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渡嘉敷村


渡嘉敷村(とかしきそん)は、沖縄県本島周辺離島地域(慶良間諸島)にあり、島尻郡(しまじりぐん)に属する村である。

概要

渡嘉敷村は、那覇市から高速船で約35分の慶良間諸島東部に位置する離島自治体である。世界屈指の透明度を誇る海は「ケラマブルー」と称され、2014年には国立公園に指定された。村内にはラムサール条約に登録された美しいサンゴ礁が広がり、ダイビングやシュノーケルの聖地となっている。特にとかしくビーチや阿波連ビーチは、息をのむほど鮮やかなエメラルドグリーンの景観が特徴である。冬場にはザトウクジラが回遊し、迫力あるホエールウォッチングを楽しめることでも名高い。島内は起伏に富んだ地形であり、展望台からは周辺の島々を一望する壮大なパノラマが広がる。沖縄戦の悲痛な歴史を伝える戦跡も点在し、平和への祈りを捧げる場所としての側面も併せ持つ。豊かな自然と独自の歴史文化が息づくこの村は、訪れる人々に癒やしと深い感動を与え続けている。

基本情報

  • 面積: 約19.23km2
  • 人口: 約640人(2025年12月現在の推計)
  • 人口密度: 約33.3人/km2(2025年12月現在の推計)
  • 隣接市町村座間味村

観光情報


観光案内所

  • 渡嘉敷村観光案内所:渡嘉敷港のフェリー待合所内にあり、船の到着に合わせてスタッフが島内の交通や宿の相談に乗ってくれる。 観光マップやパンフレットが豊富に揃っており、初めて島を訪れる際の「最初の情報収集」に最適。 路線バスの出発案内や、その日の海況に合わせたおすすめスポットを気軽に尋ねることができる。


現地へのアクセス

飛行機で

隣接する座間味村の外地島(ふかじしま)には、慶良間空港(けらまくうこう、Kerama Airport、IATA:KJP)がある。ただし、現在は定期便が運行されていないため、飛行機でのアクセスは不可能である。

船で

那覇から

那覇市泊ふ頭から島東部の渡嘉敷港の間に高速船のマリンとかしきとフェリーのフェリーとかしきが運行されている。所要時間は高速船が約40分、フェリーが約1時間10分。運賃は高速船は大人片道2,530円、往復4,810円。フェリーは大人片道1,690円、往復3,210円。運行頻度はフェリーは1日1往復、高速船は1日2往復である。特に冬季は海況により欠航やスケジュールの変更が多いため注意が必要である。また、繁忙期は高速船は満席になることが多いため、早めの予約が推奨される。

座間味島・阿嘉島から

座間味島・阿嘉島からは島西部の阿波連港まで座間味村の村内航路である「みつしま」が運行されている。オンデマンド運行であり、前日までに座間味島船舶事務所(098-987-2614)への連絡が必要。座間味島から約35分、阿嘉島から約20分、運賃は1,100円。1日2往復の運行である。

村内のアクセス

バスで

渡嘉敷島内ではとかしき観光バスによる路線バスが運行されている。フェリーが発着する渡嘉敷港から役場前を経由し、南西にある阿波連ビーチとの間を結んでいる。1日3~4往復程度の運行で、基本的に高速船やフェリーの時刻に合わせて運行される。運賃は大人400円、小人200円。車がない人には貴重な移動手段であり、時刻を確認して利用すること。なお、とかしくビーチへは路線バスはないので、別の交通手段を考える必要がある。

車で

渡嘉敷島の主要観光地を巡るとおよそ約25kmに及ぶため、レンタカーが島内を最も効率よく、天候に左右されずに移動できる手段となる。島で一般向けのレンタカーを運営しているのはくじらレンタカーかりゆしレンタカーなどである。台数に限りがあるため、繁忙期などはなるべく早く予約する必要がある。軽自動車のレンタル料金は1日7000円~が目安である。1人の場合は、レンタルの原付バイク(目安:1日4000円~)も有用である。
タクシーは米浜交通(TEL:090-3078-5895)の1台のみなので、利用時は事前の予約が必須となる。なお、多くの宿泊施設が港から宿までの送迎を行っている。

自転車で

島内にはレンタサイクルもあり、自転車で島内を巡ることもできる。島内は急坂が多いため、電動アシスト付きの自転車が推奨される。体力が必要であるが、値段はレンタカーよりも安い。自転車の1日レンタルは2500円程度が目安。先述のかりゆしレンタカーなどでレンタサイクルを受け付けている。

歩いて

渡嘉敷島の主要観光地を巡るとおよそ約25kmに及ぶため、観光スポットを歩いて巡るのは難しい。前述のレンタカーやレンタサイクルなどを活用してめぐるのがよい。

観光名所

阿波連園地(紹介P)
島の最南端に位置し、切り立った断崖絶壁とダイナミックな海岸線が続く景勝地である。 遊歩道が整備されており、展望台からはケラマブルーの海と周辺の無人島を間近に見渡せる。 厳しい自然環境が生み出した荒々しくも美しい風景は、北側の穏やかなビーチとは対照的である。

