戦国BASARA/エロパロ保管庫

伊達×愛姫 

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筆頭(14才厨二病)×史実嫁(12才ょぅι゙ょ)ですので苦手な人はご注意ください
右目と小十郎の姉の喜多も出てます



 父より命じられたためではなく、自分で決めた婚姻だ。
 いずれ芦名や二階堂、白河、岩城等の諸氏を討ち伊達の勢力を拡大するなら、田村の合力は必要だ。し
かも田村の名跡を継ぐのが自分と姫との間に生まれる子でいいとまでいうのだ、政宗にとっては好都合だっ
た。
 この婚姻は同盟というより、実質的には従属の証だ。主導権はこちら側に委ねられている。だから嫁い
できた姫をどう扱おうと自由、とりあえずは人質らしく敬して遠ざけておけば良いだろうと思っていた。
 諱は「よし」といったらしいが、あまりの愛らしさに「めご」と呼ばれるようになり、田村家中の者た
ちすら諱を忘れかけていたという姫に対しては、端から何一つ期待していなかった。
 そこまで愛らしさを喧伝するからには、二目と見られぬ醜女か類い稀なる美女か。しかし直接会ったの
ではないにせよ、姫の父、田村清顕が猪首で赤ら顔であるという話を聞けば、その娘がどちらに属するか
は言わずと知れている。周辺諸国に脅かされた挙げ句、一人娘を美女と言い立てなくてはならなかったの
だろうと思っていた。
 なのに、いま目の前にいるのは何なのか。騙された、とすら政宗は思う。
 胡座した膝先に広がり、大河のように横たわった絵巻物の対岸に、愛は座っている。物語の一場面を描
いたその上に身を乗り出すようにして、絵に見入っている。
 旧臘、雪の中をついて米沢まで嫁いできた姫の第一印象は、降り積もった雪よりも白い肌をしているよ
うに見えた。だがいま繁々と眺めてみれば、その肌は雪というより桜の花びらのようにも見える。円らな
瞳には長い睫毛が被さって、まるで扇を開いたようだ。鼻は小さく品が良く、紅も差していないのに唇が
赤い。
 全く名前負けしていない、ゆくゆくはもっと美しくなると予感させる、そんな顔だ。
「……政宗さま?」
 愛は、自分が観察されていることに気がついたのか絵から目を上げて、何か御用ですかと問い掛けるよ
うに小首を傾げた。

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