大変お手数ですが真下よりご閲覧ください
クレア「今のは……一体、いかなる方法を用いたのか……見極めることが出来なかったか(視線を伏せる)……まぁ一応、皆に報告しておくか(一つ息を吐いて姿を消す) 」
「 ――――彼女が本当に存在していたのかどうかも疑わしいほどに 」
××××「―――我々を侮ってはいけません、とのことです。(両手をひらひらとさせ) …今日はどうもありがとうございました。近々あなた方《影蜘蛛華纏魔群》と青の組織《蒼秤総裁機構》には“意味もなく”争っていただきましょう。 …それでは “また会う時まで”、くれぐれも天に召されることの無いように。 ―――ご健闘をお祈りします(そう言い残し、クレアが再び××××の姿を見た時には、既に跡形もなく消え去っていた) 」
クレア「―――――!!(割れていくステンドグラスを見て目を見開く)なんだ……?一体、何を…… 」
「 ドドドッ…… !! バリバリバリバリィイイイイイイイ――― ン !!!!!!!!!!!!!!!! (それと同時に
時計塔のステンドグラスが罅が入り、一気に全てが崩壊するかのように割れ始める) 」
××××「言ったではありませんか、元々用件などありませんよ。(首を傾け) ―――ただの“気まぐれ”です(仮面の中でクスッと笑みを浮かべ) ですがもう一つだけ、知らせておかねばならないということといえば…そうですね。本当はこんなことしたくないのですけど……(戸惑った末、左腕を上げ指を鳴らし―――……) ――――パチンッ 」
クレア「ふむ、まぁ好きにすればよい。貴様の考えは貴様の考えだ。元より考えを改めよとなど言ってはおらん……あくまで、私の考えというだけの話よ。やれ、真意の見えぬ問答にも飽きてきたのだが用件は終わりか? 」
××××「…当然ですよね。(誰にも聞こえないように呟く) そのような返事が返ってくるということは目に見えていました。いいのです、“慣れて”ますから ―――私には私の考え方があります。誰になんと言われようと… 私の考えは不変です。私には私にしか分からない問題や事情がある…… ―――誰にも介入はさせません。私が《EmPtIeS》に存在しているのも、元々は《さまざまな思想を広めていく組織》であったから。 …今はどうでしょう、一概にそうとは言い切れない面もあるかもしれませんが、ね 」
クレア「難しいというよりは、考えすぎであろう。貴様自身が勝手に物事を難しくしているにすぎん。存在の意義などというものは各々の中にあり、各々が考え導き出せばよい。それが真実であろうがなかろうが、問題ではないのだから…永遠の時間など必要ないのだ 」
××××「(間を置き) ―――争い事がなくなるという可能性も十分に考えられます、未来の可能性は無限大――― それを“視る”ことはできたとしても…未来がどれを選ぶかなんて、誰にも予測できません。だからこそ、存在の意義という事柄を考えるのには永遠の時間を必要とするのですが。 ……少し、難しかったでしょうか 」
クレア「ふむ、もう少し自由に動けるようになるであろうな。戦いもやりやすくなる……うむ、助かるな 」
××××「賢明ですね(クスッ) …私達がいなくなったら、この世界はどうなると思いますか (ふと思いついたのか、意味深なことを問う) 」
クレア「いや、止めておこう。さすがに多人数を相手にすると分が悪い……貴様を殺してしまっては報復されるであろうからな(クックッと笑う) 」
××××「 ふふっ…♪ …――私は強いですよ、試してみますか?(発言とは裏腹に穏やかな様子でクレアに) 」
クレア「さて、どうであろうな。抵抗できる災難ならば抵抗するだろうが……私には貴様らがどれほどの力を持っているか、未だ予想もつかぬのでな 」
××××「ほう……では―――…… “いつあなた方に災難が襲い掛かっても…抗わずに受け入れる”…と? 」
クレア「その通りだ、緑というのはそういう組織でな。おおよそ絆などというものは無いに等しい……見てきたと自称する貴様らなら、言われんでも分かっているとは思うがな 」
××××「…組織の中で、何もせずに文句ばかり吐いている人の方がよほど愚かだと私は思います。(俯き、顔を上げクレアの方へ向きなおる) 確かに……あなた方の様な“利害の一致”を求める組織員の集いでは。内通者を暴き出すのは困難であると言いきれましょう。 」
クレア「やり方が問題なのだ、これではバックアップをした意味が無い……(ため息をつく)しかしまぁ、ハッキリ言えば我ら緑の国の者は全員怪しい。そんな奴らの集まりなのでな、内通者を見つけるのは難航するだろう 」
××××「“
サイラス”さん……ですか (クレア同様、彼の名前を知っており) …“槭”さんが一時期騒動を起こしたのは知っていますよ、ずっと“視て”ましたからね。 ――――ですが彼のお気持ちも理解できないという訳ではございません。やり方が気に入らず、反旗を翻した彼の度胸には感銘を受けました。(背を向け装飾に目を向ける) 」
クレア「うむ、うちの王だ。あれだけ先のことまで作戦を練っていたと言うのにいきなり自暴自棄になりおって怪しいを通り越して頭がおかしく……(ぐちぐち)あぁいや…そうだな……最近ではサイラスが独自に動いている様子を見せているが……内通者、という感じはしないのだがな 」
××××「…やっぱり、そうですよね(見透かしたような口調で) 言うまでもないとは思いますが、あなた方《影蜘蛛華纏魔群》の中にもお一人《内通者》がいるのです。…近頃、怪しい行動を起こしたような人はいませんでしたか?(首を傾げ、クレアに) 」
クレア「む、それは初耳だな……諜報活動には力を入れているつもりだが、私の耳には入ってきていない 」
