Scar of Braingeyser
エクテンのPTQでBenzoをプレイするぜコンチクショー、なんつったりして
最終更新:
braingeyser
エクテンのPTQでBenzoをプレイするぜコンチクショー、なんつったりして
- 原文
- Playing Benzo in the Extended PTQ's
- 著者
- Tom Guevin
- 訳者
- o) nira.
- 投稿日
- 2001-12-11
- 更新
- 2003-05-06
BenzoはYour Move Gamesチームによって構築された墓地を利用しまくる黒単のデッキだ。よーするに横行させたり再活性させるってこったな。時々汚染させたりもするが。(って何言ってるか分かりにくいか。つまり、Zonbie Infestation/ゾンビの横行とReanimate/再活性とContamination/汚染だよ。分からなかったらここで探せ)
さて、このデッキがプロツアーNew Orleansで大活躍したのは、勝利するためにいろいろな道筋が用意されてるってことが大きいんだな。これはBenzoが他の似たような、勝利に一つの道筋しかないデッキ(CMUのInfestationデッキ、フランスやスウェーデンのリアニメートデッキ)よりもいい戦績を残したってとこからも分かるだろう。
Benzoはビートダウン(短期戦型)やカウンターデッキ(長期戦型)と相性がいい。Jackal Pup等のクリーチャーは2ターン目のVerdant Force/新緑の魔力 (!)にたいして無力だし、カウンターはNether Spirit/冥界のスピリットやKrovikan Horrorみたいなクリーチャーに悪戦苦闘するだろうからな。んが、中期戦型の各種ユーチリチー(Swords to PlowsharesとかMeddling Mage/翻弄する魔道士とかとか...)が沢山入るデッキに対しては弱い。ってか、ソープロとかメージとかが相手に入ってると勝てない。Benzoは。
Jamie WakefieldがJarとHigh Tideコンボデッキの海をうまく泳ぎ抜き、Secret ForceでエクテンのPTQを制してから3年になる。そのころのルールは、『ビートダウンを倒せ』だった。アグレッシブなデッキが強かったからな。しかし、最近ではどうか?IBCのPTQはカードアドバンテージをとりまくるコントロールデッキに制圧された。
さて、これがどのような影響をエクテンのPTQに及ぼすか?
俺は、もちろん環境にコントロールデッキやコンボデッキは存在するものの、デッキとしてはマイナーな存在になると思っている。その理由としては、カード獲得の困難さがあげられる。カウンタ=オースデッキを作ってみろ...大体40枚ぐらいの絶版レア・アンコが必用だろうからな!
カード資産を考えなくてもBenzoはこのシーズンではいいデッキだ。三つぐらい理由があるな。
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- 爆発性
- ヤるときはヤる。簡単に勝てる。
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- 柔軟性
- いろいろなヤりかたで勝てる。
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- 突発性
- 時間がないときでも簡単に勝てる。
が、もちろんBenzoはプレイしない方がイイっつー意見もある。
New Orleansで俺がプレイしたデッキは:
- Tom Guevin
- PT New Orleans
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- Land
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- 19 Swamp/沼
- 3 Rishadan Port/リシャーダの港
- Creature
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- 1 Avatar of Woe/悲哀の化身
- 1 Multani, Maro Sorcerer/マローの魔術師ムルタニ
- 1 Verdant Force/新緑の魔力
- 1 Squee, Goblin Nabob/ゴブリンの太主スクイー
- 2 Krovikan Horror
- 1 Nether Spirit/冥界のスピリット
- Spell
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- 4 Zombie Infestation/ゾンビの横行
- 4 Entomb/納墓
- 3 Buried Alive/生き埋め
