腰を動かすたび、かすが殿の声が聞こえてきたでござる。
「あっ、あ、ああ……」
もはや言葉になっていない。普段は軍神殿のために苦無を持つ手も、今は佐助の背に
まわされている。
「ここが良いの? かすがは」
「ひ、あぁぁ……、あ、そ、そこが良
「あっ、あ、ああ……」
もはや言葉になっていない。普段は軍神殿のために苦無を持つ手も、今は佐助の背に
まわされている。
「ここが良いの? かすがは」
「ひ、あぁぁ……、あ、そ、そこが良
《鼻血と思しき液体で文字が消えて読めない》
佐助はかすが殿の中に入れたまま、精液を
《鼻血と思しき液体で文字が消えて読めない》
「えっ……?」
全身で佐助を受け止めたかすが殿は、力が抜けたように座り込んでしまった。しかし佐助は
そんなかすが殿の腕を引っ張って、立つように促す。
「これで終わりだと思った?」
全身で佐助を受け止めたかすが殿は、力が抜けたように座り込んでしまった。しかし佐助は
そんなかすが殿の腕を引っ張って、立つように促す。
「これで終わりだと思った?」
《鼻血と思しき液体で文字が消えて読めない》
二回目だというのに、なんという激しさか! さすが真田忍隊の長!
「あぁっ、あ、あ……! さ、さす、け……!」
「あぁっ、あ、あ……! さ、さす、け……!」
《鼻血と思しき液体で文字が消えて読めない》
「あー…………」
疲れきったのか、佐助はかすが殿と床に倒れこんで掠れた声を出した。かすが殿は佐助の顔を
見て微笑み、現れたときと同じように光を放って消えたでござる。某はそのとき、かすが殿が
佐助の分身が変化したものだったと思い出したのだが、当の佐助は幸せそうな表情でそのまま
寝入ってしまった。
某は佐助が眠ったことを何度も確認してから自室へと急いだ。前屈みで歩いたり走ったり
するという行為は実に難しいものでござったが、しかしこれも修行と思えば苦ではなかった。
こうして某は、先刻この目で見たことをここに書き残しているのでござる。だが佐助の奇行は
気になるものである。故に後程、お館様にこのことを相談してみようかと思っている。
疲れきったのか、佐助はかすが殿と床に倒れこんで掠れた声を出した。かすが殿は佐助の顔を
見て微笑み、現れたときと同じように光を放って消えたでござる。某はそのとき、かすが殿が
佐助の分身が変化したものだったと思い出したのだが、当の佐助は幸せそうな表情でそのまま
寝入ってしまった。
某は佐助が眠ったことを何度も確認してから自室へと急いだ。前屈みで歩いたり走ったり
するという行為は実に難しいものでござったが、しかしこれも修行と思えば苦ではなかった。
こうして某は、先刻この目で見たことをここに書き残しているのでござる。だが佐助の奇行は
気になるものである。故に後程、お館様にこのことを相談してみようかと思っている。
幸村の日記・おわり