××××「これは組織での活動というより、私が“勝手に行動している”と言った方が正しいのかもしれませんが…… (クスリ、と笑ったように見せかけ) “クレア”さん、本日“蒼秤総裁機構”が彼らの中の内通者を突き止めたという話は聞きましたか? 」
クレア「あぁ、あのみょうちきりんな放送の主たちだな。私に何用だ?王ならともかく緑の一兵ごときを歯牙にかける組織とは思えんが……(腕を組んで) 」
××××「あっ…(振り返り、クレアを見て) はい、その通りでございます―――……(一礼し) 私はこの世界を管理している組織………――――いわば《EmPtIeS》の者です。(仮面やマントを羽織っており、容姿は見えない) 」
クレア「(コツ、コツと靴音を鳴らして時計塔の中、シャンデリアのもとに歩いてくる)ふむ……呼び出し人は貴様か?(目の前の××××を見て) 」
××××「(時計塔の中で一人、シャンデリアの下に立っている) …(本当に、来て下さるのでしょうか……) 」
「 ――それは、青の国で内通者の正体が明かされた直後のことだった。」
「 ―――美しく聳え立つ時計塔、一人の《人間》が内部から景色を眺めていた。」
魔理沙【yellow】「………(キングの”ジップみたいなの”……ありゃなんだ?いつもはボイスチェンジャーで奇声を発するキチガイだが……いや、どうでもいことだズェ。私にとってはな)
霊夢【yellow】「別にいいわよ、一回やった事あるし(無断でだけど・・・。)よく飛ぶわねほんと、相変わらずホームランバットみたいな強烈さね。 」
魔理沙【yellow】「(その有様を目を皿のようにして見つめ呆然とし、帽子を深く被る)……んぁー…ムービーは全部飛ばしてプレイするズェ、それでよければ… 」
「「「「「ヤッダァァァァァアバァァァァァァァァァァァーーーッ!!!!」」」」」(緑の組織員達は霊夢の放った札と
ピカマンのラッシュによって暴風に煽られる紙切れのように吹っ飛ばされ滝壺へ落下していった。燃える組織員は月水金)
ピカマン【yellow】「 俺はッ!!恐怖を乗り越える事こそが!生きる事だと思う……真の頂点に立つ者とは!ほんのちょっぴりの恐怖も保たぬ者よ!!WRRRYYYYYYYYYYY!!!!!!!(背後に立つ(スタンドバイミー)大男のビジョンに乱打を打たせながら雄叫びを上げる、その背には『ジップ』のようなものが見え隠れしていた) 」
霊夢【yellow】「・・・もしかしてトルネコ?それともシレン?いやそんな事はどっちでもいいんだけど、後でちょっとやらせなさい。(どうやら、興味がある様子)あーもう、うっさいわよ、ちょっとお口にチャックしなさい。(緑の組織員達を見て、イライラしながらその口にお札を投げつけていく) 」
ブォンッ(ピカマンの背後では黄金の光彩を放つ大男のようなビジョンが投影されており、そいつは機関銃のような拳のラッシュを放ち、容赦なく緑の組織委の内蔵をシェイクするような乱打をぶちこんだ)ウバッシャァァァァ 」
ピカマン【yellow】「 ゾ ッ (背を大きく仰け反らせた存在そのものが威圧である立ち方をし、こともあろうに『あたかもそこに居たかのように』魔導士Cの背後に立っている)ほう、それで?束になったところでこの【 】に対し、そうマッチを数本束ねればロードローラーにも勝てるというレベルの思い込みをしていたのかね?? 」
魔理沙【yellow】「やーすまないんだズェ、ちょっとコンビニまでソイジョイ補充しに行って後は48時間ぶっ続けでダンジョン攻略する寸断だったんだがこの有様……ってゔぇ?!まだやる気だズェあいつら!! 」
「新手か!?」「ええい小癪な!魔導士殿の展開した魔法は我々でも扱えるように仕込まれておるわ!」「え、そうだっけ」「残念だったな!サイコミュファンネル式黒魔法で宇宙の塵となるがいい!」「キャーイクサーン」「放て、全黒球解答、連続射出!」 」
霊夢【yellow】「全く、何してんのよ魔理沙。(やれやれといった様子で、空から降りてくる)あーあ、陰陽玉、見失っちゃったわ・・・高くつくわよ。 」
魔理沙【yellow】「ひゅぃ!?(白黒のボールが耳をかすめ涙目)お、おおおま…おまままおま…!世界一位じゃねぇか!! 」
魔導士C「一瞬で終わりにしてくれる––––––散れ、命を刈り取る色によっt \ メ メ タ ァ /うわァァァァァ––ァ––ァ––––(白黒のボールのような物が当たるり魔導士A同様滝壺へ吹っ飛ばされて行く) 」
ドガァッ!(魔導士Cに向って、白黒のボールのようなものが蹴り飛ばされ、飛んでいく)
魔導士C「ふざけた容姿をしよってからに、口だけは流石王と言ったところか、達者よの(トンと杖を地に突き、彼を中心に上空から見てもハッキリを認識できる程の巨大魔法陣が一瞬で生成される)––––その余裕は死の間際まで保たせておけ、せめて絶望に魂をにごらせぬようにな。『包囲する闇《ミィル・オブセシオ》』(詠唱破棄、高密度な闇のエネルギーの塊無数に出現しピカマンを囲んでいた)逃げ場等あるまい、チェックメイトじゃ 」
ピカマン【yellow】「(竹林にもたれかかるようにして腕を組み浮遊し悠々と緑の仮想国の組織員を見下ろしている)凡人、この私の臣下に深手を負わすとはな……『始末』される覚悟はできていような 」
魔導士C「おぉい待たれぬかこのうつけが、お前等未熟者がこうして現役としてのさばれるのは誰のお陰だと思ってるんだ、うん?これだから若いというのは–––––(杖をついておぼつかない足取りでその現場に出くわす)……なんじゃい、このジジイにも容赦なく戦えっちゅーのかそうかそうか(杖に魔力を貯め、竹林がざわめき異風が舞った) 」
魔導士A「 う わ ら ば ッ (情けない悲鳴を上げて吹っ飛ばされ森林奥の滝壺へまっさ鎌に落ちて行く) 」
