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トーメント カードプレビュー:Cabal Coffers
最終更新:
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トーメント カードプレビュー:Cabal Coffers
- 原文
- Torment Card Preview: Cabal Coffers
- 著者
- Toby Wachter
- 訳者
- マターリン
- 投稿日
- 2002-01-17
- 更新
- 2003-05-18
『Tolarian Academy』
伝説の土地
(T):あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(青)をあなたのマナプールに加える。
1993年にマジックが発売されて以来、多くのセットがそれ独自の様々な手法で成功をおさめてきました。次々に新しいメカニズムが生み出され、その幾つかが他のメカニズムよりも有用なものであるということが証明されてきました。
まあそんな中でも特に有用で、いやあまりにも有用すぎて、この過ちを二度と犯してはならないと記憶すべきセットは、おそらく ウルザズサーガでしょう。
このセットでは現在から考えると本当に「ブッ壊れた」カードが生み出されました。その代表例はTolarian Academyです。低コストのアーティファクトと強力なドローカード、そして「精神力」と共に織り成された悪名高いアカデミーデッキ(MOMA)は、開始数ターンで相手を瞬殺できる恐るべきデッキでした。このデッキが使える間、このアカデミーは数多くの対戦相手をただあなたの瞬殺劇を傍観するだけの観客にしてしまったのです。
DCIは、すぐに状況の改善のためにアカデミーを禁止カードに指定しました。また、ここでの教訓から、マナ加速が非常に強力なメカニズムだと認識され、それによって古くから愛用されてきた 暗黒の儀式 やMana Vault等がスタンダードはおろかタイプ1からも引退することとなりました。
これは、なんらかの方法で、アカデミー、およびそれがもたらして非常に中傷された「コンボの冬」が再び繰り返されることを危惧したマジックの設計チームが用心のためにとった処置で、妥当な処置だったと言えるでしょう。
ただ、暗黒の儀式を引退させることは黒を著しく弱めるという好ましくない側面をも同時に抱えていました。というのも、アルファ以来、全ての黒のカードは暗黒の儀式の存在を幾らか意識しながらデザインされたものだったからです。
この強力なマナ加速能力を失った黒は、以前ほどのパンチ力を備えた色とはとても思えなくなりました。Tom Van de Logt'sの世界選手権優勝に貢献するのを最後に、暗黒の儀式はメルカディアンマスクスと共に環境から姿を消し、黒は激しく弱めらることとなりました。黒はほとんどのスタンダードデッキにとって、サポート色としての立場しか見出せなくなってしまったのです。この黒を元の力に復権させるために何かが変わらなければなりませんでした。
今、新エキスパンションとしてトーメントが加わろうとしています。トーメントは「黒いセット」です。トーメントは他のどの色よりも黒を珍重し、多くの魔導師達が暗黒の儀式の存在を忘れるほどに、黒い強力なカードを何枚も含んでいます。そのうちの一つが、ウルザズサーガ以来の多数のマナを生み出す土地、『Cabal Coffers』です。
この土地は暗黒の儀式ほどの即効性やGaea's Cradle程の爆発性は持っていませんが、そのうちに、確かに、黒のデッキにとって重要な意味を持つカードだということが認識されるようになるでしょう。
『Cabal Coffers』
土地
(2)(T):あなたがコントロールする沼1つにつき(黒)をあなたのマナプールに加える。
Cabal Coffersに関して最初に気付くことは、おそらく、黒単デッキの中で使用された時、このカードがただ単純に本当に効率的であるということです。
多色であることを当たり前としたインベイジョンブロックが単色デッキを珍品にしたので、これは初めは多くのプレーヤーになじまない概念です。しかしながら、ちょうどインベイジョンブロックが3色デッキを通俗化したように、今から2年後までの間に、トーメントは黒単をメジャーなスタンダード・デッキ・タイプにするでしょう。Cabal Coffersは、トーメント中の他の多くのカードと同じように、沼を場に出すことの有用性を大幅に高めることでしょう。あなたが最も目にすることになる、黒いデッキの土地配置は、多数の沼とCabal Coffersがいくつか、ってなものにになることでしょう。
ただ実際、Cabal Coffersはどんな働きをもたらしてくれるのでしょうか?
この土地には、速攻でPhyrexian NegatorやPhyrexian Scutaを召喚するために使われた暗黒の儀式のような、序盤での即効性は望めません。この土地は序盤では不利に作用しますが、ターン経過と共に強力な効カを発揮し始めるカードなのです。
2枚の沼とCabal Coffersでは3枚の土地から2マナを生み出すだけです。この時点ではまだ損しているだけに過ぎません。ただし、次のターンから事態は好転していくのです。3枚の沼とCabal Coffersからは4マナが生み出されます。ここが均衡点です。4枚の沼とCabal Coffersからは6マナが生み出されます。ここであなたは1マナ得したことになります。5枚の沼とCabal Coffersからは8マナが生み出されます。2マナの得です。以後、沼を出すたびにあなたが生み出せるマナはどんどん増えていきます。
さて、この土地はアカデミーほど強すぎるカードではありません。しかし、信頼できるマナソースであり、これを場に出すということは有用なことでしょう。Cabal Coffersの偉大な点は、これがメタゲームを破滅させないためにまだ十分に平衡を保てるレベルで使用することが出来るマナ加速カードであるということです。このカードから生み出されるマナは多くの黒使い達の1ターン中に出来る行動の幅を広げてくれることでしょう。
さらに、このカードはトーメントに含まれている強力だがコストが高すぎてトーナメントレベルでは無いと思われるカードを十分に使用可能なものに変えてくれるでしょう。このカードが土地であり、カウンターされないということも他のマナ加速手段よりも確実で評価出来る点です。
さて、このカードは何枚程デッキに入れるのが良いのでしょう?アカデミー等と違いこのカードは「伝説の~」ではないので、場にたくさん出すことは確かに超強力なマナ増幅力を発揮することでしょう。
しかし、黒いデッキに単純に4枚投入してよいのかどうかは簡単な問題ではなさそうです。このカードのみではマナを生み出すことが出来ないので、始めの手札に土地がこれのみ2枚あった場合には、序盤のテンポを大いに狂わせることになってしまいます。さらに、この土地を2枚場に出すこと自体がその分、沼を場に出す量を減らすことに繋がっているのです。
この土地を4枚入れることのリスクが容認されるものであるのか、それとも使用は1,2枚にとどめた方が無難なのか…。答えはそのうち明らかになることでしょう。
サイは投げられました。トーメントは確かに「黒いセット」なのです。Cabal Coffersは「黒い土地」として知られるためにやってきます。一旦トーメントがリリースされ、あなたが自分の考えを具体化し始めれば、様々な黒いデッキが考え出されることになるでしょうが、Cabal Coffersはそのほとんどで使用を検討され、また実際に使用されることとなるでしょう。
このカードは暗黒の儀式ではないかもしれません。Lake of the Deadでもないかもしれません。しかし、Cabal Coffersはあなたのお気に入りの「沼」として確実に居場所を見つけることとなるでしょう。
当ページは、2ちゃんねるの卓上ゲーム板「MTG Sideboard Online 日本語版」スレッドに投稿された記事を、426([email protected])がまとめたものです。