シャルルマーニュ十二勇士

中世・ルネサンス期の文学作品におけるシャルルマーニュと伝説の聖騎士(パラディン)として登場する人物たち。
十二勇士はジャルル王に最も信頼されるドゥーズペール(ドゥーズ=12。ペール=同僚)と呼ばれた12名の臣将達のことで、16世紀以降では彼ら12騎士をそれぞれパラディンとも称するようになった。

イタリア・フランスの武勲詩でも重要な活躍をする。
フランスに実在した人物たちを脚色して描かれた物語であり
アーサー王伝説などと類似する点も多く見られる。

シャルルマーニュは、世界史で習うカール大帝のことで、 マーニュとは「偉大な人」という意味がある。
フランク(ここではフランスになっている)王国を西ローマ帝国の復活とまで言われるほど強大にし、
中世ヨーロッパの基礎を築いた君主であった。

またこの12騎士の構成メンバーは、11世紀のフランス叙事詩『ローランの歌』と、ルネッサンス期のイタリア叙事詩『狂えるオルランド』、19世紀の『シャルルマーニュ伝説』で大きく異なっている。



『ローランの歌』での12騎士とされる騎士

  • シャルルマーニュ
  • ローラン
  • オリヴィエ
  • アンジュリエ
  • アンセイス
  • イヴォン
  • イヴォワール
  • オトン
  • サンソン
  • ジェラール・ルッシヨン
  • ジェラン
  • ジェリエ
  • ベランジエ



『狂えるオルランド』での12騎士とされる騎士




『シャルルマーニュ伝説』での12騎士とされる騎士




※ローランの歌でもテュルパンやガヌロンやネームなどの、狂えるオルランドやシャルルマーニュ伝説で12勇士になっている主要人物達は存在しているのだが、彼等には大司教、相談役、官僚の役職がきちんとあるのでシャルル王の腹心の一人ではあるが12騎士には数えられていない。
それが後世にて物語での主要人物=12勇士のメンバーという風に変わっていったのだろう。
円卓の騎士とは違い12勇士は実際名前だけで伝承がない者も多い。
最終更新:2017年03月17日 18:32