ドッ パ ァ ン ! ! (破裂音のような何かが衝突した音が響き魔導士がロケットのように吹っ飛ばされた)
魔導士A「見ィー…っつけた(魔理沙の上空逆さに達腕を組んで彼女を見下ろしている)んじゃぁ俺早速手柄もーらいって事でいいよな?クルーシォ––––––– 」
魔理沙【yellow】「だーくっそ…!んなんだあのオッサン…!素手で魔法跳ね返すとかラッキーマンかよ!(魔導士達が進行して来る足音を聞き、負傷した足に手を添えつつも冷や汗を流す)っざけんなズェ……まだ攻略してないゲームが家で眠ってるってのに…ッ 」
魔導士B「なに、既に私の重力操作結界で機動力は削いでいる、赤子を殺すより楽な作業であろうよ(草を踏み分けながら森林奥地へ進んで行く) 」
隠密A「(考えたら負けでござる)同等な打撃を与え片足の骨を折って下さったそうだ、医療品も補充できない今なら我々だけで充分であろうよ 」
魔導士A「(何言ってだこいつ……疲労と眠気で頭がパァになっちまったのか…) 」
サイラス「うし、よく聞け新入りちゃん共、時刻はめんどいから本日未明ということにしておく、お前等下っ端はなんもしてねーから俺が黄色の仮想国の組織員、霧雨魔理沙他数名をこの森林地帯まで追い詰めた、お前達の任務はその始末だ。俺は帰って観たいテレビあるからよろしく 」
アースト「機が熟した時……落ち合うぞ。 ―――――――――誰一人として犠牲があってはならない。(声‐置鮎龍太郎) 」
ウィンガル「では、俺はプレザとジャオを呼びかける。(声‐木内秀信) 」
アースト「…あぁ。ならば俺は、まずはアグリアを拾うとしよう。(声‐置鮎龍太郎) 」
ウィンガル「あぁ……そうだな。 ……やろう。やり遂げよう…必ず。そのためには、まず……かつての同胞には声をかけておく必要がある。(声‐木内秀信) 」
アースト「何を言う…。俺とお前は、常に対等であり続けていたはずだ。何よりそれを望んだのは他でもない…俺達だ。(声‐置鮎龍太郎) 」
ウィンガル「ふふ……やはり、お前には敵わないな。アースト。俺にとってのお前は、いつだって大きかった…(声‐木内秀信) 」
黒衣の男→アースト「…抗え。どこまでも。俺達の希望は…半ばで朽ち果てていいものではない。邪魔をするものは、誰であろうが切り捨てろ。取り戻すんだ……あの日を。(声‐置鮎龍太郎) 」
ウィンガル「アースト………(声‐木内秀信) 」
黒衣の男「―――――――――お前はそんな言葉に誑かされたのか。 …ぬるいな。俺達が生きてきた幾年という重みに比べれば、大したものではない。(声‐置鮎龍太郎) 」
ウィンガル「あの国は……この手を下すまでもなく、滅亡の危機を迎えた。しかしあの女には、政治的能力といったものは皆無だ。もはや意志は固まっていたはずだった。だが……… あの女は俺に放った。「私はようやく、少し強くなれた。お前のお陰でもある。」……と。あの女は……もはや期待を寄せていた。(声‐木内秀信) 」
黒衣の男「………何があった。(声‐置鮎龍太郎) 」
ウィンガル「当然だ…!だからこそ、俺は"Onyxis♞"に………(声‐木内秀信) 」
黒衣の男「お前は……あの頃の温もりを忘れたわけではないだろう。(声‐置鮎龍太郎) 」
ウィンガル「あ、あぁ……そうだったな。(声‐木内秀信) 」
黒衣の男「…『アースト』か………懐かしいものだな。 俺がいて、お前がいて……プレザやアグリア、ジャオ。みな笑顔が絶えることなく、不自由なく過ごしていたな…(声‐置鮎龍太郎) 」
ウィンガル「ま、待て……待ってくれ…………"アースト"ォッ……!(声‐木内秀信) 」
黒衣の男「……やはり、お前に期待する俺が愚かだったということか。(声‐置鮎龍太郎) 」
ウィンガル「! それは………(声‐木内秀信) 」
黒衣の男「そうか……… ならば、あの日交わした言葉、あれは……偽りの言葉だったというのだな。(声‐置鮎龍太郎) 」
ウィンガル「どうやら、俺はもう……"Onyxis♞"から、逃れられそうにはない…(声‐木内秀信) 」
黒衣の男「……なに? …できないだと?(声‐置鮎龍太郎) 」
香蓮「―――――ッ。(上着をハンガーにかけ、そのままベッドに軽く横になる。)・・・・・そうね、きっとあの子も休めっていうでしょうね・・・。うん・・・少し、休もう・・・そし、た、ら・・・。(静かに眠りにつく) 」
香蓮「少しは・・・・休んだ方がいいかしら。・・・・そういえば、寝たのいつだっけ?・・・・少しだけ・・・・少しだけ・・・・いや、でも・・。 」
香蓮「―――――。(部屋のドアの近くまで歩み寄り)・・・・人の気配は、ないわね。・・・・最近はこういうのも過敏になってきたわ・・・・。 」
香蓮「時の番人、エヴァドのような権限は私にはない・・・・だからこそ、地道な作業が必要になる。―――それでも、私は救いたい、あの子を・・・・。 」
香蓮「私がしっかりしないでどうするの・・・・・!誰もあの娘を守れない・・・・・私すらも、だったら・・・だったら・・・!そう、決めたじゃない・・・!!(ベッドに座りながら頭を抱える) 」
香蓮「(一方、某国のホテルにて)・・・・戦争も佳境に。もう、後戻りはできない・・・・。しっかりしなきゃ!私が、私が 」
主我「それならば、問題は無いな。暫くは俺の本当の身分が明かされることは無いだろう。 」
カンナギ「あぁ、あのゴミか・・・・・。(もはや名前すら) 」
Alvis「あそこの死体だけです(トキオミを親指で指してしれっと) 」
主我「ところで。俺が『視る側』だという事実を知り得るのは。この場にいる者以外には、居るまいな。(周囲を軽く一瞥した後で、確認を取る) 」
