概要
伊是名村は、沖縄本島北西部に浮かぶ伊是名島を中心とした、有人島1つと無人島3つからなる村である。琉球王国の第二尚氏王統の始祖、尚円王(金丸)の生誕地として知られ、島全体に歴史と風格が漂う。村内には、尚円王ゆかりの「伊是名玉御殿」や、見事な石垣が続く重要伝統的建造物群保存地区の集落があり、沖縄の原風景が今も色濃く残っている。産業は米作りやサトウキビ栽培、畜産が中心であり、特に「伊是名米」は県内でも有数の銘柄として重宝されている。手つかずの自然が残る美しいビーチや、ピラミッドのような形をした伊是名城跡など、景勝地も多い。島民による伝統行事も盛んで、古き良き沖縄の精神文化を現代に受け継いでいる。
基本情報
- 面積: 約15.43km2
- 人口: 約1,180人(2025年12月現在の推計)
- 人口密度: 約76.4人/km2(2025年12月現在の推計)
- 隣接市町村:伊平屋村
観光情報
現地へのアクセス
船で
沖縄県北部の
今帰仁村にある運天港から伊是名島仲田港の間に
伊是名村
が「フェリーいぜな尚円」を運行している。所要時間は約55分、運賃は大人片道1,840円、往復3,500円(ほかに環境協力税100円が別途加算)。1日2往復の運航である。
運天港までのアクセス
- 路線バス:やんばる急行バス
が那覇空港や県庁に近い「県庁北口」などから名護バスターミナルなどを経由して運天港まで直行する。那覇空港から約2時間30分~2時間40分、2000円。名護バスターミナルから約1時間、約670円である。1日2往復の船の時間に接続している。
- 車:那覇から沖縄自動車道・許田ICを経由して約1時間40分~2時間である。港の前には民間の有料駐車場が完備している。(駐車料金目安:1日1000円)
村内のアクセス
バスで
島には一般利用可能な路線バスなどはない。レンタカーやレンタルバイク、宿などの送迎がアクセス手段となる。
車で
伊是名島は観光コースを一周すると約25kmで、路線バスやタクシーがないため、レンタカーが島内を最も効率よく、天候に左右されずに移動できる手段である。島で一般向けのレンタカーを運営しているのは
伊是名レンタカー
のみである。台数が非常に少ないため、繁忙期などはなるべく早く予約する必要がある。軽自動車のレンタル料金は1日3700円~が目安である。1人の場合は、レンタルの原付バイク(目安:1日2400円~)も有用である。
なお、島内にタクシーは走っていない。
自転車で
島内にはレンタサイクルもあり、自転車で島内を巡ることもでき、集落内の狭い道などでは便利である。ただし、島を一周したり、標高の高い伊是名城跡へ向かう場合は原付バイクが重宝する。体力が必要であるが、値段はレンタカーよりも安い。自転車の1日レンタルは900円程度(電動アシスト付きは1500円程度)が目安。先述の
伊是名レンタカー
でレンタサイクルを受け付けている。
歩いて
島の観光ルートを一周すると約25kmあるので、港周辺や宿泊施設の周辺などだけならよいが、島全体の観光スポットを歩いて巡るのは難しい。前述のレンタカーやレンタサイクルなどを活用してめぐるのがよい。
観光名所
銘苅家住宅
琉球王統・第二尚氏の始祖である尚円王の叔父の系統にあたる、格式高い旧家である。現在の建物は1906年に再建されたもので、赤瓦の屋根や見事な石垣、風格漂うフクギ並木が往時の面影を色濃く残している。国の重要文化財に指定されており、伊是名島を代表する歴史的建造物として大切に保存されている。
伊是名城跡
(紹介P)
島の南東部に位置する、三角形のシルエットが特徴的なピラミッド状の山に築かれた城跡である。標高約100メートルの断崖絶壁を利用した堅牢な造りで、ふもとには尚円王ゆかりの「伊是名玉御殿」が隣接している。頂上付近からは周囲の海や島々を一望でき、聖地としての静謐な空気とダイナミックな景観が共存している。
伊是名山森林公園
(紹介P)
島の北部に広がる緑豊かな公園で、豊かな自然と触れ合える散策路や展望台が整備されている。標高119メートルの伊是名山頂上付近からは、眼下に広がるエメラルドグリーンの海や集落の風景を360度のパノラマで楽しむことができる。キャンプ場も併設されており、夜には都会では見ることのできない満天の星空を堪能できる。
二見ヶ浦海岸
(紹介P)
日本の渚百選にも選ばれた、白い砂浜と奇岩が織りなす非常に美しい海岸である。伊勢の二見ヶ浦に似ていることからその名が付けられ、海中から突き出した「シラサギの岩」などの景観が訪れる人々を魅了する。透明度抜群の海はシュノーケリングにも適しており、穏やかな波音を聞きながらゆったりとした時間を過ごせるスポットである。
玉御殿(たまうどぅん)
(紹介P)
伊是名城跡の麓にある、第二尚氏王統の歴代の遺骨が納められた陵墓である。尚円王の父母や親族が眠っており、首里にある世界遺産の「玉陵」と同等の格式を持つ重要な聖地とされている。周囲は堅牢な石垣で囲まれており、王室ゆかりの島としての深い歴史と重みを感じさせる場所である。
伊是名集落
(紹介P)
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された、沖縄の原風景が今も色濃く残る集落である。サンゴの石垣とフクギの並木に囲まれた赤瓦屋根の民家が整然と並び、静寂の中に往時の風格を漂わせている。ゆったりと散策すれば、島の人々の暮らしと歴史が溶け合った美しい景観を楽しむことができる。
海ギタラ・陸ギタラ
(紹介P)
「ギタラ」とは切り立った断崖を意味し、海に浮かぶ「海ギタラ」と陸側にそびえる「陸ギタラ」が対をなす島のシンボル的景勝地である。数千万年前の地殻変動によって形成された巨大な岩塊が並び立つ姿は圧巻であり、そのダイナミックな造形美は見る者を圧倒する。夕暮れ時、黄金色に照らされる岩肌の美しさも格別である。
尚円王御庭(うえーぬひゃー)公園
(紹介P)
伊是名島が生んだ英雄、尚円王(金丸)の生誕地として整備された記念公園である。園内には堂々とした尚円王の銅像が建立されており、王の生家跡とされる場所や産湯に使ったとされる井戸が今も大切に保存されている。島民から深く敬愛される「王の原点」を体感でき、島の歴史を学ぶ上で欠かせないスポットである。
菓子の島かみやま
(紹介P)
仲田港から徒歩圏内にある、手作りパンとケーキが評判の島唯一の菓子店である。店主が一つひとつ丁寧に焼き上げるパンは、島民の日常に欠かせない味として親しまれており、夕方には売り切れることも多い。特産の伊是名米を使ったロールケーキや焼き菓子も充実しており、観光の合間の休憩やお土産選びに最適なスポットである。
最終更新:2026年01月21日 05:00