港の見える丘展望台
渡嘉敷港から阿波連方面へ向かう途中の峠付近にあり、その名の通り港を一望できる。 眼下には渡嘉敷集落と青い海が広がり、フェリーや高速船の行き来を眺めることができる。 島を訪れる人々が最初に出会う絶景ポイントの一つとして、多くの観光客が足を止める。

照山展望台
阿波連ビーチととかしくビーチの中間付近に位置し、島内でも屈指のパノラマを誇る。 慶良間諸島の島々を360度見渡すことができ、特に西側の座間味方面の島影が美しい。 ハイキングコースとしても親しまれており、自然豊かな森の中を歩きながら頂上を目指せる。

クバンダキ展望台(紹介P)
阿波連ビーチの東端にある岩山の上に設置され、ビーチ全体を俯瞰できる。 階段を上った先には、エメラルドグリーンの浅瀬と白い砂浜が描く曲線美が広がっている。 阿波連集落からも近く、気軽に立ち寄って「これぞ慶良間」という景色を楽しめる。

西展望台(赤間山)(紹介P)
島の北部に位置し、標高200メートルを超える高台から壮大な景色を楽しめる。 天気の良い日には沖縄本島や読谷村、さらには粟国島まで遠く見渡すことが可能である。 周囲に遮るものがなく、沈みゆく夕日を眺める絶好のサンセットポイントとしても知られる。

裏ヶ丘展望台(紹介P)
島の北東側に位置し、あまり観光客が訪れない静かな隠れ家的絶景スポットである。 眼下には手つかずの自然が残る東海岸が広がり、本島側の知念半島まで望める。 朝日の鑑賞ポイントとしても優れており、静寂の中で雄大な太平洋を独り占めできる。

渡嘉敷村歴史民俗資料館(紹介P)
渡嘉敷小中学校の旧校舎を利用し、島の歴史や伝統的な暮らしを伝える施設である。 かつての漁具や生活用品、沖縄戦に関する貴重な資料が展示されており、島の歩みを学べる。 自然だけではない渡嘉敷村の文化的な側面を知る上で、欠かせない学びの場となっている。

白玉之塔(紹介P)
沖縄戦での凄惨な集団自決(強制集団死)が起きた「北山」の近くに建立された慰霊碑である。 犠牲となった多くの村人の霊を慰め、恒久平和を祈るための神聖な場所となっている。 美しい自然の裏にある悲しい歴史を語り継ぎ、平和の尊さを深く考えさせる場所である。

体験スポット

渡嘉志久ビーチ(紹介P)
渡嘉志久ビーチ 島の中央西側に位置する、おだやかな三日月形の美しい天然ビーチである。 「ウミガメの生息地」として有名であり、シュノーケリングで海亀に出会える確率が非常に高い。 周囲を山に囲まれた静かな入り江は、プライベートビーチのような落ち着いた雰囲気が漂う。

阿波連ビーチ(紹介P)
約800メートル続く真っ白な砂浜と、鮮やかなケラマブルーが眩しい島内最大のメインビーチである。 正面に無人島のハナレ島を望み、周辺には飲食店やレンタルショップが集まるため利便性が高い。 透明度抜群の海での遊泳はもちろん、バナナボートやシーカヤックなどのマリンアクティビティも充実している。

アイランドマリンサービス(I.M.S)(SNS)
水中遊覧船「イエローサブマリン」を運行し、着替え不要で阿波連湾のサンゴや熱帯魚、運が良ければウミガメを鑑賞できるツアーを提供している。 阿波連ビーチを拠点に、バナナボートやウェイクボード、ジェットスキーなどのアクティブなマリンスポーツを豊富に取り揃えている。

アコースティックライフ
シーカヤックやシュノーケリングを中心に、少人数制のガイドツアーを提供している。 島の大自然を肌で感じられるよう、ゆったりとした時間の中で自然解説を交えた案内が特徴である。 「ただ泳ぐだけ」ではない、渡嘉敷島の生態系や風景を深く味わいたい旅人に選ばれている。

アイランズトリップ
シーカヤックで無人島を目指すツアーや、夕暮れ時のサンセットカヤックに定評がある。 海の上からしか見られない絶景や、洞窟探検などの冒険心をくすぐる体験メニューが豊富である。 専属ガイドが丁寧にレクチャーを行うため、カヤックが初めての方でも気軽に挑戦できる。

とかしくマリンビレッジ
渡嘉志久ビーチの目の前に建つホテルであり、宿泊・食事・アクティビティを総合的に提供している。 目の前の海でシュノーケリングを楽しめるほか、ダイビングやボートツアーのメニューも完備されている。 日帰り客向けの施設も充実しており、ビーチでの休息やアクティビティの拠点として広く利用されている。