Alvis「あはは…それまでに不足の事態で同盟決裂とあってはシャレにならないので気をつけてくださいね やだなぁ、僕にはそんな野心はありませんよ(苦笑して小首を傾げ)それに折角あなたをお招きしたんだ、極上の獲物はお客人にお譲りするのが礼儀でしょう ……さて、これから忙しくなるな……(道とは言えない程に、この荒野は険しい。けれど、それを照らす覚悟を持ってして進めばきっと––––––……) 」
カンナギ「―――いいだろう。国崩し、神殺しは王の特権。だが、それをたまには衆生に譲るのもまた一興だ。 」
主我「同盟の期間は。『大衆を奴隷とする大衆の意見気取りの少数の完全消滅』。だな、Alvis。(静かだが、それでも、強い意志を秘め、Alvisをその瞳の中心に捉える) 」
Alvis「同盟成立ですね、主我さん……いや、主我 ええ、こちらの”契約”は済みました。心は等の昔に決めています…後はそれを行うに見合う力を得るだけです、そう、力には力、国家には国家をぶつけなければ…… カンナギ、あなたの力も借りる事になるでよう。無論、興じさせる事は保証しますよ 」
カンナギ「―――話はまとまったか?(お酒グビグビ) 」
主我「思想は同じか、なれば、俺はこの、『視る』側の業を、個々の救済の為に、振るおう。少数の為の奴隷を、個人という存在に生まれ変わらせるために。 」
Alvis「(無音、西風が木々をざわめかせ沈黙が流れて行き、ようやく口を開く)これを最後の戦争にしましょう。手段は選ばない、最古の王の力を使ってでも、
監視者の特権を利用してでも僕は、この戦いで二度と誰も孤独にならない世界を叶えたい 」
主我「良しとなど、出来るはずが無いな、私の喜びの一つは、例えどんな状況でも、生きようと、足掻く命の輝きだ、その輝きを、手当たり次第、無差別に闇へ葬るなど、俺は、認めない、認められない。 」
Alvis「なればこそ、今この全ての仮想国が集う大戦の最中である今こそ……戦争の、一人一人の人間の尊厳を軽んじるこの世の仕組みの破壊を、国家の消滅を行うべきではないですか。主我さん、あなたならわかってくれる筈だ、そう信じたからこそ僕はあなたに全てを打ち明けた(武装解除、仕込んだ武器や鞘に納めた剣に至まで全てをその場で一斉に放棄し、反撃する術を失った状態で決意を固めた視線で主我の眼を突き刺すように見つめる)国家や思想、命も実体もないただのシステムに大勢の命がゴミ屑のように踏みにじられ、血の涙が絶えないこの現状がこのままではいつかまた繰り返されてしまう、あなたはそれでも良しとできますか 」
主我「『大衆の意見』となり、大衆を動かしている、『大衆気取りの少数』を消滅させて、大衆を一つ一つの思想に別つ、というのか。(ス、と圧迫を続けていた左手を離し、止血を確認する)有り得ない、国家というものは、それに続く人によって成り立つ、その命が、軽視されてしまうような事は、あってはならん。(こいつは、監視者、俺が、そうであるという事にも、気付いているのか) 」
Alvis「そうです、この戦争のルールに乗っ取った理想の結末を言うなれば貴方達のような監視者も含めた全組織の”敗北”、これが僕の望むこの戦いの終焉の形です。勝者と敗者、正義と悪が二分されどちらかが虐げられる、こんな歴史を繰り返し続け、一握りの人間の思想に大勢の人間が賛同”させられ”命を費やすような事を延々と続けて平和などあり得ますか(笑みは次第に薄れ、言葉の一つ一つに威圧が増して行き、感情が表出し初めて行く)出来ない……出来ない、出来ない。国家が、思想が命より重んじられる限りあり得ないんだ 」
カンナギ「――――ほぅ?(国家という概念を生滅させると聞いて心なしか愉しそうに酒を飲む) 」
主我「同じ思想を持つ、一括りの大きな集団を、潰す。そう、言いたいのか。 」
Alvis「それだけなら精々個人同士の殺し合いに終わるのではないですか(主我に何ら警戒も無く歩み寄り、彼を見上げ自身の左胸に付けられたChessの象徴であるバッチを指で差し示す)先程の質問にお応えしましょうか。僕の目的は"国家"という概念そのものの消滅です 」
主我「・・・人類はあまりに多様性を持ちすぎた、それだけではない、動物にはない理性を持ってしまった、他にも考え得る要素は、山ほどあるだろう 」
Alvis「そうでしょうか(ナイフをコートの袖に収納し戦意の無い事を表して、眼を細める)それならば純粋に性に忠実な動物は何故、無意味な闘争をしないのか。人は人の肉を喰らう訳でもなし、同種ならば血を最低限流さず種の存続を優先する事だって出来た筈 」
カンナギ「ふふふ、まぁ最初はそんなものだろうさ。だが、直にそれが己にとっての美酒となる。 ―――――。(二人のやり取り俯瞰し聞いている) 」
主我「―――動物故の、性、同族嫌悪、実力行使という極めて単純な、従わせる方法、様々な要因があり、それ故に、同じ事を繰り返す、愚かなものだ、俺は、そう考えている。 」
Alvis「んー、実感は薄いですけどね。僕自身これが間違っていると疑った事は一度もありませんしね(苦笑をカンナギに返しながら剣にこびり付いた流血を払う) ––––ねぇ主我さん、質問を質問で返す様で無礼なのは承知ですが、何故人類は全体が平和に…少なくとも主義思想に基づいた集団による殺し合いを終わらせる事ができないのだと思いますか 」
主我「つまり、・・・お前は、この戦争に対して、何を起こすつもりだ。(真紅の雨を零し続ける蛇口に、左手を押し付け、圧迫する) 」
トキオミ「ぁ・・・・ぁ―――あ・・・・。(ドサァ) 」
カンナギ「上出来だ人形・・・いや、Alvis。ようやく・・・悪性(ヒト)というものがわかってきたな?ふふふふ(船内でくつろぎながら) 」
