【元ネタ】史実 フランス
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】ルイ=ニコラ・ダヴー
【性別】男性
【身長・体重】cm・kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力E 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:E
通常時は狂化の恩恵を受けない。その代わり、正常な思考力を保つ。
宝具『湾城に吠ゆる獣(アンブール・ラ・ベート)』の効果が強まるほどに狂化のランクも上昇する。
【固有スキル】
軍略:C+
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
カリスマ:E
軍隊を指揮する天性の才能。
カリスマは希有な才能だが、稀に、その持ち主の人格形成に影響を及ぼす事がある。
ダヴーの場合、侮蔑的かつ冷淡、厳格な性格から敵意や諍いを招きやすい。
恐慌の声:A
対象を確率で混乱させる精神干渉スキル。
宝具『湾城に吠ゆる獣(アンブール・ラ・ベート)』の効力が強まるほどに、このスキルの成功率は増加する。
【Weapon】
『サーベル』
フランス帝国の軍刀。
【宝具】
『湾城に吠ゆる獣(アンブール・ラ・ベート)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1000人
ハンブルクの防衛を固める為、籠城に邪魔な市民を追放し、その多くが死に至った逸話が宝具化したもの。
周囲一帯に人避けの結界を張り、さらに結界によって追い払われた人間に悪疫を罹患させる。
悪疫は人から人に感染するだけでなく、それによって死に至った者の魂を、ダヴーの魔力として取り込む効果もある。
この効果で魔力を集めるほどに狂化のランクが上昇し、同時にその姿を“獣”の渾名に相応しいものへと変えていく。
【解説】
フランス帝政時代、ナポレオンに仕えた元帥の一人。
フンク曰く「常に厳格で模範となる規律を維持し続けた唯一の人物」で、後世では不敗のダヴーとも呼ばれるが
当時はその冷酷さから「ハンブルクのロベスピエール」「獣(ラ・ベート)」と渾名されていた。
ただし、その冷酷さは義務の為にのみ発揮され、ナポレオンも「彼は自分自身のために略奪したことは決してない」と評している。
下級貴族に生まれ、フランス王家の軍人となるべく育てられたが、やがて共和主義・革命思想に傾倒。
義勇兵連隊に入隊するも、節を曲げない剛直ぶりから革命政府にも持て余された。
エジプト・シリア戦役を切っ掛けにナポレオンと知り合うと、その才能に魅了される。
一方ナポレオンは不潔でだらしない格好のダヴーを嫌悪したが、やがてその能力を認めたという。
以後もダヴーは活躍し、ナポレオンが帝位につくと最年少の元帥となった。
元帥就任後も各地で功績を挙げ、アウエルシュタットでは2倍以上の戦力差を覆すという大功を挙げている。
また、為政者、管理者としても有能で八面六臂の働きをこなしている。
ロシア遠征にも従軍。数々の有用な進言を行うが、ナポレオンに容れられず、遠征は無惨な失敗に終わる。
息を吹き返した各国の軍勢に対処するため、ハンブルグに籠城するように命じられたダヴーは
25000人もの市民の追放、銀行の差し押さえ、民家の破壊など、籠城戦に必要と判断した措置を情け容赦なく執り行った。
この為、ダヴーは「ハンブルクのロベスピエール」「獣」「陰鬱と残酷と悪意の塊」と散々な評価を受けることとなる。
一方で、これらの措置が功を奏し、ハンブルクの守りは鉄壁となった。
フランス軍が大敗する中、ダヴーの軍勢はハンブルクを守り抜き、ナポレオン退位の一ヶ月後にようやく降伏したという。
百日天下ではいち早くナポレオンを支持し、首都パリを任される。
やがてワーテルローでナポレオン軍が敗北すると、敗残軍を救援し、連合軍との協定が成立するまでパリを守り抜いた。
ナポレオンに対する忠誠は信仰に近いものがあったが、
ワーテルローの戦いの後は「我々はもはや彼を必要としていない」とまで口にし、侮辱の言葉さえ投げかけたという。
【蛇足】
ナポレオンはダヴーを「いい将軍」だが「第一級の将軍ではない」と評価しており
アウエルシュタットでの大功を歴史に名を残すものと認めつつも、他のいくつかの戦いで見せた失態(ナポレオン基準)も勘案して評価を落としている。
また「ドレスデンでのダヴーの行いは気違い沙汰だ」と憤激した手紙も残されている。
最終更新:2016年06月20日 20:35