025年12月現在の推計)
  • 隣接市町村南大東村

観光情報



現地へのアクセス

飛行機で

村内にある北大東空港(きただいとうくうこう、Kitadaito Airport、IATA:KTD)を利用する。以下の便が運行されている。

船で

那覇市泊ふ頭または那覇新港ふ頭から北大東島および南大東島の間に大東海運がフェリー「だいとう」を運行している。所要時間は15~17時間で那覇発、南北大東発ともに夜行便となっており、運賃は大人片道5,790円、往復11,010円。運行は1週間に1~2便程度で、出発日やどちらのふ頭から出発するかなど詳しくは公式HPで確認する必要がある。島に接岸できないため、乗客はケージ(籠)に入ってクレーンで吊り上げられて上陸するという、全国でも珍しい体験ができる。海況により欠航やスケジュールの変更が多いため、余裕を持った日程が必要。

村内のアクセス

バスで

島には路線バスなどはない。レンタカーやレンタルバイク、宿などの送迎がアクセス手段となる。

車で

北大東島は周囲約13kmで、路線バスやタクシーがないため、レンタカーが島内を最も効率よく、天候に左右されずに移動できる。台数が非常に少ないため、航空券の予約と同時に申し込む必要がある。軽自動車のレンタル料金は1日5000円~が目安である。島内の宿泊施設がレンタカーやレンタサイクルなどを運営している場合が多い。1人の場合は、レンタルバイクも有用である。
なお、島内にタクシーは走っていない。

自転車で

島内にはレンタサイクルもあり、自転車で島内を巡ることもできる。のんびり回るには適しているが、島の中央部(盆地)から外縁の崖に向かう際に坂道が多く、電動アシスト付きでないと体力的に厳しい場面がある。体力が必要であるが、値段はレンタカーよりも安い。自転車の1日レンタルは2000円程度が目安。こちらも島内の宿泊施設などがレンタサイクルを運営している場合が多い。

歩いて

島を1周は距離が約13kmあるので、観光スポットを歩いて巡るのは難しい。前述のレンタカーやレンタサイクルなどを活用してめぐるのがよい。

観光名所

燐鉱石貯蔵庫跡(紹介P)
かつて島の主要産業であった燐鉱石採掘の歴史を物語る、巨大なコンクリート造りの廃墟である。重厚な建築物と生い茂る植物が織りなす独特の景観は、国の重要文化的景観にも選定されている。当時の繁栄を肌で感じられる、島内随一の歴史的スポットである。

上陸公園(紹介P)
1900年に玉置半右衛門率いる開拓団が、険しい岩壁を乗り越えて初めて上陸した場所に整備された公園である。園内には開拓記念碑が建立されており、過酷な環境に挑んだ先人たちのフロンティア精神を今に伝えている。荒々しい波が打ち寄せる海岸線を望むことができ、島の成り立ちを感じられる場所である。

長幕(ながまく)(紹介P)
島の中央部を取り囲むように発達した、高さ10〜20メートルに及ぶ険しい屏風状の隆起サンゴ礁の崖である。国の天然記念物に指定されており、内側にはダイトウビロウなどの固有種を含む貴重な植物群落が形成されている。島特有の盆地状の地形を象徴する、ダイナミックな自然の造形美が魅力である。

最終更新:2026年01月20日 06:49