Alvis「連絡船なんて言いましたが、行き先は冥府ということを言い忘れてましたね。僕は嘘つきではありません、ただ間違いを犯すだけなのです、師よ 企みはお互い様ではないですか(首を傾げ無機質な笑みを浮べたまま)少なくとも、この戦争の仕組みを理解しながら疑問を抱いているように見えるのですが 」
主我「貴様、一体、何を企んでいる(右腕に突き刺さった鋼の塊を、引き抜く、その痕から、流水の如く、真紅が滴る) 」
トキオミ「―――――ガッ!!!?(苦痛と当然の絶望にゆがんだ顔で) 」
Alvis「"甘い"ですよ(指に挟んだ複数本のナイフを扇のようにズラリと並べほくそ笑む、既に投擲したナイフが複数であったことを示すかのように)見ているのでしょう、最古の王……初めての割には上出来な幕開けを飾る事ができたと思うのですが如何でしょう 」
投擲されたナイフは吸い込まれるかのようにトキオミの背を貫通し、バターによく熱したナイフで切り込みを入れるかの如く容易に切り裂いて心臓を穿ってみせ、闇夜に街灯で照らし出された赤が優雅に咲いた
主我「―――お前、が・・・ッ!!!(瞬間、投じられた金属の短い刃に向けて、右腕を伸ばし、自らの腕に突き刺させる事で止める)・・・何の、つもり、だ。 」
トキオミ「(時間の心配はないということでゆっくり優雅に歩いている、背後からくるナイフには全く気付いていない) 」
Alvis「ははっ……やっぱりそうか、そういう答えか––––安心した(コートの袖からナイフの先端を除かせ微笑み)なら主我"さん"、僕があなたの行く道を切り開くと言ったら、一人で抗う事をやめてくれますか? (そう囁くと、そのナイフを音も無くトキオミの背、心臓の裏に辺る部位へ投げつけてみせた) 」
主我「―――俺は、・・・抗えるだけ、抗う、自分ができる限り、抗う、例え、一人だけでも。 」
トキオミ「え?時間の心配かな?・・あ、あぁ、わかった。 」
トキオミ「うむ、では私は港へ向かうとするよ。(クルリと背を向け港の方へ歩こうとする) 」
Alvis「ああでも、時間の心配は入りませんよ(トキオミへ相変わらずの無機質な笑みを浮かべ) 主我卿……こういう言い回しをされると観に触るでしょうけど率直に聞きますね……貴方は絶望を眺めるのと抗うの……どちらを望みますか–––––– 」
主我「ふむ、良い思慮だな…。(さて、何を話されるものか…) 」
トキオミ「ほぉ・・・連絡船か。確かに・・・空は多くの人間の目につく。それがいいだろう。 」
Alvis「あはは、まあそう時間は掛けませんよ、かつての恩師を一人で本国へお送りするのは薄情というものでしょう?港へ連絡船を手配させています、空からだと何かと目立つのでそちらへ……ただ、今はこの治安ですからそう長くは停滞していないでしょうが ま、立ち話はなんですし主我卿もどうぞこちらへ、熱き長良でも話そうではないですか 」
トキオミ「うむ、そうか・・・個人的なことなら私がむやみに首を突っ込むのは野暮だろう。 いえ、感謝の極み。このご恩決して忘れませぬ。 」
主我「個人的、か…(腕を組みながら、聞いている)礼には及ばん、同じ組織員のよしみだ。 」
Alvis「ええ、まぁ……(トキオミの手を取り助け起こしながら苦笑を浮べる)彼(主我)に少し用がありまして、個人的な話ですからこういう機会でもないとご相談できそうになかったんですよー、いやー運が良かったなー 」
カンナギ「ふん、もう終わりか・・・・しかし、トキオミの無様は今までで一番見ごたえはあった方か?ふふふ、だが、それはいい・・・・そんなことよりも・・・・。(窓越しにAlvisを見据える) 」
トキオミ「はぁ・・・はぁ・・・主我郷、助かりました。礼を申し上げます・・・。Alvis郷も、感謝する。・・・・ん?動機?なんだねそれは? 」
Alvis「まぁまぁ、見た所そう傷が深い訳でもありませんし、すぐ救出しますよ『お師匠様』…っとおぉ(主我の斧が甲板を破壊しトキオミの救出が容易になった)よいしょっと…あらら、赤いスーツが黒ずんでますね ええ、まぁ…ほっておかない理由がちゃんとあるんですよ、僕には僕なりに……酷く個人的な動機ですが 」
トキオミ「はぁ・・・はぁ・・・主我郷、助かりました。礼を申し上げます・・・。Alvis郷も、感謝する。・・・・ん?動機?なんだねそれは? 」
Alvis「まぁまぁ、見た所そう傷が深い訳でもありませんし、すぐ救出しますよ『お師匠様』…っとおぉ(主我の斧が甲板を破壊しトキオミの救出が容易になった)よいしょっと…あらら、赤いスーツが黒ずんでますね ええ、まぁ…ほっておかない理由がちゃんとあるんですよ、僕には僕なりに……酷く個人的な動機ですが 」
主我「―――それは随分と、作為的な流れ弾だな、・・・ならば何故此処へ?(腕を組みながら、尋ねる)少しじっとしていろ、ふんっ。(黒い茨のようなものが右手に集まり、斧になり、その斧で一度、二度と残骸に攻撃を加えて粉砕する)・・・どうにも、陽が落ちていると力も出んな。 」
カンナギ「トwwwキwwwオwwwミwwwwwwwくははwwwトキオミぃwwww(絶賛) 」
トキオミ「君ぃぃぃいいいいいい!!?早く!早くったらぁ!!(カンナギの視線を気にしつつAlvisに) 」
Alvis「精一杯ッ!努力はッ!!して!ます!けど!ぬぇぇぇー…ッ!フヌヌヌヌヌ…(ようやく指一本挟めるか挟めないか程度の隙間が空き、すかさずバールをつっかえ棒にする)ふぅ、少し小休憩( 根 性 無 し ) 」
トキオミ「(カンナギの視線にビクリと反応する)―――あー、Alvis郷。で、で、できればもう少し早くしてはくれないか?ほ、ほら・・・傷とかで痛むし・・・その~・・・。(ダラダラ) 」
カンナギ「(輸送機の中から助け出されるトキオミの姿をすんごいニヤニヤ顔で見てる) 」