- 4 Vampiric Tutor/吸血の教示者
- 4 Reanimate/再活性
- 2 Animate Dead/動く死体
- 4 Exhume/死体発掘
- 4 Duress/強迫
- 1 Contamination/汚染
- 1 Massacre/虐殺
- SIDEBOARD
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- 2 Massacre/虐殺
- 1 Terror/恐怖
- 1 Bone Shredder/骨砕き
- 1 Ascendant Evincar/隆盛なるエヴィンカー
- 1 Avatar of Woe/悲哀の化身
- 1 Marauding Knight/無法の騎士
- 3 Phyrexian Negator/ファイレクシアの抹殺者
- 2 Contamination/汚染
- 1 Phyrexian Furnace/ファイレクシアの炉
- 1 Null Rod/無のロッド
- 1 Perish/非業の死
これはエクテンでは大体新しげなアーキタイプなので、一応どんな感じでデッキが動くか見てみよか。
- Reanimate
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とりあえずドデカいファッティを墓地に落とす必要があるよな。これにEmtomb/納墓を使うわけだよ。ほぼDemonic Tutorとおなじような効果を発揮するんだな。このデッキでは。もちろん、Buried Alive/生き埋めを使ってもいい。2ターン遅くなるが落とせるクリーチャーも2体増える。ちょっとまて、ディスカードを忘れていた。つまりZombie Infestationで捨てたり、Gerrard's Verdictで対象になったり、手札を八枚にして捨てたりするわけだ。
で、いずれかのファッティが墓地に落ちたら、1マナと1枚のカードと多少のライフで、まだ相手の体勢が整っていないうちにブッ殺すってわけさ。もちろん相手の墓地にいるクリーチャーを対象とすることもできるから、Mogg Fanatic/モグの狂信者とか、Meddling Mageとか、Spike Weaver/スパイクの織り手とかを自分のモノにできるって寸法だ。もちろん、直接勝ちにつながるって訳じゃあないが、相手が勝ちを阻止するのを阻止することができるって訳さ。
- Infestation
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とにかくゾンビトークンを作って作って作りまくり、世界をゾンビで埋め尽くし、相手を殺す戦法だな。
まず、Zombie Infestationを場に出すだろ。それで手札を捨てるとゾンビが生まれるわけだ。もちろん、毎ターン手札が1枚づつ減り続けるから、それを阻止するためにSqueeやKrovikan Horrorを使う。コイツらは墓地に落ちても勝手に戻ってくる優れモノだ。
とっても面白くするためには、InfestationをだしてからBuried Aliveを使ってKrovikan Horror*2とSqueeをもってくる。このときHorrorの上にSqueeを置くのを忘れないように...ターン終了時にHorror二体を戻してゾンビを一体、相手のターン終了時にHorrorを一体戻して、アップキープに戻ってきたSqueeとでゾンビをつくる。これをくりかえすと、毎ターン-対戦相手のターンにも-2/2が飛び出てくるって寸法だ。これをしのぐのは、Cursed Scroll/呪われた巻き物やAvatar of Woeをもってしても容易ではないよな。
- Contamination
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汚染でロックをかけることがまず必要だな。 まず汚染を出すだろ、それから次のアップキープに
- Nether Spirit
- ゾンビトークン
- Verdant Forceのトークン
のいずれかをサクる。これを永遠に繰り返して至福の時間を過ごすって訳だ。
この三つの勝利への道がつくり出すシナジーは最高だ。 一つ例を挙げよう。Jeff Magidと戦ったラウンド13のことだ。 1ターン目、俺はVampiric Tutorをプレイし、相手はGrander Guildmage/農芸師ギルドの魔道士をプレイした。 2t目は、俺:Infestation、相手:River Boa/リバー・ボア 3t目、俺:Contamination、相手:なし。 そして相手3t目の終わりにVerdant Forceと土地をすててInfestationを起動した。 そして4t目、Contaminationでゾンビ・トークンをサクり、Verdant ForceをExhumeし勝った!いえい!
