マリア・"ラ・レイナ"・メンドーサ - cerroscarmen @ ウィキ

マリア・"ラ・レイナ"・メンドーサは、カルテル・デ・エスペランサ（希望のカルテル）のリーダー。女性、30歳。

来歴

　マリアは新市街のスラムに生まれ、麻薬組織が街を支配する様子を目の当たりにした。家庭は非常に不安定で、彼女の母親は薬物中毒で、父親は不在だった。過酷な環境で育ったマリアは、自身の運命を打破するためには自分自身の力で道を切り開く必要があることを学んだ。

　早くから身を捧げたカルテル・デ・エスペランサで、彼女は聡明さと利口さで頭角を現し、その才能を見込んだ上層部から特別な訓練を受ける機会を得た。敵対組織に対する諜報員訓練である。彼女は男性が支配するこの世界で生き抜くためには、普通の女性以上の力と意志、そして冷酷さが必要であると理解していた。本来なら、使い捨てにされるのが諜報員の常だが、彼女は奇跡的に上層部に取り入り、組織内での地位を上げていった。その結果、弱冠30歳で彼女はカルテルのリーダーとなった。

野望

　マリアは、表向きは冷酷かつ非情なカルテルのリーダーだが、その内面には彼女自身の困難な過去から生まれた、スラムの人々の生活改善という秘めたる野望がある。セロスカルメンの貧民窟の生活水準を向上させ、貧困と犯罪から人々を救い出し、街の子供たちが自分と同じ道を辿ることのない社会を作ることに全力を尽くそうとしている。
　事実、カルテル・デ・エスペランサが支配した領域では、ロス・モンタニェスの"社会福祉"――あくまで貧民たちを貧困の中に置くことでカルテルへのリクルートを強制している――に比べて、遥かに真っ当で、更生に向けられた福祉が行われている。しばしば、彼女が孤児院や教会を訪れる姿も目撃されている。

　しかし、この目標を達成するためには、一方で冷酷に犯罪組織を指導し、しばしば厳しい選択をする必要があった。それゆえ、彼女は複雑な矛盾に直面し、組織のリーダーとしての冷酷さと、人々を助けたいという内なる願望との間で挟まれている。

現在

　マリアは現在、"カルテル・デ・エスペランサ"の勢力をあらゆる分野に拡大するための大攻勢を指示している。ロス・モンタニェスに対しては新市街での縄張り争い、ファクルダテス・オスクラスに対してはハイテク犯罪競争を仕掛けている。そのため、彼女の命を狙おうとするものは非常に多い。

ステータス

判明しているステータスは以下の通り。

STR	CON	POW	DEX	APP	SIZ	INT	EDU	HP	MP	SAN
40	60	90	70	90	60	80	70	12	18	70

信用	98
魅惑	90
心理学	80
隠密	80
変装	70

呪文

癒しの鐘　
自身のDEXで発動し、接触している対象のHPを「消費したMP」点だけ回復させる。また、この効果でHPを最大値の半分以上まで回復させたとき、重傷も治癒できる。追加でMPを1d6点費やすことで、対象の身体に宿った毒や不浄を拭い去ることができる。

何の因果か、"ラ・レイナ"に発現した呪文は手に触れた仲間を癒すものだった。それはまるで、暴力と欺瞞の底に隠れた彼女の本性を映し出しているかのように。