Alvis「……(クスリと笑み肩を竦め仮面のように空虚な笑みを浮かべる)生憎、本国から回収の任務を請け負ったのは僕じゃないんですよ、当の本人はそうですね……今頃運悪く流れ弾にでも当てられて墜落しているのでは? ああ、これは手酷くやられましたね…少し時間かかりますがご辛抱を(輸送機からバールを下し甲板下に突き刺してテコで持ち上げようとするも時間はかかりそうだ) 」
トキオミ「う、うむ。頼む助けてほしい。(ボロボロになりながらも二人に助けをもとめる) 」
主我「・・・。(目視され、こちらもその目を見る) 」
主我「(腕を組み、輸送機を見上げる)手早い手配だな・・・。(歩くのも面倒だ、助かったな。)・・・む。(トキオミを横目で視認する) 」
Alvis「(輸送機のコックピットからモニターで主我の姿を確認すると、ハッチを開き彼の目の前に降り立つ、その際にトキオミの姿が視界に入った)ご無事……ではなさそうですね、トキオミ卿。手助けが必要ですか ……(そして横目で主我の姿を視界に入れじっと黙視) 」
トキオミ「う・・・うぐぅぅぅぅぅ・・・・・・・。(
エゼキエルの装甲の残骸に挟まり身動きが取れない)・・・くそぉ、こんなことなら、長い術式の魔術を・・・使わなければよかった・・・・・。 」
木々に囲まれた静粛そ破るかのようにけたたましい風切り音が響く、主我の頭上には♚Chess♛の戦術輸送機が浮上し着陸態勢に入っていた
主我「(切り落とされたエゼキエルの装甲を押しのけ、その下から出てくる)・・・陽はすっかり落ちてしまったらしいな・・・、ああ、散々だ・・・。 」
槭「んっ……ふう…(ぐっと伸びをする)んー、時計がないからどれくらい経ったか分からないけど……そこそこ暇つぶしにはなったな(再び畳に横たわる) 」
キュウべぇ「 そ、じゃあ別にいいや!(けろっとした様子で再び前を向き、周囲のボディーガード達に話しかけ) …これ以上コイツ(槭)に用はない、行くぞ。(そう言い、兵士を一見してその場から離れていく) 」
槭「そりゃあお前……これ見りゃ分かるだろ(やれやれといったポーズで)死にたくても死なせちゃくれないらしいぜ、二条さんがよ。生かされるさ、意味も無くな(呆れたような口調で) 」
キュウべぇ「 まぁ私達から見て“Onyxis♞”はどうせ終わるだろうしいいんだけどね♪強いて言えばだな……――――“生きろ”(振り返り) イナのためにも、暁のためにも…師匠の為にも。最後まで生き抜け、逃げてんじゃねぇ。罪を償うんだ。てめぇが何と言おうが、何をしようが……―――私達“EmPtIeS”が死なせねぇよ。叛逆は許されない、生き地獄を味わってもらおうか。 」
槭「……ったく……(小さくため息をつく)そんで、そんな話を俺に聞かせてどうしようってんだ?いつまでも死んじまった奴の話をしてんじゃねぇよ、辛気臭ぇ。お師匠様もイナも暁も、もうみんな居ないだろうが 」
キュウべぇ「 それだけじゃない、元々“EmPtIeS”は色んな思想を広めていく組織でね……黒の組織の師匠はいつも言ってただろ?“刀を構えるには理由(わけ)がある。それは決して人を傷つけるためのものではなく―――……自身を守り抜くためのものだ”ってさ。アイツは気づいてたんだ、同胞である黒の連中が徐々に“師匠”の面影を消していっているということに。だからこそ私達の仲間になったんだよ。…ほんっと不憫、自分以上に想っていた槭にも理解されず、親友だった暁にも分かってもらえず。あの二人があの日から離れていったのも全部アンタが原因だったんよ。(背を向け、槭に) 」
槭「へぇ……イナが?俺のことを?(さっきよりも驚いた様子で)そりゃまた、勿体ないことだ。何も変わってなけりゃ、普通に恋する乙女とその相手として楽しめたのにな 」
キュウべぇ「 いーや変わった。黒の組織が変わったと同時に、アンタも知らず知らずの内に変わっちまってたんだよ。(突き付けるような言い方で) イナはさ、あんたのこと“友人としてじゃなくて異性として”無意識のうちに好きになっちゃってたんだ。けど―――……ある日からアンタの様子がおかしくなったと気づいたアイツはさ、“暁”って奴にそのことを相談したんだ。案の定奴も分かってなかったみてぇだけどな!男はこれだから… 。 」
槭「俺が理由、ねぇ……なに言ってんだか、あいつは。変わったのは俺じゃなく黒の国の方だ。俺は変わらなかった、変われなかった。昔から不器用でな、手先も生き方も(髪を掻く)イナが俺をどう思ってたか……そういや、考えたことないかもな 」
キュウべぇ「 んでしかも…―――入団理由が“槭っていう大切な××が変わってしまったから。”っていう内容だったんだよね!(××のところがよく聞こえず) あんたさぁ、あんたにとって大切なイナが。どう思ってたか考えなかった訳? 」
槭「へぇ、そうだったのか(驚いた感じで話すものの、ショッキングな様子はない) 」
キュウべぇ「 ―――なーんにも分かってない、周りが視えていない人間っていうのは“可哀想”だな。(可愛らしいぬいぐるみの表情とは逆に、冷酷な口調でそう告げる) …“アイツ”が緑の国になんか入る訳ねーだろ?だって“アイツ”はさ―――…“EmPtIeS”の人間なんだもん。 」
槭「ハハハっ、『どうでもいいからな』。そのなんとかって組織も、お前のことも(いつも通りの風体でけらけらと笑う)だぁからー、話聞いてないだろお前こそ。あいつが居たら、あいつを入れて緑の国を盛り上げて行くつもりだったのさ。人の話を聞かないで自分の中で勝手に結論を出すところまではまだいいけど、それで人を批判するようじゃあ器の大きさが知れるぜ(にやにや笑いをしつつ) 」
キュウべぇ「 いや、周り(ボディーガード)見て分かるっしょ、私は間違えなく“EmPtIeS”の人間だっつーの。あーこれだから世間知らずは困るわ―、世界の裏事情を知らない平和な人間を相手にすんのは疲れるわ―。(呆れた様子で) …じゃ、イナちゃんのことはどうでもよかったんだ?ひっでぇ男ー、やだー 」