さて、上の例では全ての『道筋』がうまく使われたな。通常は慎重にどの道筋を通るかを選びつつプレイする。 サイドボーディングはどれにするかをきちんと決めるのが大体の目的だ。っつーわけで、エクテンで出会いそうな敵と戦ったときにどういう風に戦ったらいいか書こうと思う。
- スライ
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Verdant ForceをReanimateするのは結構いいスタートだが、IncinerateとFireblastを呼び寄せるだけとなりかねない。っつーわけで、Infestationが一番だろうな。素早く、しょっちゅう起動しておけば、PupやPatrolなんてザコ同然だし、Ball Lightningは逝ってよしだ。
バーンが目一杯はいってるタイプに関してはContaminationが結構聞くだろうが、Null Rodが必要になるだろうな。サイドではReanimateを数枚抜くか。全体的に結構簡単だ。
- ドローゴー、フィンケルゴー
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相手から見るとほとんどのカードはマストカウンターだろうな。EmtombはNether Spiritをもってくるし、InfestationはOphidian系なんて何でもこいって言うし、それにBuried AliveはHorrorとSpiritをゲットしてくる。サイドではSqueeとMassacreを抜いてNegatorを入れるだろうな。これも簡単に勝てる。
- オース
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Avatar of Woeが大活躍する。ブロックできないし、Spike Weaverを殺すしな。MultaniもOathが場に出てなければ結構な活躍をしてくれるだろうな。どちらかというとオースデッキではOathの方がSwords to Plowshoresよりも持ってきやすいのでやはりAvatarがオススメだろう。Infestationは余り良くない-あまりに多くのクリーチャーを場に出し過ぎるからな。相手はOathを二枚張ってきて8点ライフゲイン!とか叫びそうだ。
サイドでは、そうだな、Contaminationを抜いて、WeaverとEvincarのためにTerror系と、あと墓地操作だろうな。Weaverが2枚以上場に出ていたり、Oathをこっちが使っている場合には二枚目のAvatarもイイかもしれない。が、ターボランドでWeaverが4枚入っているバージョンならCursed Totemの方がイイだろう。結構勝つのが難しく、運ゲーっぽい。
- ドネイト
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こっちが先攻なら、2ターンめのMultaniはDonateを殺せるかも。もし違うなら、Rishadan Portをうまく機能させ再度のアタックを許させるのがいい。Crosisが出てくるかもしれないので気を付けて。
つーか、Contaminationが活躍しまくるだろうが、Contaminationを出すのはあまり焦らなくていい。ただカウンターされるだけ、という可能性があるからな。とりあえずカウンターを使わせる。Infestationでもなんでもいいから。
サイド後はContaminationをたっぷり入れる。Winter Orbもいいかもしれない。Negatorや、Braidsを入れてもいい。とりあえず早く行動しておく。
- 白いビートダウン
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Swordsはファッティを止め、Seal of CleansingはInfestationを壊し、Meddling Mage、Duress、Vindicateはゲームを終了させかけるだろうな。
しかもサイドボードにはWrath of Godが入っているかもしれない。さて、どうするか。とりあえずPlowとWrathをDuressで落とし、Verdant ForceかAvatarをなるたけ早く出す。MultaniやMarauding KnightはPlowされないため、予備作戦としてもいいだろう。
サイドでは、そうだな、エンチャントを出してイイクリーチャーをどっさりいれる、これが一番だろうな。
- ミラーマッチ
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とりあえず以下のことをしろ。
- Avatar of Woeを場に出す
- Infestation(Squee&Horror付き)を回す
MultaniとNether Spiritは相手のAvatarを止める為の後方支援としてもいいだろう。
サイド後は墓地操作と序盤を制する為のカードを入れる。Negatorは墓地を支配しているならいいだろう。ただし、ファッティを墓地においておかないこと。あいてのReanimate系カードの的になる。サイド後は、Exhumeを抜くこと。
さて、PTQの準備だ。どのようにデッキを変えるべきか? Phyrexian Furnanceをメタゲームの結果として使用する人々は多くいるはずだ。どのように対処すべきだろう?Furnanceは強いかもしれないが、ゲームオーバーになることはないため安心するように。
まず、ファッティをたっぷり墓地に落としてからReanimateすると、どうしても相手はFurnanceをサクらなければならなくなる。次に、Null Rod、Powder Keg、そしてDiskはFurnanceを無効化できる。
