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全長 | 200~250cm |
重量 | 2.2~3.2kg |
地域 | ヨーロッパ |
年代 | 16~20世紀 |
「サイス」を戦闘用に改良されたものがウォー・サイス、もしくはウォー・サイズである。
文献上では、主にポーランド人農民がよく使ったと書かれている。
直角だった刃が垂直に変わったことが最大の特徴で、この変更点により使い勝手も威力も格段に上がった。
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1 | 刃:ブレード(Blade) |
2 | 口金:ソケット(Socket) |
3 | 柄舌:ランゲット(Langet) |
4 | 柄:ポール(Pole) |
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非正規軍の武器として使われていた「サイス」が、17世紀頃に頻発した反乱から、いくつかの改良がなされた結果が生まれた武器である。
ものによってはソケットに引っ掛けるための棒状の突端がついていることもあり、これは現存する資料にも描かれている。
17世紀頃にポーランド人の農民がスウェーデンの侵攻の際、ウォー・サイスで武装して対抗したという記述がある。
また、1685年にイギリスのモンマス反乱や1848年のデンマークでの戦争でもその使用が確認できる。
ただし、この形状になってもあくまで非正規軍や農民兵の武器であったため、正式な武器として採用されたと言う記述は無い。
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使い方は刺突ができない「グレイブ」で、日本で言う「薙刀」に近い運用とも言える。
元々は農具で、使用方法も薙ぎ払う、引き切るといった用法なので、サイスを使い慣れた農民兵でも成果を上げれた。
戦闘用に強度等も調整されているため、サイスとは比べ物にならないほど戦闘向きの武器である。
2010年 1月18日更新
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新紀元社 | 武器と防具 西洋編 | 市川定春 著 | ||
ダイヤグラム・グループ | 武器―歴史、形、用法、威力 | 田島優 北村孝一 著 | ||
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