アダム・ワース

【元ネタ】史実 シャーロック・ホームズ
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】アダム・ワース
【性別】男性
【身長・体重】162cm・60kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷A 魔力C 幸運B+ 宝具C+
【クラス別スキル】
対魔力:E
 魔術に対する守り。
 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

気配遮断:B
 サーヴァントとしての気配を絶つ。
 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。

【固有スキル】
二重召喚:C
 アサシンとライダー、両方のクラス別スキルを獲得して現界する。希少特性。

航海:B
 船と呼ばれるものを駆る才能。

カリスマ:C
 指揮能力や本人の持つ魅力などを統合したスキル。
 世界を股にかけて犯罪者達を指揮した『犯罪界のナポレオン』

黄金律:C
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。

計略:B+
 物事を思い通りに運ぶための才能。状況操作能力。
 あらゆる状況のイニシアティブ判定において有利な修正を得る。

【宝具】
『然る麗人の肖像画(レッグレス・ダッチェス)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 美貌と奔放さで知られたデヴォンシャー公爵夫人ジョージアナを描いた肖像画。
 彼女の美貌をゲインズバラが克明に描いた肖像画であり、見た者、所有する者を魅了する効果を持つ。
 魅了効果は時間経過で累積し、最終的には目を離すことも手放すことも難しくなる。

『海上の犯罪皇帝(シャムロック)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:25人
 贅沢な装備が施されていたという、110フィートの帆船。
 かつて25人の乗組員を搭載した海外遠征用の船は、
 様々な逸話を取り込んで宝具化し“生前従えた犯罪者達の召喚”と“確実な逃走”という概念を得た。

【解説】
『犯罪界のナポレオン』と評された犯罪王。渾名はリトル・アダム
 悪党なれど決して殺人に関与せず、仲間や友人を見捨てず、苦しむ人々に援助を惜しまなかった快男児。
 シャーロック・ホームズの宿敵、モリアーティ教授のモデルとしても知られる。

 アメリカ南北戦争では、偽名で兵に志願し奨励金を掠めて脱走するのを繰り返していたという。
 戦後はスリを皮切りに様々な悪行に手を染めていき、
 やがては悪党どもに(殺人以外の)あらゆる犯罪計画を立案する、暗黒街の軍師となった。

 ワースは主な偽名としてヘンリー・J・レイモンドを名乗り、ライバルである探偵ウィリアム・ピンカートンと幾度となくやりあった。
 ピンカートンにしてやられることもあったが
 イギリスに移住した後は英国紳士と犯罪王の二重生活を完璧にこなし、ライバルをして手出しできない状況を築き上げた。

 しかし、弟を獄中から救うための取引材料として、デヴォンシャー公爵夫人の肖像画を盗んだ事が、彼の運命の転機となる。
 弟の釈放で肖像画が無用の長物となった後も、彼は絵の美しさに魅入られ続け、その頭脳を曇らせていった。

 致命傷となったのは、ワースがベルギーで突発的に行った(とはいえ並よりは計画された)馬車強盗の際、
 仲間の裏切りで警察に逮捕・投獄されたことである。
 獄中生活は厳しいものだったが、より致命的だったのは
 教養ある紳士『ヘンリー・レイモンド』が犯罪王『アダム・ワース』であることが世界中で暴露されてしまったことだった。

 紳士としての名声も犯罪王としての権力も消え失せた。
 妻は獄中の夫の財産を別の男に貢ぎ、酒と麻薬で廃人と化した。
 獄中生活を終えたワースに残されたものは、事前に隠しておいたデヴォンシャー公爵夫人の肖像画だけだったという。

 その後、多少の犯罪は成功させたものの、時代の変化と自らの衰えを理解していたワースは、子供たちに幾ばくかの遺産を残すため、
 かつてのライバル、ピンカートンを通じて、デヴォンシャー公爵夫人の肖像画を、金銭と引き換えに返還しようと試みた。
 この交渉の中で彼らの間に友情が芽生え、以後、親友同士となる。
 肖像画の返還後、ワースは病を得て死去したが、ピンカートンはこの『紳士泥棒』の死を深く嘆き、彼の子供たちの後見人になったという。
最終更新:2016年09月27日 18:52