槭「いやいや、信じろって方が無茶だっつの。そんなぬいぐるみでさ(笑いながらいやいやと手を振る)ははは、勿論それが理由じゃないさ。俺が反逆した理由は今の黒の国づくりが気に入らなかったから。イナが居ようが居まいが、黒に反旗を翻すことは決まってた。イナの存在の有無は慎重になったか玉砕覚悟になったかの違いだけだ 」
キュウべぇ「 あと何度も言わせないで、私は“EmPtIeS”の人間だって言ってるでしょ。具体的に言えば…そうね…―――“黒組織の新しい内通者”ってところかな! …へぇーそう、そんなことで?そんなくっっだらないことで黒に叛逆しちゃったの?うわー、『 こ れ は “ イ ナ ” ち ゃ ん が 可 哀 想 で す わ ー 』(棒読みで意味深なことを言いだし) 」
槭「俺にとって、大事な友達が居なくなったから。そいつが一緒に居れば、俺は『黒を倒して緑を隆盛させる』つもりでいた。けど、居なくなったから。俺に残ったのは、黒への憤りだけだったから。『緑がどうなろうが、黒を潰せりゃそれでいい』ってなったのさ(特に悲しげな表情をするでもなく、つらつらと語る) 」
キュウべぇ「 じゃートラウマ思い返すようで申し訳ないけどサ……――――なんで『どうでもよくなったの』?(首を斜めにちょこ、と傾け) 」
槭「んー……正体も分からんぬいぐるみに話すのもどうかとは思うけど……(胡坐をかき、足に肘を立てる)ま、至極簡単に言うなら『どうでもよくなったから』かな 」
キュウべぇ「 ばーっか!!こっちから願い下げよ!このろくでなし!!(ぴょんぴょんジャンプしながら) …アンタさ、なんでもっと深く考えてから作戦実行させなかったの? 」
槭「はいはい、なになに?魔法少女になってくれってんなら無理だぞ、変身シーンで裸になったりするの恥ずかしいからな(けらけら笑いながら) 」
キュウべぇ「ちょっとやめてよ、馬鹿にしないで!(立ち上がり、てくてくと横に移動しながら) これはあくまで仮の姿!(ビシィッ!)本当の姿はもっとうこうー…なんといいますかねー。まぁいいや!…ところで本題に移ります!移っちゃいます!(口調が“以前の”報道と似ていることから、同じ人間が操作していると窺える) 」
槭「うぉっ……なになに、喋るぬいぐるみのプレゼント?ファービーとか、プリモプエル的な?いやぁでもこの年の男にぬいぐるみとおしゃべりさせるってのもなぁ……(鉄格子越しにキュゥべえを見ながら) 」
「 (鉄格子向かいにちょこんと座っており) ―――――随分と暇そうね、後は死ぬのを待つだけってカンジ??(挑発するような声色で槭に話しかける) 」
槭「ん~?(ぐだ~っと寝転がっている)今さら俺に用のある奴が居るのかね…ま、いいや。畳の目を数えるのも飽きた、どうぞ通してくれ(体を起して座り直す) 」
兵士「―――槭殿。(槭の入れられている牢の前まで来て) ――――“EmPtIeS”の者の一人が、あなたと話をしたいとのことです。 」
兵士達「ですが、そういう訳には――――…(キュウべぇとボディーガード達の身長差を見比べながら困惑している様子で) おい馬鹿、いくら王の許可がないとは言え相手は“EmPtIeS”の人間だぞっ!! やっぱそうだよな…通した方がいいよな…よし ――分かりました、ではこちらへ…(おどおどとした様子で、キュウべぇ達を座敷牢まで連れて行く) 」
―――――またキュウべぇと思われしぬいぐるみの周囲には、黒いスーツに身を包んだボディーガードらしき人間が数人立っている。
キュウべぇ「 話が通じないのかしら?…―――牢に居る“槭”っていう人間に用があるのだけれど。分かったら早く通して頂戴。(ぬいぐるみを通じて、黒の組織の待機中の兵士達に) 」
――――――――― ニ ヤ ッ ―――――――――
アウシュビッツ「それは心強い。(ふと腕時計を見て)時間もあまり残されていないので…早速作業に移りましょう。 コツ……コツ……(踵を返しその場を後にした) 」
エクロシア「では、Knightから二名を抜擢します。彼らにも事情報告をしておきます。」
アウシュビッツ「はい、ありがとうございます。(ゆっくりと立ち上がる)では私は…『例の兵器』の最終チェックを行います。計画に失敗は許されません。念には念を… あらゆる作戦も考案しておかなければなりませんね…(顎元を指で摩りながら)」
エクロシア「(二人が去ったのを確認し、アウシュビッツに近寄る)明日の対戦については私の方から、各団員に報告します。他に何かご要望があれば、なんなりと… 」
ナナ「………ザッ(それ以上の事は告げず、起立して颯爽とその場を後にした)」
アウシュビッツ「全身全霊を尽くす所存でございます。このアウシュビッツに、お任せを…」
ナナ「アウシュビッツ、貴方に最初の命を下します。明日のOnyxis♞との対戦、そして黒国殲滅計画の指揮を貴方に一任します。私に代わり、以上の任務を全うしなさい。」
エンペラー「……(ナナの傍で腕を束ねたまま、静かにアウシュビッツ…そしてエクロシアを見つめる)」
エクロシア「フフフ…(その様子を、一同の背後から不敵な笑みを含んだ顔で見ている)」
アウシュビッツ「はっ!」
ナナ「アウシュビッツ―――本日より、貴方を我が♚Chess♛に迎え入れます。」
アウシュビッツ「バッ(ナナの前に跪く)ご光臨を賜り、光栄に存じます――――――女王様。」
ナナ「(真っ暗な空間の中、ぼうと浮かぶ白い玉座に座して目の前の人物を、"生気の全く感じられない無機質な瞳"で見下ろしていた) 」
~白の国・城・真っ暗な大広間~
