紫式部-創造と喪失の歌仙-
紫式部 | 紫式部+ | 紫式部++ | [失意]紫式部 |
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能力値 | 能力値 | 能力値 | 能力値 |
スキル | 呪詛の忌み歌 |
関連家臣 | [足音を聞く] 首無し |
幼い頃に母を亡くし学者の父に育てられる。父親が兄に歴史を教えていた際、そばで聞いていた紫式部の方が先にその内容を覚えてしまう事があった。知識人としての素養は兄ではなく紫式部に伝わってしまった、女に生まれた事が惜しいと父親を悔しがらせた「現実はあまりにも残酷で不条理……心の準備も出来ないままに残された私は、何を糧とすればいいの?」
やがて藤原家の男と結ばれ娘を授かる紫式部。元より数人の妻や子供を抱える夫であり、結婚生活も全てが順調とはいかなったが、紫式部にとって男は掛け替えの無い存在であった。だがその夫は流行病により程無くして死亡する「命が儚いなどとはあらゆる詩や物語の題材となる程に普遍的でありふれた物、だとしても私は……簡単には割り切れないわ」
失意の底に沈みながらも、紫式部は執筆の分野でその文才を開花させる。様々な伝承や文学を取り入れ和歌と散文を巧みに融合させたその作品は源氏物語と題され、以後の文学界や文化の発展に大きな影響力を及ぼした。緻密な内面描写を描く技の妙が特に評価され、紫式部は賢女と持てはやされる「これも何かのきっかけになればと……でも何も変わらない、あの方を失って以後、何も……」
才気に溢れ利発な少女時代を過ごした紫式部も、夫の死と宮仕えによる鬱屈とした暮らしから次第にその心を歪めて行った。夫の死による心の空白は世紀の大傑作の執筆を終えてもなお埋まる事は無く、彼女の心を千々に乱す機会を伺っている「あれを見事に書きあげれば私は前に進めるなんてね、分かっていたわ……全ては願望、儚き幻想。絶望の腕が私を捉えて離さないのは必定、もう夢を見るのも疲れたわ」
マイページ(未進化) |
私は抜け殻、既に潰えし者……せいぜい好きなように扱うといいわ あの方が居ない現世に何の意味があるのかしら…… どうせ貴方も他の薄汚い男達と一緒、そうに違いないわ せめて忘れてしまえればこの心も楽になるのに、そんな器用な事は出来ないの |
マイページ(中途進化) |
人間の書に興味があるの?おかしな妖魔ね……でも、悪くないわ 敵味方、幾多の屍を掻き分けてそれでも貴方は前に進めて? 全てを忘れられるならとあらゆる事に手を染めたわ、でも駄目なのよ…… 貴方と居ると忘れられるのかしら?ふふ、そんな訳が無いのにね…… 何もかもが色褪せて見えるの、息をするのも虚しいくらいに さぞかし面倒な女でしょうに、貴方は随分と根気をお持ちなのね? 私の物語を褒められるのは悪く無い気分ね 愛を確かめあう行為も私にとっては単なる逃避先よ、本当に滑稽 |
マイページ(最終進化) |
話を合わせるだけと思ったのに、貴方は本当に人間の書が好きみたいね こうしていると多少は気が紛れるわ、多少わね 貴方も奥さんは大切にしてあげて、もう自分一人の体では無いのよ? ただ一つ、あの瞬間だけは全てを忘れさせてくれる…… 愛を確かめあう行為も私にとっては単なる逃避先よ、本当に滑稽 私の物語を褒められるのは悪く無い気分ね ほんの一瞬でいいの、また忘れさせて…… ここでする事なんて一つよ、これも可愛い部下の為でしょう? 何もかもが色褪せて見えるの、息をするのも虚しいくらいに 敵味方、幾多の屍を掻き分けてそれでも貴方は前に進めて? |
バトル開始 |
命に軽いも重いも無いわ、好きなだけ殺し合いなさいな 逞しい方達ですこと、私の命を奪って頂けるのかしら? 生憎と、未練とやらの持ち合わせが無い身ですの 早く終わらせてくださいな、穢れし現世にもう用はございませんわ |
進軍時 |
儚いのね こうして楽に逝ける事に感謝なさい 見苦しい振舞いはおよしになって? つくづく、吹けば飛ぶが如しね…… |
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