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全長 | 100~120cm |
重量 | 0.8~1.3kg |
地域 | 西ヨーロッパ |
年代 | 17~18世紀 |
エグゼキューショナーズとは死刑執行人のことであり、その名の通り死刑執行人が使う剣である。
刀身の先端は丸められており、溝部分に当時の死刑執行の様子を文様として刻んだり、ルーン文字を彫ったりと、刀身に装飾がなされることが多い。
握りは両手用でありながら殆んど両手で握れる長さのものではなく、「バスタードソード」に近いものがある。
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1 | 剣身:ブレイド(Blade) |
2 | 血溝(樋):フラー(Fuller) |
3 | 柄:ヒルト(Hilt) |
4 | 鍔:ガード(Guard) |
5 | 握り:グリップ(Grip) |
6 | 柄頭:ポメル(Pommel) |
当時の死刑執行方法である斬首刑(打ち首)にするために作られた武器。
剣で首を切られるのは武人や高貴な人物が主であったため、最後の金の使い道なのか、装飾は刀身・ヒルト問わず凝ったものが多い。
使用された期間は17~18世紀のみで、現存するものはほとんどドイツ製である。
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バスタードソードより短い握りは、たった一度しか振るうことの無いこの武器を出来るだけ力を込めて使えるようにした工夫である。
1本あたり、生涯1人の首しか刎ねることがない武器であるため、この最初で最後の一撃は非常に重要なものである。
2007年 11月9日更新
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