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全長 | 120~150cm |
重量 | 1.8~2.0kg |
地域 | 西ヨーロッパ |
年代 | 14~17世紀 |
ベク・ド・コルバンとは「カラスのくちばし」という意味であり、その名の由来は柄頭の形状が鳥類のように見えることからである。
形状によっては「ベク・ド・フォコン(Bec De Faucon)」=「鷹のくちばし」と呼ばれることもある。
主に14世紀頃のフランスで使用された有名な武器である。
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1 | 穂先:スピアーヘッド(SpearHeads) |
2 | 刺先頭:スパイクヘッド(SpikeHeads) |
3 | 刺先:スパイク(Spike) |
4 | 鶴嘴部分:ピック(Pick) |
5 | 柄舌:ランゲット(Langet) |
6 | 柄:ポール(Pole) |
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14世紀頃からフランスで使われ、全盛期には多くの歩兵部隊に使われていた。
しかし銃器の時代となり、時代遅れの武器として17世紀頃から次第に廃れていった。
ただし前線から姿を消した後でも、騎士同士のトーナメントでしばらく使われていたと言われている。
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穂先のスピア部分で突く、スパイクヘッドとピックで金属鎧ごと貫く。
対金属鎧に対して、非常に優れた機能を持った武器であると言える。
最強クラスの「ウォー・ピック」であると言っても言い過ぎではないだろう。
2009年 7月16日更新
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