Lv1〜4
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今日は貴様の好きな冬競技に付き合ってやるとは言ったが……まさか、貴様がスケートに興味を持っていたとはな。
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この雰囲気……懐かしいな。スケートは、昔フランスにいた頃たしなんでいた。あっちにもスケート場は多いからな。
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スケート靴をレンタルで済ませる気か? 貴様は本気で上達するつもりがあるのか。専用の靴を用意させるから待て。
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フン。仮に初心者だとしても、俺に任せてさえおけばすんなりと滑れるようにしてやる。大船に乗ったつもりでいろ。
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Lv5〜8
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あまり気負うな。身体に力が入ると、上手く動かなくなるだろう。……そうだ。それでいい。フン、センスは悪くない。
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一般人がスケートをする回数が限られているのはわかっているが……まあ、教えがいがあるのはいいことかもしれん。
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思ったより利用人数が少ないな。これなら、リンクを思う存分使えそうだ。……どうした。まさか貴様、立てないのか?
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では最初は、俺の腕を掴んでいろ。まったく、放っておくと転んでばかりとはな……。この俺が徹底的に鍛えてやる。
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Lv9〜13
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もっと顔を上げろ。スケートでは視野を広く持つことが重要だ。……何?フン、俺が近い程度で照れるなど情けない。
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練習に熱中するのもいいが、寒かったり体調が悪くなったらすぐに言え。スケートの上達より自分の身体を大事にしろ。
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そうだ。そのまま片足に体重を乗せろ。……怖がるな。貴様の前には誰がいる?転びそうなときは俺が必ず助ける。
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では、休憩もしたし再開するぞ。貴様、自分で少しは上手くなったと思っているようだが、俺に言わせればまだまだだ。
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LvMAX
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気付けばもう日も暮れていたな。だが、夜のスケートリンクも風情がいい。このまましばらくいるのもいいかもしれん。
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なかなか上手くなってきたではないか。1日でここまで上達するとは、やはり貴様には元からセンスがあったようだな。
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……っ!……馬鹿者!調子に乗るからそうやって転びそうになるのだ。俺が抱き留められたからいいものの……。
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今度は、学校行事ではなくふたりきりで来よう。そのときは先輩と後輩としてではなく……、ここまで言えばわかるな?
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