プロツアーでは墓地操作をメタったデッキに対する解答はNegatorだったが、PTQでアグロデッキが登場すると、Negatorはあまり良くない。ここでどうするか。黒単限定で他のカードを見てみよう。
- Null Rod
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Cursed Scroll、Disk、Keg、Masticore、Furnanceに対して絶大な効果を発揮するものの、デッチャ系であっさり壊れてしまう。また、自分のFurnanceが使えなくなる。
- Powder Keg
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Cursed Scroll、Meddling Mage、Call of the Herd、Treetop Village、Furnace、そしてウィニー系に対して有効。もちろんFurnanceを破壊する為に1ターンかかるが。
- Disk
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ファッティ(ミラーマッチ)、エンチャント、Furnanceに有効。4マナは高価だが、いい解答にはなる。また、ドネイトに対してもいいかも。
- Hidden Horror
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白ウィニー等にたいしては、クリーチャーがたっぷり欲しくなる。Call of the Herd、Incinerate、Scrollに有効。しかも捨てたクリーチャーをReanimateするとかもできて一石二鳥かも。
多すぎるのはいやずら。
次に考えることは、Furnanceがどれだけのデッキに、どのような比率でメインデッキに入っているのか、と言うことだな。 オースには入るだろうし、ミラーマッチでも警戒しないとな。チューターが入った白ウィニーにも入っているかもしれない。ドネイト、スライ、ヂュースには入っていないだろう。 っつーか、なぜここまで警戒するのか?と思ってるやつがいるかもしれないが、かなり広範囲に渡って有効なんだよな、Furnanceって。Gaea's Blessing、Accumlated Knowledge、Call of the Herd、Firebolt、Barbarian Ringとかとか。いやいや、ホントにFurnanceと戦う為にはメインから豆乳が必要だって。メインデッキにいれるならNull Rodかなー、やっぱり。Scroll、Masticoreに有効だし。
その他、何か?MassacreはMeddling Mageが環境にいる限り必須だろうし、Contaminationは好みで抜いてもいいかもしれない。CrosisのほうがMultaniよりもメインデッキではいいと考えるならそうすべきだろうな。実際そう感じた奴もいたし。もちろん、Plowがあるからサイドには入れておくべきだろうが。 RIshadan Portは対ドネイトとして優秀だが、Null Rodをいれて沼20枚Port1枚とか。あ、いや19/2の方がいいか。Treetop Villageも警戒すべきだろうし。
サイドボードでは、Terrorが対オース&ヂュースとして最高なのでBone Shredderと変えてもいいだろう。メインからContaminationを抜くならサイドに4枚欲しい。オフェンシブサイドボードとしてな。NegatorをHidden Horrorにして、Diskをいれて、Null Rodを考えるとCoffin PurgeがFurnanceよりいいかも? Coffin PurgeならピンチのときにEmtombできるしな。
- メイン
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- -1 Multani
- +1 Crosis
- -1 Contamination
- +1 Null Rod
- サイド
-
- 2 Massacre
- 2 Terror
- 1 Ascendant Evincar
- 1 Marauding Knight
- 1 Hidden Horror
- 4 Contamination
- 1 Winter Orb
- 1 Phyrexian Furnace/Coffin Purge
- 1 Nevinyrral's Disk
- 1 Perish
Benzoはいろいろな方向に向いていてかなり複雑そうに見えるかもしれないが、それほどプレイするのは難しくない。ひとつ注意しておくのは、Benzoはよくマリガンをして、しょっちゅうそれでいい結果を得る、と言うことだ。つまり、Emtomb+Reanimateのコンボが手札にあればいいだろ。
最低!な手札は、
- InfestationはあるのにEmtombもBuried AliveもSqueeがない
- EntombはあるのにReanimateがない
- ReanimateはあるのにEmtombもBuried Aliveも捨てられるクリーチャーもない
えー、土地が1枚しかない場合も、俺だったらマリガンするね。
Benzoをプレイするのは、とにかく楽しい。PTQでプレイしなくても、チームメイトとプレイするためのバージョンを作ればいい。デッキの複雑さに惑わされるなよ..Wild Research+Oathデッキでも何でもないし、Ivory Maskも、Gaea's Blessingも、Sacred Groundもないんだ。俺がこのでっきで12位をとったんだ、君だってPTQでいいプレイができるさ。
当ページは、2ちゃんねるの卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426([email protected])がまとめたものです。