SF百科図鑑

伊藤典夫&浅倉久志『タイム・トラベラー』新潮文庫

最終更新:

匿名ユーザー

- view
管理者のみ編集可

2000年

10/27
「琥珀のひとみ」★★★★★。さすがに受賞作だけあってよくできている。着想が斬新。タイタンの社会の描写はファンタジー的だが、アイデアそのものは純SF。タイタン人トウーピエのキャラが最高。

ヴィンジ他の作品は「雪の女王」といっしょに読むことにして、「タイムトラベラー」に入る。
スチャリトクル「しばし天の祝福より遠ざかり」★★★★
ありがちなねただが、そつなくまとめて水準作に仕上がっている。
チェリイ「カッサンドラ」★★★★★
素晴らしい。この作者、読むのは初めてだが、さすがヒューゴー賞ぼこぼこ取るだけあって巧い。時間ネタというより、予知能力ものなので本来、超能力ネタに分類すべきだろうが、いずれにせよ予知の心証風景を狂人の内面描写のごとく描いた筆致の秀逸さ、ショッキングなオチと、受賞作だけあって筆が冴えている。

さて、これで「狩人の月」以外は70年代完全制覇!
いよいよ80年代だ。あとは暇を見て、「ザンジバー」と「月無慈悲」も読むが。
まずは「狩人」だな。


記事メニュー
ウィキ募集バナー