ニセ科学の定義 (簡略版) (→より詳しく)
何を「ニセ科学」と呼ぶか
「科学ではない」のに「科学を装っている」もの。
「科学ではない」
- 反証不可能でポパー的に見て科学ではないもの (ポパー的非科学)
- 反証可能なだけではなく、すでに反証されてしまっているもの (間違った科学)
- 反証可能で直接には反証されていないが、他の科学知識と整合しないので反証する必要のないもの(間違った仮説)
- 反証可能だが実証も反証もされていないもの(未科学)
「科学を装っている」
「装っているかどうか」の判断は難しいが,科学者の目から見て明らかなデタラメであっても,ごく普通の人が科学だと誤解しそうであればそれは「ニセ科学」とすべき.
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何を「ニセ科学」と呼ばないか
科学ではないだけで,科学を装っていないものは「ニセ科学」とは呼ばない.
- 宗教・オカルト・おとぎ話・etc.
- 単に間違った科学
- 未科学
但し、以下のような事をすると、ニセ科学と呼ばれる事になる。
- 宗教やオカルト→一見科学的と思える説明を付加
- 間違った科学→既に間違いであることがわかった後も「間違いではない」と強弁
- 未科学→検証されていない仮説を検証済みのように紹介
定義にまつわる諸問題
グレーゾーン問題
- 科学と非科学の間に明確な境界線を引くことはできない。グレーゾーンは存在する。
- しかし「グレーゾーンがあるのだから,結局科学と非科学は区別できないのだ」というのは極端な相対主義。白と黒はグレーのグラデーションをはさんで連続的につながっているが、白と黒は区別できる。
- 批判の対象となっているのは「真っ黒」なのに黒くないと主張するもの、あるいは「グレー」なのにグレーではないと主張するものである。
「装う」とはどういうことか
何故ニセ科学を批判するのか
人それぞれ
- 「ウソはいけない」
- 「結局損をするからやめよう」
- 「科学の発展を妨げる」
- 「社会が住み難くなるのは嫌だ」
- 「(初等的なレベルの)間違いが広まっているので,間違いを指摘しましたが何か?」
- etc...