シーフレンド
阿波連地区に位置し、ダイビングショップ、宿泊施設、レストランを併設する大型施設である。 初心者向けの体験ダイビングからライセンス講習まで幅広く対応し、慶良間の海を知り尽くしたガイドが揃う。 併設のレストランは島内でも人気が高く、海遊びの後のランチやディナーを楽しむ人々で賑わう。

買い物スポット

島むん(紹介P)
渡嘉敷港フェリーターミナル内に位置し、島の恵みを活かした手作り加工品を販売するお土産店である。特に、自家栽培のグァバ(バンシルー)や桑の実、野イチゴなどを使った無添加のジャムやゼリーが人気を博している。船の出港時間に合わせてオープンするため、旅の最後に島の味を凝縮した品を買い求めるのに最適なスポットである。

レストラン

喰呑屋 バラック(紹介P)
阿波連ビーチからすぐのログハウス風の店で、出汁の旨みが凝縮された沖縄そばや家庭的な定食が人気の食事処である。ランチ営業がメインで、丁寧に作られたじゅーしー(炊き込みご飯)と共に、地元の味を求めて多くの観光客が訪れる。現在は昼過ぎに売り切れることもあるため、早めの時間帯に訪問するのが賢明である。(予算:1,000円〜2,000円)

島人ダイニング まりんぼっくす(SNS)
阿波連地区に位置し、昼はボリューム満点の定食、夜は島魚や沖縄料理を楽しめる居酒屋として賑わう店である。テラス席では島特有のゆったりとした空気を感じながら、地元の泡盛と共にこだわりの創作料理を味わえる。親しみやすい接客も魅力で、一人旅からグループ客まで幅広い層に支持されている。(予算:ランチ 1,000円〜1,500円 / ディナー 2,500円〜4,000円)

海鮮居食屋シーフレンド
ダイビングショップに併設された広々としたレストランで、近海で獲れた新鮮な魚介類を主役にした料理が自慢である。ランチタイムの海鮮丼や定食から、夜の本格的な沖縄料理までメニューが非常に充実している。清潔感のある店内で、海遊びの合間や一日の終わりにゆったりと食事を楽しむのに最適である。 (予算:ランチ 1,000円〜1,500円 / ディナー 3,000円〜4,500円)

abisso(アビッソ)
ホテル「ケラマテラス」内に構える、島産の新鮮な食材をイタリアンベースにアレンジした創作料理が楽しめるレストランである。落ち着いたラグジュアリーな空間で、五感を刺激する色鮮やかで繊細な一皿をコース形式などで堪能できる。大切な記念日や、特別な日のディナーを静かに贅沢に過ごしたい時におすすめの名店である。(予算:ランチ 2,000円〜3,500円 / ディナー 6,000円〜10,000円)

カフェ・居酒屋・バー

サウンドビーチカフェ(紹介P)
阿波連ビーチのすぐそばにあり、音楽と潮風を感じながら軽食やドリンクを楽しめる開放的なカフェである。タコライスやカレーといった定番のビーチメニューが揃い、水着のままでも気軽に立ち寄れる雰囲気が嬉しい。手作りのスイーツや冷たいドリンクも定評があり、海辺でのひと休みに欠かせないスポットである。(予算:1,000円〜2,000円)

Cafe島むん+(カフェシマムンプラス)(SNS)
港近くの売店「島むん」がプロデュースする、夜は予約必須となることも多い隠れ家的なイタリアンバルである。島の特産品である桑の実や旬の魚介を活かしたパスタやアクアパッツァなど、独創的なメニューをワインと共に楽しめる。店主のこだわりが詰まった料理と温かなもてなしが、島での夜をより一層特別なものにしてくれる。(予算目安:ディナー 3,000円〜5,000円)

宿泊施設

ペンション シーフレンド
阿波連ビーチから徒歩圏内に位置し、ダイビングショップやレストランを併設した利便性の高い総合マリン施設である。客室はペンション、ログハウス、民宿の3タイプから選べ、一人旅から家族連れまで幅広いニーズに対応している。マリンアクティビティ後の動線がスムーズで、アクティブに島を楽しみたい層に最適である。(予算:1泊2食付 11,000円〜16,000円)

とかしくマリンビレッジ
ウミガメの生息地として知られる「とかしくビーチ」の目の前に立つ、島内最大規模のリゾートホテルである。全室オーシャンビューの客室からは、刻々と表情を変えるケラマブルーの絶景を独り占めすることができる。静かなプライベート感を重視する方や、朝から晩までビーチサイドで過ごしたい方に最適である。(予算目安:1泊2食付 14,000円〜25,000円)

ケラマテラス
阿波連地区の喧騒から少し離れた高台に位置する、全8室の贅沢な大人の隠れ家的なプチホテルである。島産の食材を贅沢に使った創作イタリアンのフルコースや、ジャグジー付きの広々とした客室で上質な寛ぎを提供している。落ち着いた空間で記念日を祝いたい方や、ワンランク上の島滞在を求める方に推奨される。(予算:1泊2食付 25,000円〜45,000円)

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最終更新:2026年01月23日 15:26