フリードリヒ大王

【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】フリードリヒ・デア・グローセ(フリードリヒ二世
【性別】男性
【身長・体重】158cm・57kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運A+ 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。

【固有スキル】
芸術審美:B
 芸術品・美術品に対する理解。
 芸能面の逸話を持つ宝具を目にした場合、高確率で真名を看破する。

カリスマ:B+
 軍団を指揮する天性の才能。
 国外にまで信奉者が現れる程のカリスマだが、特殊な伝承補佐により女性に対しては逆効果に働く。

軍略:B
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

【宝具】
『騎砲・斜行戦術(オブリーク・オーダー)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:10~50 最大捕捉:600人
 フリードリヒ大王が初めて採用した騎馬砲兵と、プロイセンの斜行戦術が昇華された宝具。
 軽量砲を騎兵に引かせること機動力を増した砲兵軍団を召喚、指揮する。
 また、斜行戦術の逸話から、初撃を与えた囮部隊には敵の攻撃を誘引するターゲット集中効果が与えられる。
 相手が囮に気を引かれてる内に反対側から半包囲を行うことで、戦局を優位に進めることが可能。
 ただし、次に召喚する際、それまでに軍団が受けたダメージ量に応じて練度が低下し、斜行戦術の展開も困難になっていく。

『無憂宮の啓蒙君主(ヤールフンダート・フリードリヒ)』
ランク:A+ 種別:結界宝具 レンジ:50 最大捕捉:500人
 フリードリヒ二世自身も設計に関与した離宮“サンスーシ宮殿”と、
 啓蒙の時代の代表者として『法の支配』を推し進めた逸話が昇華された宝具。
“サンスーシ宮殿”を魔力によって再構築し、自身と周囲の者達を宮殿内に転移させる。
 この宮殿内において、自身を含む全ての者は“フリードリヒ二世の敷く法”に支配され、それに反する行動が不可能になる。
“フリードリヒ二世の敷く法”は宝具非発動時にフリードリヒ二世の意思で自由に改定する事が可能。
 ただし(自身を含めた)特定の誰かを対象としたり、あるいは対象外とした法の場合、発効することが出来ない。

【解説】
 プロイセンの王フリードリヒ二世。フリードリヒ大王の尊称で知られる。
 無憂宮の哲学者を自称した哲人王。『反マキャベリ論』『七年戦争史』の著者。
 音楽家、特にフルート演奏の玄人。優れた戦術家にして内政家。つまり万能の才人。

 芸術家気質の少年だったが、軍人嗜好の父王から虐待されて育つ。
 耐えきれずに親友カッテと共に英国に逃れようとしたが、親友が処刑されるという結果を招いてしまい、以後は父に従順になったという。

 王位についた後は啓蒙思想に基づいて政治改革、富国強兵を進める。
 さらに神聖ローマ皇帝の崩御に乗じて、鉱工業の盛んなシュレジエンを軍事力で奪い取ることにも成功したが
 シュレジエンを奪い取られたオーストリアの女帝マリア・テレジアの恨みを買うこととなった。

 マリア・テレジアはフランスのポンパドゥール夫人、ロシアの女帝エリザヴェータと通じ反プロイセン包囲網を形成し、
 後世、七年戦争と呼ばれる大戦を仕掛けた。
 プロイセンの総人口400万に対し、反プロイセン包囲網の総人口は8000万と、絶望的な国力差であったが、
 フリードリヒ二世は巧みな戦術で自軍に倍する敵軍を幾度も破った。

 しかし、国力差は如何ともし難くプロイセン軍は消耗。次第に防戦一方となっていく。
 一時は首都ベルリンも占領されるほどの苦境に立たされたが
 エリザヴェータの急死によりピョートル3世がロシア王位を引き継ぐと、奇跡的にロシアとの講和が成立した。

 これを切っ掛けに戦争に疲弊していた諸国は次々にプロイセンと講和。
 孤立したオーストリアはプロイセン軍に撃破され、シュレジエンの領有を確定させた。

 以後、フリードリヒ二世は内政に励み、二度と戦争を行わなかった。

【蛇足】
 女嫌いでホモ(疑惑)でシスコン。晩年は人間嫌いになり、孤独な生活を送った。
最終更新:2016年11月17日 17:45