アウシュビッツ「 バ ァ サ ―――――(白衣を靡かせ、エクロシアに促されるまま異次元穴の中へゆっくりと歩みを進めた) 」
エクロシア「頼もしい限りでございます。貴方の身の安全はこちらでしっかりと確保しますので。ギ ュ ァ ン (鎌で空を切り裂くと異次元穴が出現し、その中へ入るように促す)行きましょう―――――『Queen』がお待ちです。 」
ギギ…ギュゥ――――ン… ……ドチャァ ドチャァ…!!(アウシュビッツが指を鳴らした後、周辺にいた召使いたちの全身に僅かな電撃が迸り、意識が途絶えたかのように力なく倒れ込んだ。彼らの正体は、アウシュビッツにより造られたアンドロイドであった)
アウシュビッツ「お気になさらず。『計画』は必ず成功させてみせます。(不敵な笑みを浮かべる)―――――パチンッ(指を鳴らす) 」
エクロシア「ありがとうございます。ようこそ、♚Chess♛へ。(遅れて起立し、アウシュビッツと握手する)これより貴方は我が組織の一員です。手厚く歓迎したいところ…ですが、生憎今はそのような暇(いとま)はなさそうですね。(苦笑し) 」
アウシュビッツ「黒国殲滅計画… なるほど、流石は女王様の『眼』を持つ神の組織♚Chess♛、黒よりもすでに動いていましたか。…わかりました、協力いたしましょう。(席を立ち、エクロシアに手を差し出す) 」
エクロシア「(相も変わらずの拝金主義者…)対クーデターの殲滅… 白の安寧維持… 黒の領地奪還…それらをひっくるめた――――――――――『 黒国殲滅計画 』(ブラックアウト)です。 」
アウシュビッツ「全ては金が目的ですので… 莫大な資金を投資してくれる貴方がたの為なら、当然のことです。…『計画』とは…? 」
エクロシア「これまで我が国に惜しみない協力をしてくれたこともありますが、何より、現在のOnyxis♞の新制度に反対意思を示している貴方なら、我が♚Chess♛の『計画』に賛同してくれるだろうと思ったからです。 」
アウシュビッツ「――――――!!……女王様が、私を白に…?……フ、フフ… フフフ…!!なんという、光栄の至り!まさか黒である私を迎え入れてくるとは… し、しかし…何故そのようなことに?(動揺と歓喜を含んだ顔で) 」
エクロシア「…やはりこちらから先手を打つしかなさそうですね。Onyxis♞の戦闘データは定期的に貴方が送ってくれる報告書で既に閲覧済みではありますが… それでも少々厄介な相手です。(しばらく無言する)…そこで、本題に戻ります。今回予想されるOnyxis♞との戦闘に向けて、貴方の兵器を使ってこれを阻止し、黒の殲滅へと望みたいのです。そこで、アウシュビッツさん――――――貴方を我が♚Chess♛に迎え入れたい。これは、"女王様たっての希望"です。(両手を組み、アウシュビッツに迫る) 」
アウシュビッツ「そうですか。しかし先程の話ですが、他国が黒を責めるよりも先に、黒がそちらの方へ攻撃を仕掛ける可能性が高いかと思われます。もう既に例の組織は戦闘準備に取り掛かっている模様で… とにかく、いつでも対戦できる状態かと。 」
エクロシア「(カップを置く)いえ、まだ正式な発表はされていません……ですが、それも時間の問題かと思われます。既に黒と白の間には大きな亀裂が生じている…。一発触発の状況下で、かろうじて互いの様子を窺っているに留まっているだけです。 」
アウシュビッツ「その言動ですと…ついに女王様も黒との契約破棄を正式に発表したのでしょうか?(不敵な笑みを浮かべながら小首を傾げる) 」
エクロシア「窮鼠猫を噛む… いくら弱体化したからとは言え、追い詰められた鼠輩はここぞという時に馬鹿力を発するため、侮ってはなりません。…とは言え、他国が黒へ攻め込むとなると…それはそれで手間が省けて好都合です。ス…(カップに手をかけ紅茶を啜る) 」
アウシュビッツ「間違いありません。ですが、緑との対戦を終えてから黒の団員数が激減したことで、それも難きことかと。未だ有能な戦士が何人か生存しているとはいえ、現在の兵力はどの国よりも最低だと言えます。この現状を他国が知れば、真っ先に黒を殲滅しにかかるでしょうが… 」
エクロシア「ええ。薄々こちらの方でも警戒していたのですが… 彼女たちは今も勢力の拡大を図っているのでしょうか。 」
アウシュビッツ「…ああ、もしかするとそれは…―――――二条派によるクーデターの懸念について、でしょうか。(顎元に指を添えて) 」
エクロシア「先日、貴方が送ってくださったOnyxis♞の現状報告書に、少し気がかりな点がございましてね。 」
アウシュビッツ「(きょとんとした顔で話を止め)…なんでしょう…? 」
エクロシア「―――ですがその前に、少しお話が…(軽く手を挙げて) 」
アウシュビッツ「もったいなきお言葉でございます。……!ほう…女王様が…。フフフ…わかりました。では今回も、我が国でも披露されていないとっておきのものを――――― 」
エクロシア「フフフ… こちらこそ、黒の国…いえ、貴方の兵器にはいつも感服しております。この度貴方の元へお伺いしたのも、女王様の命令のもと、また新たに兵器を仕入れようとのことでして。 」
アウシュビッツ「(奥側から現れ、エクロシアへ一礼し向かい側の席に腰かける)いつも白の国にはお世話になっております。お陰で研究開発は順調に捗っております。…して、今回は、どのようなご用件でしょうか。 」
エクロシア「……(召使いの方には向かずに会釈し、紅茶の水面(みなも)に映る自分の顔を見つめる。包帯の巻かれた顔面、露わとなる紅の眼(まなこ)――――その"死神"のような顔を。) 」
召使い「ス…(エクロシア側のテーブルに紅茶の入った豪華なカップを置く) 」
~黒の国・城・とある一室~
最終更新:2015年08月07日 21:32