破壊と創造、そして暴走

破壊と創造、そして暴走

ひまり
ちょっと良いか?あの無駄に引っ張りまくっておる天狗勝負の件じゃ
(プレイヤー)
人聞きの悪い事は止めてください、僕もあっ……って思ってるんですから
(プレイヤー)
で、なんのお話しでしょうか
ひまり
夕霧太夫らの演奏をわしも聞いたのじゃが、もう一押し欲しくてのう
(プレイヤー)
そうですか?あの完成度ではもう足す物も引く物も無いと思うんですが
ひまり
うむ、既にあの者ら演奏が完結しておるのは分かる
ひまり
じゃが守りに入ってしまうのはいかん、芸術とは常に時代の先をひた走らねばならん
(プレイヤー)
仰る事もよく分かるのですが、既に先進性は事が足りてると思いますけどね
ひまり
いーや、まだまだ新しく、より激しく出来る余地は残っておるぞ!
ひまり
例えばじゃ、あの三味線と琵琶を源内に改良させもっと大きい音を出させたり
ひまり
白鳥の歌詞、もっと反社会的で権力に抗うような、そんなような叫びが欲しいのじゃ
(プレイヤー)
それらをやってしまうと、割と原型を留め無さそうなんですけど
ひまり
構わん!芸術とは破壊と創造を繰り返してこそ高みに登る事が出来るのじゃ
ひまり
わしはあの者らの演奏を聞いて分かった、あれは完結してはいるが完成はしておらん
ひまり
ワシらの手であの音楽を至高の芸術へと昇華させるのじゃ!
(プレイヤー)
ひまり様をここまで熱くさせるなんて、やっぱりあの演奏は本物だなぁ……

最終更新:2021年06月10日 11:19