家族絡みであれば

家族絡みであれば


猿飛佐助
そこを行くお譲さん、お耳をちょいと拝借出来るかい
由利鎌之介
えっ、私?私だったら別に暇だからいいけど……なんで忍者が?
猿飛佐助
お譲さんの鎖鎌の腕前を聞いてな、是非とも協力を願いたく思い参上したのさ
由利鎌之介
協力ねえ、具体的にはどんな仕事?言っとくけど、汚い事に手を染めるつもりはないから
猿飛佐助
恐らくは真っ当な仕事だろうが、その内容に関しちゃ俺も良く分かってなくてな
猿飛佐助
とにかく今は腕の立つ奴を集めて、準備を進めさせてもらってる訳よ
由利鎌之介
内容も分からない仕事の準備を進めてるって、なんだか雲を掴むような話ね
猿飛佐助
全くだ、だがこれも爺様の遺言でな……託された以上はやり遂げなきゃならん訳さ
由利鎌之介
お爺さんの遺言って、それ、とっても大事な事じゃないの!
猿飛佐助
だな、それに爺様の話だとこの先にえらい事が待ってるらしくてよ
猿飛佐助
とまあ、俺自身もはっきりとは分からんが、とにかく人手が必要なんだ
由利鎌之介
ふーん……分かったわ、そういう事情なら手伝ってあげる
猿飛佐助
助かるぜ!給金の方は大して弾めねえけど大丈夫か?
由利鎌之介
いいわよ、別にお金目当てって言うか、家族絡みなら手伝ってあげるってだけだし
猿飛佐助
ありがてえ、んじゃま、まだ先の話にはなりそうだがよろしく頼むわ
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最終更新:2021年06月10日 11:30